ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

11,知らない所で有名に、そして裏での怪しい動き

今日も今日とて露店を開く。今日で7日目、1週間だ。いつもと同じようにマットを敷いて品物を置いていく。最近は少し売れるようになったけれど、なぜか干し肉ばかりが売れていく...用意する数を150枚に増やしたくらいだ。正直銅の剣とか結晶系とかのほうが自信作なので売れて欲しかった。しかし今日は、いつもとは違うお客さんが現れた。ずんぐりした体型、低い身長、太い腕に髭を生やした人、ドワーフだ。ゲームだと耐久力があり鍛治に補正が付き採掘にも補正が付くので鍛治師が多い種族であった。
(ドワーフがなんで?...銅の剣、かな?)
とか思っていると案の定
「俺は、ドルンってんだ。この剣はどこで仕入れたんだ?」
やっぱり私が打ったとは思っていない様子。どうしようか、正直に言うべきか仕入れたけど言えないと嘘をつくべきか...信じてもらえる気がしないししょうがない。
「はい。ハ、クロって言います。し、仕入先は言えないんです。すみません。」
本名はやめたほうがよさそうな気がしたので兄の名前を借りて少しだけ変えて名乗ることにした。(あんまり噛まなくなってきたかな?声は小さいけど...)
「そうかい、そりゃそうだわな。悪かったな変なことを聞いちまって。お詫びと言っちゃあなんだが、この剣1本売ってくれねーか?」
「はい!大銀貨2枚です!」
「大銀貨2枚な。はいよ。」
「にしても、なんで買ってくれるんですか?えっと、じ、自分で打てば良いんじゃないかなーと思うんですけど...」
「うーんそうだな、参考までにってところだな。銅の剣なのにもかかわらずこの耐久度大したもんだと思ってな。」
「なるほど?」
「ははは、じゃあな坊主、いやクロ。」
「さ、さようなら。また来てください。」
「おう、機会があればな。」
この世界では初めてドワーフに会ったけど良い人そうで良かった。
「ねぇ、君。さっきあのドルンが来てたけどそのブロンズソードは良いものなの?」
立て続けにお客さんが来てくれた。ちなみに「銅の剣」と「ブロンズソード」は同じ意味で使い分けは無い。図書館情報だ。
「えっと、そこらのものよりは良いものですよ。初心者さんにおすすめです。」
「10000ゲル、その割に高めだね。」
「お、お小遣いを貯めて買っていただけたらなって感じです。」
「5000ゲルでどうだい?」
!値下げ交渉というやつか。高い物だと値下げ交渉をして買うと書いてあった。やり方は確か少しずつ下げていくんだっけ?
「9000ゲルで」
「6000!」
「8500」
「うーん。7500」
「8000でどうですか?」
「よし、その値段で買おう。」
良いのか悪のか分からないなぁ。8割で売れたけどうーん、考えても無駄だね。

そんな風になぜかその日は銅の剣が4本売れた。すごいすごい!ドルンさん何者なんだろう。

−ドルン後日−
銅の剣を買ったドルンは、自分の工房で頭を抱えていた。
「なんだぁこりゃ、本当に銅なのか?普通の銅の剣と何一つ変わらないのに笑っちまうくらい丈夫だな!はっはっは!おもしれぇ!」
その後、ドルンは大量の銅を注文した。
「さてまずはどうするかな。何か混ぜてみるか?」
(通常変なものを混ぜれば壊れやすくなるが、うまくいった組み合わせが見つかった可能性があるな。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そう上手くいかねぇか。1日2日で出来るようなもんじゃねぇしな。まぁ、そんなもんだろ。もともと期待はしてなかったしな。すると他には...ひたすら鍛え続けたかスキルかはたまた何かアーティファクトが見つかったのか。新種のスキルかアーティファクトが一番しっくりくるな。鍛え続けたのならもっと高額になるはずだ。それに複数用意するなんて手間がかかりすぎるし、第一それなら銅なんかじゃなくもっと他の鉱石を使うだろうしな。だが、そうすると俺には真似出来ねぇな。まぁスキルならいつか習得できるかも知れんが...先が見えなさすぎるな。一体あのクロとかいう坊主はどっから仕入れてやがんだか。」

−数日後 領主の館−
「何か変わったことはあるか?」
「はい。それが、最近美味しすぎるという干し肉が出回っておりましてs...」
「干し肉ぅ?干し肉なんかが美味いわけあるか!バカにしているのか?」
「いえ、決してそういうつもりでは...ただ私も買ってみたのですが1枚100ギルではありますがとてもそんな金額で買えるような味ではなく、見たところものすごく売れているようでして転売もされているとか。なんでもそれを売っている露店が不定時だそうで買いたくても買えなかったり場所もバラバラなため希少性が上がっているのです。」
「ほぅ、つまり大量に買ってしまえば一儲けが出来るかもしれんし、同じ物が作れるかも知れんというわけか。はっはっは!ご苦労だな!良くやった!早速準備に取り掛かるぞ。」
「は!すぐに資金を集めて参ります。」

裏で怪しく動く者が...

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