ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

7,宿屋「森の木亭」

『条件を満たしたため【スキル:精神苦痛耐性LV1】を獲得しました。』
しばらく歩いて落ち着いてきた頃そんな声が聞こえてきた。思ったより動揺どうようが小さい気がする。
元の世界でだったら丸一週間くらい寝込みそうなくらいのショックを受けたと思う。この世界に来たからなのか、ゲームに似ている世界だからなのか、神様となったからなのか、何にせよこの世界の命は安い。それをしっかりと心に刻み込んでおかなければいけない。もしかしたら次は動揺どうようしている間に自分が殺されてしまうかもしれないのだから。
私は、自分や兄、これから出来るかもしれない知人そんな人たちを守るためにルールを決めた。
・相手が殺る気なら、こちらも情け容赦をしない
・基本的に自分から手を出さない
・たとえ知り合いでも敵に回るなら容赦しない
1つ目は、向こうが一方的に殺しにきているのでは大切な人や自分がどうなるか分からないという理由で2つ目はたとえこの世界の命が安いのだとしても無理に戦いたくはないからだ。最後のは知り合いだからとこちらが命を奪われるようではいけないという事だ。もちろん兄敵に回ることは絶対にないと言い切れるので問題ない。
そのあと魔物の皮で適当に外套がいとうを作り少しでも危険を無くそうと「スキル:認識操作LV10」というスキルで自分を認識した人に男の子だと思わせるようにした。流石に顔をしっかり見られたり身体を見られては効果が無くなってしまうが外套がいとうがあるので問題はない。準備を終えた私は街へ向けて出発した。

街についてそこで思わぬ壁にぶつかった。通行証が無いのだ。迷ってても仕方がないので門番の人に聞いてみることにした。
「はぁ、またかい。それなら銀貨5枚で仮身分証を発行できるから冒険者ギルドで仮身分証を渡せば冒険者カードを作って貰えるよ。」
なんか私と同じ事を言った人が前にいたらしい。私と同じでゲームをしていた人がいるかもしれないと思い、詳しく聞こうと思ったけど後ろに新しく人が来たので銀貨5枚で狩身分証をもらいその場をあとにした。

すでに日が落ちていることもあり、冒険者カードを作ることは諦めて明日にまわすことにして宿屋を探す。
見つけたのは「森の木てい」という宿で目に見える範囲全てが木でできていた。
「いらっしゃい。こんばんは、私はこの宿の女将のアリーシャだよ。何日泊まるんだい?一泊銀貨3枚朝食は一食大銅貨10枚、昼食と夕食は一食銀貨1枚だよ。」
中に入ると女将さん慣れた感じで説明してくれた。
一泊3000円、朝ごはんは500円で昼と夜は1000円となる。というか昼食もあるのか...
「と、とりあえず3泊お願いします。ご飯は朝食と夕食で。そ、それと今日は、ご飯大丈夫です。」
「...そうかい、分かったよ。これ二階の一番端壁際47号室の鍵だよ。ゆっくり休みな。」
カミカミになり最後の方もしりすぼみになってしまったが言えた!やっぱり大きな声で話すのは恥ずかしい。私は言った事が伝わったことで上機嫌になり部屋へ向かった。
肉体的にも精神的にも疲れていた私は、そのまま眠りについた。

翌日の朝、朝食をとりに食堂に行くと小さな女の子が挨拶をしながら朝食を運んできた。
「おはよう!私ミーシャ。元気になった?」
にぱっと笑って聞いてくる姿はとても愛らしい。
「その子は私の娘で今のとおり名前はミーシャ。夫と私の名前からとってつけたんだけど、ミィって呼んでやってよ。」
「はい、おはようございます。ミィちゃんにアリーシャさん。私はハクといいます。」
「うんハクだね。分かったー!」
「おはようハクさん。それとミィ、ちゃんじゃなくてさんでしょ?」
「?」
ビクッとした。ミィちゃんには認識操作が効いていないようだ。気をつけよう。
そんなやりとりの後、朝食を食べたのだが実に美味しかた。
「アイテム:ワイルドボワの甘辛煮☆☆☆☆☆☆」
「アイテム:山菜のスープ☆☆☆☆☆」
「アイテム:茶麦のパン☆☆」
と☆5以上プラスパンでさえしっかり☆2がついている。パンは簡単ではあるが難しく茶麦は特に硬くなりやすいのに柔らかめだった。
ちなみにこの☆最大☆10までありその後も★1となり、★10まである。ゲームの時は☆10のあと★1になるところが極端に難しかった。その後も★1つ上げるのに☆10まで上げるのと同じくらい難しい。お陰で料理だけ☆100(厳密には110)あるとまで言われてしまった。まぁどのスキルもLV10までなのだから料理評価は高すぎる気がしなくもない。だが、料理は奥が深く終わりが無い!ということで修正しなかったのだ。もちろん私は料理スキルは最後まで進化させてLV10まで上げて★10も作った事がある。
ガチ生産プレー舐めんな!とドヤ顔で言ってやりたい。
でも、大銅貨10枚でこれは破格の値段だと思う。当たりの宿だったのだなと嬉しくなりつつ全て食べ切って夜を楽しみにして森の木亭を出た。
向かうのはもちろん冒険者ギルドだ。

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