ゲームそっくりの異世界でチート級に強いけど楽しく暮らしたい

レイ

1,ここはANOTHER WORLD?

さて、昨日は別段特別な事をしたわけでもないし、ここがどこかもなんでここにいるのかもさっぱり分からない。頬をつねるが痛かった。時折鳥の鳴き声も聞こえてくる。五感すべてがこれは現実だと訴えてくる。
考えても分かりそうもないので周囲を探索してみることにしたけど、森の中は現代っ子には辛かった。
しばらく探索すると見覚えのある小屋が見えてきた。それにより1つの仮説が浮かんできた。
(この小屋は「ANOTHER WORLD」の中で私が拠点にした小屋に似ている...というか瓜二つ?この辺の森も見覚えがある。ここはゲームの中?VR?でもここは現実だとさっき結論を出したばっかりだし...ゲームにそっくりな世界?混乱する。)
最後のが1番しっくりくる。漫画なんかでそんな話があった気がするけど実際自分がそうなってみて分かった。混乱すると思ったより分からなくなる。
「でも、それならどうにかなりそう」
この小屋は私の使い慣れた場所だし物もいろいろとある。
中に入ると思った通り私の見知った場所だった。ただ自分の視点で入るのは初めてだ。真っ先に向かったのは洗面所。
鏡には、現実ではありえない綺麗な銀髪の自分が映っている。ゲームのときと同じ。森では混乱して気づかなかったけど違和感はない。そのせいで全く気にも留めなかったのだ。ゲームでは自分の容姿、体格をベースにキャラを作った。兄に勧められてキャラメイキング画面を見たら私が写っていて、
「個人が特定出来ないように何かしらは変えとけよー」
と言って放置されたのだ。面倒だから髪だけで良いやと思って髪色しか変えなかった(髪色だけじゃ個人を特定されないようにって変えたのに意味ない気がしたけど気にしない)髪の色はせっかくだからと現実で出来ない色にと真反対の色、白を選んだ。そしたらAIが仕上げとして軽い銀色を入れてくれたのだ。正直真っ白は生き物として気持ち悪かった光を全部反射して違和感が半端じゃない感じ...そんなこんなで出来たアバターが今目に前にいる私。ゲームにそっくりな世界っていう仮説に真実味が出てきた。
そのあとはベッドに座って考える。
(ゲームと似た世界なら魔法があるかもしれない、でも、危険なモンスターだって出るかもしれないスキルだって使えないのにどうやって...)
生活しよう。アイテムもいつかは無くなる。そう考えたところでふと引っかかる点に気づいた。
(スキルが使えない?ステータスが開けないから、メニューが開けないから...本当に?もし、この小屋はがあるなら魔法も魔物もいるとするならメニューやステータス、スキルのウィンドウだって開けるんじゃ...)
ゲームのときはキーボードでやってたけれど現実になった今じゃキーボードでってわけにはいかない。
(そういえば漫画ではステータスとか念じれば出来てたな...ステータス...!)

ステータス
【真白】
LV1000
HP:820/820
MP:2500/2500
STR:340
VIT:270
DEX:1490
AGI:970
INT:1260

種族:ハイヒューマン
称号:異界の者
       :マスターに愛されし者
       :限界を超えし者
       :「白」のサブクランマスター
       :プレーヤー

ステータスウィンドウが開かれる。
LV1000はゲームのときの限界レベル
ステータスの数値は魔法型だったからこの数値。
DEXだけ妙に高いのは私が軽度のコミュ症だったのと戦闘が上手くなかったためにこんな森の中で生産を続けた結果である。
種族のハイヒューマンというのは初期のヒューマンから進化したものでヒューマンの最高レベル100になっている事とアイテムの補助のない状態でHPとMP以外で200を超える事を条件に進化出来る。
基本レベル1上がるごとに1、2くらいしか上がらないのにどうしろと?って思うくらい鬼畜だ。でも特化型ならギリギリいけるし救済処置として[アイテム:〇〇の書]というものでステータスはあげられるのだ。(正直レベルは簡単にあげるけど書が手に入らなくて止まってる人は大勢いた)
ハイヒューマンになるとレベル上限が解放され、500でカンストとなる。
なぜ私のレベルが1000もあるのかというと称号:限界を超えし者であるこれのおかげで実質本当のカンストとなるのだ。
称号:マスターに愛されし者というのは、というかマスターっていうのがゲームマスターつまり兄なのだ。効果はゲームマスター(兄)が私のデータに干渉できるようになるというもの。これで兄と二人暮らしの私はお小遣いを貰ったりしていた。現金でも貰うがこっちなら実質兄的にはタダだからとゲーム課金にお金を入れてもらっていた。
称号:「白」のサブクランマスターというのは私と兄だけのクラン「白」サブクランマスターが私だという事で、クランに勧誘したり出来る(私は使った事はない)。
さて、ここで問題なのが私も初めて見るこれ
称号:異界の者
だ。とりあえず詳細と念じてみる...

【称号:異界の者】
この世界「クレアリア」とは違う別の世界から境界を超えてやってきた者に与えられる称号
なお、持っていると通常では身につけることの出来ないスキルを覚えることができる

【称号:プレーヤー】
「ANOTHER WORLD」のプレーヤーが獲得する称号
これと同じ称号を持つ者と持たない者で見分けることができる。また隠蔽スキルなどで隠すことは出来ない

仮説は確信に変わった。
(この世界はゲームの中じゃなく、クレアリアかぁ。そんな、気がしてたけどやぱりかぁ)
別の世界から−やってきたと書いてあることから間違いはない。
(でも、通常では身につけることの出来ないスキル...異世界人限定スキル気になる。どうすれば良いんだろう?...)
いくら考えても答えの出ない問いを悩み続けるほど無駄な事はない。
「はぁ」
(もっとプラスになる事を考えよう。そう、例えば今後どうするのかとか...ってスキルとか魔法とかで戦えたりしないかなって思ってたんだった!話が脱線し過ぎた...話してないけどね...)
こういう口ではなく頭を使う事がコミュ障の原因だったりするのだが...きっと治るまでには膨大な時間がかかる事だろう。

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