ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

2,兄からの贈り物

そんな風に思案にふけっていると頭に直接響くように聞き慣れたサウンドが聞こえる。
『ピッコン♪』
ゲームのときの「ANOTHER WORLD」のメールなんかの受信音だ。
続いてアナウンスのようなものが聞こえる。

『マスターである黒江からマスター権限、その他アイテムやゲルなどが譲渡されました』

?!
マスターというのはゲームだった頃の「ANOTHER WORLD」ではゲームマスターを指す。クランなんかもマスターとつくがマスター単体だとGMの事を指す用語として図書館などで書かれておりプレーヤーも皆理解していた。
それがなぜ?!そして兄のいない今?!続くアナウンスに混乱はさらに酷くなる。

『拒否権はマスター権限により削除されています。なおマスター権限はこの世界では存在が不安定なためあるべき形へと変化させます。』

拒否なんてする気もないし、それより兄もこの世界へ来ている?マスター権限が不安定?変化?分からないことだらけだ。なんでマスター権限なんかが譲渡されるのかも分からない、兄の安否も居場所も分からない。私の頭はフル回転するも答えなどでない。代わりに変化作業を終わらせたアナウンスから再び声が響いてくる。

『完了しました。マスター権限は、神格へと変化されました。
マスター権限⇨神格』

マスター権限が神格になった?もう無理オーバーヒートである。私の頭は思考を停止させ意識を暗闇へと落としていった。

目がさめると元いた私の部屋のベッドへ...なんて事にはならずいまだに意識を失い倒れた場所で横たわっていた。辺りはすっかり暗くなっている。
ふらふらと立ち上がり小屋へと入る。夜はモンスターが特に活発になるから襲われないようになどではなくただベッドに潜り込みたい気分だっただけだ。向かうのはもちろんベッドだ。
ベッドに倒れ込み窓の外を見ると月が見えた。倒れた時は昼前だった気がするから半日くらい気を失っていた事になる。
倒れる前のことを思い出してみる
(『マスターである黒江からマスター権限、その他アイテムやゲルなどが譲渡されました』

『拒否権はマスター権限により削除されています。なおマスター権限はこの世界では存在が不安定なためあるべき形へと変化させます。』

『完了しました。マスター権限は、神格へと変化されました。
マスター権限⇨神格』)
(ステータス...)
心の中で念じる。

ステータスLV1
【シロ】
LV0000
HP:0000/0000
MP:0000/0000
STR:340/0000
VIT:270/0000
DEX:1490/0000
AGI:970/0000
INT:1260/0000

種族:白神
称号:異界の者
       :クロエに愛されし者
       :「白」のサブクランマスター
       :神格LV1
       :白の神

(..........)
たっぷり10秒くらい絶句する。
「バグってる...」
なんとなしに言ってみる。
「まず、名前が真白からシロになっているじゃないか。これじゃあ犬じゃん!せめて音読みでハクとかにしてよ!それに...」

ステータスLV1
【ハク(シロ)】
LV0000
HP:0000/0000
MP:0000/0000
STR:340/0000
VIT:270/0000
DEX:1490/0000
AGI:970/0000
INT:1260/0000

種族:白神
称号:異界の者
       :クロエに愛されし者
       :「白」のサブクランマスター
       :神格LV1
       :白の神

名前が変わる。
「それに、LV0000って何?!他のステータスも0000ってあるし、〇〇/〇〇ってHP、MPだけじゃないのか!おまけに神格LV1!白の神!私は、神様か!...はぁ、はぁ、はぁ」
無理矢理繋げる(というか〇〇/〇〇については少しあてがある)。1人ならこれだけの長文だって喋れるのさっと現実逃避。見て思った事を取り敢えず口に出してみる。だからってこの問題が解決するわけじゃない...息切れで口が止まり、少し冷静になる。
(詳細を見よう...)

【ステータスLV】
ステータスおよびメニューのレベルである。
これによりさらに詳細な情報を見る事ができる。

「...意味が分からない。」
「ANOTHER WORLD」の運営は手伝いで新しいスキルやアイテムなど様々な提案をしている。けどステータスにレベルがあるなんて聞いてないし兄に提案した覚えもない。これについては放置と決める。

【0000】
ステータスLVが足りず1000の位より上を見ることが出来なくなっているためこのような表示になっている。

「...」
つまり私のレベルは10000以上ありその他のステータスも同様に10000以上だという事だ...。

【種族:白神】
白を司る神であり、真っ白の状態から何かを生み出したり、真っ白の状態に戻したり出来る。
*なお、この種族は1体しか存在せず寿命もないため繁殖能力は皆無である。

「......」
初っ端から神であるとか書いてある。笑えない。寿命もないということは不老の体になったということだ。しかも神様としての力とかチート臭がプンプンする。

【称号:クロエに愛されし者】
マスターがいなくなったために「マスターに愛されし者」が変化したもの。この称号の権能を無理矢理使いマスター権限その他を譲渡したために本来の権能は失われてしまったが、クロエはハクの位置が大まかに分かるという権能を得た。
*この権能は最大誤差100°である

「.........」
これは、私にマスター権限が移り神格へと変化したことが原因だろう。というか物凄く重要で大切なことが書いてある!?

【称号:神格LV1】
神格(仮)が進化したもの。魔王や龍種などが神格(仮)を持っている。
この称号のレベルによって神としての力の強さが決まる。また、称号:プレーヤーと同じ権能を持つ

「............」
神格(仮)とか知らない。どうなってんの?

【称号:白の神】
白神固有の称号である。
白神の固有スキルなどの取得条件に含まれている

「...............」
固有スキルかーそっかそっか異世界人としての固有スキル、白神としての固有スキル、固有スキルいっぱいだーやったね♪...
なんか疲れた。

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