ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

6,クロエの行方

俺が次に見た光景は広くきれいで心地のいい場所だった。草原に飛ばされたらしい。ステータスが開けるか確認する。

ステータス
【クロエ】
LV1000
HP:1890/1890
MP:570/570
STR:930
VIT:490
DEX:350
AGI:740
INT:290

種族:ハイヒューマン
称号:異界の者
       :ハク(シロ)を愛する者
       :限界を超えし者
       :「白」のクランマスター
       :プレーヤー
       :白神愛者

名前はカタカナ。ステータスに変化なし。異界の者。プレーヤー。
「ふむ、あと気になるのは【称号:ハク(シロ)を愛する者】と【称号:白神愛者】か。愛するものはまぁ俺と同じように名前が変わったから称号も変わったんだろう。だが、白神愛者?何だそれは意味が分からん。まぁ良い、見た所この称号には、権能が備わっていないっぽいしな。取り敢えずまし、いやハクを探すか。」


それにしても、【称号:ハク(しろ)を愛する者】はすごいな。まさかし、ハクの大まかな方向が分かるとは方向的にもおそらく俺達のクランホームである森の小屋にいるだろう。誤差100°これでは、200°の中にいることしか分からない。下手をすれば全く見当違いの方へ言ってしまう可能性だってあるだろう。だが、俺の感、本能、真白愛、それら全てがこの推測は正しいと言っている!
にしても...ハク、ハク、ふむ気を付けないと真白と言ってしまうな。早く慣れなければな。

さて、あの小屋に行くにしても街を経由して行かなければいけないな。そして、周りの景色からして次の目的地は「ケーテル」だな。
待っていろ!まs...ハク!

そうして俺はハク(練習した)ほどではないが何気に高いAGLを全力で使って街まで走った。走りに走ったのだ(車なら3日はかかるだろうが俺ならば頑張れば1日半ほどで行ける!)。

途中馬車や徒歩の人、魔物も見かけたがスルーした。その時見た誰もが、「何かやばいものがいた」みたいな顔をしていたが俺の周りにそんな奴はいないはずだ。それにこのスピードについてこれる奴なんてこの世界では、そうそういないだろう。念のため索敵スキルを使ってみたがやっぱり何もいなかった。変な奴らだ。余談だが、後日この辺りで高速で移動する謎の人型の生物を見たと目撃情報が上がったらしい。

そうこうしているうちに、予定より少し遅めになり2日ほどかかっただが「ケーテル」に到着した。そこそこ大きな街で外壁と立派な門が魔物から街を守っている。門の前まで来て問題点に気づいた。
(俺としたことが!まさかここまで来て通行証が無いとは!いや、ここに来るまで気づかないなんて!確かにゲームの時はそんなもの無かった、というかそんな物があったらそのゲームはクソゲーだ。だが、ここはもうゲームの中では無い。人は一人一人生きていてそれぞれの人生を送り、魔物もまたそれぞれの意思で日々を生きている。ならばこの中世ヨーロッパくらいの文明のこの世界で街に入るのに何もいらないなんて有り得ない。はぁ、どうしたものか。)
どうしようかと悩んでいると不意に声がかけられた。
「君どうしたんだい。こんなところでうろうろと。中に入らないのかい?」
門の前にいた検問官のような人が訝しみつつ話しかけてきた。確かに門の前でよく分からない男がうろうろしていたら怪しいわな。
「えーと、それがですねー。門を通りたいのですが、通行証や身分証を持っていなくて困っていたんですよ。どうにかなりませんか?」
こいつしか頼れる人がいないので下手に出てみる。あわよくばそのまま通してくれないかなーとか思いつつ。
「はぁ?それなら銀貨5枚で仮身分証を発行して冒険者ギルドで仮身分証を渡して冒険者カードを作って貰えば良いだろ。こんな常識も知らないなんて、どんな田舎から出てきたんだ?まったく。」俺を田舎から出てきたんだ常識知らずだと勝手に勘違いしているようだ。入り方が分かればもうこいつにかまっている時間が惜しい。そうか、感謝する。と一言告げ銀貨5枚を渡しさっさと門をあとにする。ゲルがアイテムとしてインベントリに入っているのは走っていた時に確認済みだ。俺に抜かりはない。後ろからなんか態度変わってないか?とか聞こえてきたがあいにくとこっちが素だ。そのままの足で冒険者ギルドに向かう。場所は把握している、というかこの街の隅から隅まで把握している。この街を作ったのは、いやこの世界のベースを作ったの俺なのだから当たり前だ(ハクの作ったところももちろん把握している。10回は軽く足を運んだし何度も覚えたからな。もちろんハクの作ったところだからだ。)
ギルドは受付、依頼を貼るボード、待ち合わせ用のテーブルなどがあるスペースと酒場が隣接する形になっている。扉を開けて中に入ると意外にも中は綺麗だった。
俺が受付に向かっていると何故か視線を多く感じた。そして受け付けに声をかけようとすると、
(あいつ、エリーさんの受け付けに行ったぞ。)
(チッ、俺だってまだ話しかけたことねーのによ!)
(抜け駆けか?しかも、あのツラ...イラっとしやがる!)
なんか小言こごとが聞こえてきた。というか最後のやつあとで覚えとけよ。にしてもふむ、どうやら彼女は人気の受付らしい。確かに整った容姿をしている。青い髪も後ろに流しているだけだがとても彼女の雰囲気にあっているが、ハクの方が断然上だな。

まじまじと観察していたのが悪かったらしい。
「おい、てめぇは冒険者登録をしに来たのか?」
「あぁ、そうだ。身分証としてと小遣い稼ぎにでも使おうと思ってな。」
先ほどの小言の最後の奴だったので、少し挑発気味に言ってみる。これでキレてやり合いになったらわざわざあとで呼び出す手間が省けるしな。別に根に持っているわけではない。断じて違う。
「ほぉ、挑発するか。自信あるじゃねぇか。いいぜ、乗ってやラァ!」
最後の方は言いながら殴りかかってくる雑魚。周りもこうなるのを分かっていたのか賭けを始めている者もいた。
俺の顔面を狙って放たれた拳を最小限の動きで避けふところに潜り込みそのまま死なない程度に思いっきり殴り飛ばす。
「ぐっはぁ!」
そのまま先ほどの小言組に向かって一直線に飛んでいく。その勢いでテーブルが真っ二つに折れてしまっていたが俺は弁償なんてする気はない。静まり返った周りなんて御構いおかまい無しに先ほどの受付に話しかける。
「冒険者登録をしたいんだが?」
「銀貨5枚か仮身分証が必要ですがそれでも大丈夫でしょうか!」
「問題ない。」
「はっはい!分かりました!少々お待ちを!」
急いで書類を探す受付嬢ことエリー。俺だって頭の中まで偉そうにしているわけではない。俺はおとなしく待つ。別に俺の邪魔をしなければこっちも何もするつもりはないし敬意を払うべきだと思えば礼儀だって意識する。エリーさんが書類を見つけて説明してくれる。
「えーとですね。ここに必要事項を記入していただきたいのですが...代筆は入りますでしょうか。」
文字は問題ないことは街を歩いた時に確認したのだ。
「問題ない。」
必要事項を書き終えると説明の続きを話し始めた。
「次にですね、ランクについてやギルド内のルールについてお話ししますね。」
「いや、いい。説明の紙を見せてくれればその場で覚える。」
時間が無駄なので自分で重要なことを確認することにする。
「そ、そうですか。分かりました。」
15分だけ時間をもらい紙を貸してもらって冒険者ギルドを後にした。

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