Re・stand on the Pitch

岸川士郎

リスタート(1)

俺の名前は高城栄勝たかしろえいしょう。今高校3年で野球部に所属している。
俺は3歳にサッカーを始め小学4年で辞めて入れ替わりで野球を始めた。
サッカーは今でも好きだが、正直野球は嫌いだ。誰よりも練習をしても結果が出ない。もう疲れた、最後はレギュラーになりたかった。こうなるなら野球なんて始めずサッカーを続けておけば良かった。
なんて言ったってサッカーはかっこいい、特に海外のサッカーは一言で’’やばい’’鳥肌モノだ。
試合のスピード、ボールタッチ、正確なパス、強烈なシュート、迫力がすごい。
逆に日本のサッカーは楽しくない。
見ていて胸が高鳴らない。
日本代表の試合は見るが、後ろで回して、サイドの上がり、短いパス、サイドチェンジもミドルもほとんどない。
俺が強烈なシュートを打ってやりたい。
だが、もう高3で今からサッカーをやっても絶対に無理な気がする。
俺が日本のサッカーを変えたい。
小学3年に戻って親にサッカー続けると言えれば未来は変えられるのに、そんなこと出来るはずがない。はずがない、とおもってたんだけどね。
そう思いフラフラと道路を歩いていると1人の男の子がサッカーボールを追いかけて目の前を横切った。このままでは道路にでてしまう。既に俺は走り出していた。
「危ないっ!!」
「キィーーーーーー!!!」
あぁ、サッカーやりてぇ、、、。

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