ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

9,山小屋へ向けて(クロエ)

この街に来てから3日経ち、4日目の今日は図書館で調べ物をしてから今日明日にでも山小屋へ行こうと思ってる。

図書館は少し高めではあるが、まぁこの世界では本は高価なのだから仕方がないと割り切ることにした。
見る本はもちろん「魔物について」だ。理由はこの世界のモンスターの強さやゲームとの違いが知りたいからだ。ゲーム時代の魔王や龍王なんかがいるのかなども気になっていたのだ。

結果的に言えば全て存在していた。魔王も龍王もいるし、おまけに竜種、竜王、悪魔、さまざまな強力な種族がいることが分かった。レベルはまぁ、1000〜5000まであったがこっちではいくつくらいなんだろうな。竜種で1000以上は当たり前のゲームとは違うことを祈りながら独り言ちる。
「行くにしてもこの世界のことを知っとかないとな。」
ふとハクの気配がした気がした...気配なんか感じられるわけは無い。そもそも自分は気配や気が感じられるとかいう日本人はいないだろう。おまけに近くにいるのは男達に、男の子、女性と索敵にそれらしい反応もない。早く会いたくてということか?とあほらしくなって誤魔化ごまかした。普通に厨二ちゅうにくさいと思ったのだ。だって、気配って...イタいな。頭を切り替え明日のことを考える。
明日は調べ物をして山小屋へ向かうことにするか。

宿のあるほうへ向かいつつ露店で買い食いをする。宿の飯を食べるつもりはない。顔を覚えられたくないのだ。翌日は一日中昨日の棚の反対側にあった「世界の歴史」というコーナーを見て終わった。

そして待ちに待った山小屋へ向かう日。
ちなみに山小屋というのはゲームだったときの俺達のクランハウスのことだ。攻略不可能とすら言われ「マスター」と同じように山小屋と言えば「白のクランハウス」として固有名詞になっていたほどだ。

門を出て森へ向かう。森を突っ切っていけば3日、4日で山小屋へ到着するだろう。
道中モンスターを見てみるが俺が出てきた場所から街までに見たモンスターより強かった。
まぁ、山小屋の門番とは比べるまでもないけどな。

そんなこんなで2日とちょっと森を走り抜け、山を駆け上がり山小屋に到着した。だが、人の気配はない。
(地下か?安全な最下層で待っているかもしれないな。少々面倒だが急ぐか!)
隠密系のスキルを使いけ抜ける。ワンフロアの広さは最初は、端から端まで3kmほどで少しずつ広くなり5kmまで増える。大体3km、4km、5kmと行った感じだ。最短短距離を走っても半日はかかる。ハクならもう少し早いだろうが仕方ない。

そして最後の門番をクランマスターの権限で素通りする。
...俺を待っていてくれるはずの妹はいなかった。ものすごくがっかりした。何かどこへ行ったかが分かるようなものはないか中を見てみることにした。このクランを守るクラン迷宮(ゲームの頃の呼び名)のコア(【アイテム:クランの証】)は魔力で動いているらしく、調べると満タンで入っていた。
「おかしいな、普通に考えて満タンなんてことはないはずだ。流石に0.何%くらいは減っているがもっと減っていても良いはずだ。」
何故そう思うのかというと地上の小屋の中で扉の枠が少し朽ちていたのを見たからだ。
この世界は俺の作った世界のコピー、いやその物と言ってもいい。だが俺はそんな扉の枠まで手を入れたことはない。つまりこの世界で朽ち始めるだけの時間がすでに経過していることになる。神とやらがこの世界を別世界として作ってから俺が来るまでのタイムラグだろう。そこで問題となるのがこのほぼ満タンのコアだ。何故消費されているはずの魔力があるのか。おそらくハクだろうな。
「エーテル」(名前は調べた)は見たからもう少し遠くを探すか方向は...あっちか。確かこの方向だとエーテルの他に3、4つくらい街があった気がするな。はぁ、いつ会えるんだか。

そうして再びハクを探す事になったが、まさかエーテルの街にいるとは思ってもみないクロエだった。

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