ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

4,街へ行くための準備

結局あの後、現実逃避の後にベッドにダイブした私はそのまま朝を迎えた。
そして今朝ステータスをチェックしていて気になったことがあった。ゲルつまりこの世界でのお金だ。普通はステータスにお金を示す数値があったんだけど何度確認してもそんな項目は見当たらない。そんな感じで色々見ていたらアイテムの中にお金を発見した。

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硬いパン×99999
白金貨×279
大金貨×603
金貨×1056
小金貨×3919
大銀貨×6391
銀貨×10388
小銀貨×29109
大銅貨×51902
銅貨×71910
小銅貨×91830
鉄の剣(粗悪品)×71923
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アイテムの上限は99999である。
それと、説明文によると日本円で
白金:10000000円
金:100000円
銀:1000円
銅:10円
小が付くと1/10、大が付くと5倍となるらしい。
1ゲルは1円だから.....
私は何も見なかったことにした(正直森の中では使い物にならないし)。

私は、目標を決めることにした。そして出来たものを紙に書いていく。

1,街に行く
2,黒兄(クロ兄)に会う
3,他の私と同じ境遇の人を探す

1つ目は、取り敢えず人に会わなければいけないしこの世界の事を現地の人に教えてもらわなければいけない。ここがゲームにそっくりでも全く同じとは限らないからだ。
2つ目は、称号があるし(正直兄ならそんなものが無くても見つけてくれる気がする...)まぁ、あって当たり前の目標だ。
3つ目は...なんか3つの方がきれいな気がするから無理矢理作った目標。1、2が終わったらやっても良いかな?ってくらい。

そうと決まれば早速準備に取り掛かる。
と言ってもこの小屋には用は無い。
行くのは、地下だ。
私は、クランサブマスターでありその拠点はここ。そうこの小屋の下に地下1階〜地下3階までの部屋があるのだ。ゲームだった頃は、クランの拠点の最奥の【アイテム:クランの証】を破壊すればクランは解散となりその資産やアイテムの5割が手に入るという仕様になっていた。もちろんクランを設立するのも物凄い金額が必要でそう簡単に作れるものでも無いし。どこのクランもこれを死守していた。
そしてこの世界での扱いは「ダンジョン」とされていた。この情報は私の数多くあるスキルの内の1つ【万能鑑定LV10】おけげで得られたものだ。
鑑定系スキルはめんどくさくて、【植物鑑定】【鉱物鑑定】【水質鑑定】【魔物素材鑑定】【肉鑑定】【魚鑑定】etc.と数多くありそれぞれに合ったものしか鑑定できないないのだ。それに比べて、【万能鑑定】は全ての物に対応しており、全ての鑑定系スキルをレベルMAX(LV10)で習得する事で習得出来る。私は生産などでひたすら色々なスキルのレベル上げをしたから習得出来た。それに、【万能鑑定】でないと鑑定出来ない物もありすごく重宝しているのだ。

【称号:「白」のサブクランマスター】の権能で罠は発動しない。でも、モンスターはいるのだ。クランマスターなら最奥までワープが使えるけど「サブ」の付く私には無理なのだ。つまり魔物のはびこる地下を地下3階まで魔物と戦うか避けながら進まなければならないという事だ。

CPクランポイントで魔物を召喚させるのだが、何体までとか出せる数は決まっている。しかし、逆に言えば一定数を下回ると時間で再びスポーンする、つまり急いで進まなければ半永久的に戦い続ける事になる。これが一番怖かったりする。

小屋の床の扉から階段を下る。一階は壁が石で出来ていて、スケルトンやスライム、ブラッドバットが出てくる。ここは経験値、素材も落とさないようになっている。私は慣れがあるので、AGI970で走り抜ける。

【AGI:970/0000】

「/」これは【スキル:手加減LV10】の権能でHP、MP以外のステータスの最大値を変更できるのだ。ただ表示の問題でいじれる値が4桁までとなっている。注意として落とし穴になるのが今回の私のように(普通はあり得ないけど)いきなりステータスが上昇した時に慣れが必要なのだ。まぁ、少し考えれば分かる事で今までAGI:970で走ってた人がいきなりAGI:9999なんかで走ったら頭が追いつくはずがない。そんなわけでAGIは今までと同じにして走っているところなのだ。そこで、気づいたのが全力で走らずにジョギングで走れたのだ。当たり前と言えば当たり前なのだが、ゲームの時は走るか歩くしか出来ずスピード調整の機能を付けようという案がでて操作が難しくなるし、処理が大変になるという理由からボツになった。
だから、というか何というか少し感動してしまった。
ちなみに第一階層(地下一階)のモンスターの平均レベルは150でありごく稀にポップする亜種はLV230にもなる。
そして第二階層では、ポイズンスネーク、ブラックゴーレム、アークワイト(ちなみにワイトというのはお化けのようなモンスターで物理攻撃無効を持っている)が出現する。例に漏れず平均レベルは380と高レベルだ。そこも難なく突破し第三階層つまるところは最下層だ。そこでも平均レベル450のモンスターが侵入者を探してさまよっている。隠密スキルによって素通りし、最奥の門の前にいるワイトキングLV680(もちろん物理無効)とアンマジックゴーレムLV700(魔法無効のゴーレム)の前まで来て立ち止まる。
2体の門番であるボス達がゆっくりと近ずいてくる。私はひるむ事なく堂々と
「サブマスター権限を行使!最奥の試練を拒否する!」
サブマスターの権限により元の位置に戻っていく二体。こうして見ると何だかん少し可愛らしく思えてくるから不思議だ。こうして絶望を顕現けんげんさせたような2体の横を通り抜け「最奥の間」に入る。そこにある装置に魔力を放り込み(ここを動かすのに魔力を使っている)、今持っている多すぎるお金を100万ゲル残して置いていく(金貨5枚と大銀貨10枚持だけ持っておく)。
帰りは転移陣でひとっ飛びだ。
(行きもこのくらい楽に来れれば良いのに...)

そうして準備を整えた私は翌日の早朝に小屋を出たのだった。目指すはゲーム時代「ケーテル」という名前だった街だ。

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