あふたーびーと
36話
〜 〜 〜
「屋上に着いたぞー!! でも、やっぱり封鎖されてて中に入れなーい!!」
「そうだろうね。横の窓の鍵を開けるから、誰か来ないか見張ってて」
「了解です……!」
「この私に命令するとは、まぁ……お、お友達の頼みであるならば、仕方ありませんけどね」
「ありがとう」
4人は、屋上に到着した。したのだが、予想通り封鎖状態にあり、中に入ることは難しかった。風は、マイキーを使用して、屋上に入るための通路を作ると言った。あとの3人は、誰か来ないか見張りを頼まれた。
ガチャガチャ……カチャッ!
「開いた」
「よし、早くみんなで入ろう!」
風が窓の鍵を開けると、命は3人に早く屋上へ入るように言った。
「ここが、屋上か〜!!」
「空がまっさらで、とても美しいです……」
「今日は、最高の天気だね」
「庶民の方は、屋上に来れただけで驚くのですね」
3人は、屋上の景色を視界に捉えると、深く感動した。そのまっさらで、ただ青いだけの空は、嫌なことを全て包み込んでしまう程の温もりを持っていた。氷菓は、3人の感動している顔を見ると、何がそんなに感動できるのか、わからないでいた。
「さぁ、屋上にも来れたことだし、お弁当を食べよう〜!」
「ようやくだね」
「もう、お腹ぺこぺこです……」
「この私を待たせたのだから、美味しくなかったら怒りますからね」
「まぁまぁ、それじゃ……いただきます!!」
4人は、青空の見える屋上で、最高の友達ともにお弁当を食べた。
「ごちそうさま!! いや〜もう、お腹いっぱいだよ〜!」
「今日は、一段と美味しいお弁当を食べた気がするよ」
「私もです。なんででしょうか……?」
「空気濃度が変わるだけで、人の舌は食べ物の味を誤認するようですので、きっとそのせいです」
「黒雪さん、それは違うよ!」
「なら、どうしてなのでしょうか」
「う〜ん……みんなで食べたからかな!」
4人は、全く同じ感覚を覚えた。いつもと違う場所でお弁当を食べただけなのに、何故か普段よりも一層美味しく感じた。氷菓は、それは舌が誤認しているだけだと言った。だが、命はそれは違うと否定した。氷菓は何故、自分の答えが間違っているのか命に聞いたところ、とんでもなく単純な答えが返ってきた。しかし、どの答えよりも、納得がいくものであった。
「あなたらしい答えで、この私も納得致しました。これが、友達と食べるお弁当なのですね」
「これからも、ずっとずっと食べれるから、楽しみだね!」
「……はい!」
氷菓が、納得してホッとしていると、命が不意に嬉しい言葉をかけてくれた。氷菓は、少し視線を恥ずかしそうに揺らしながら、返事をした。
「屋上に着いたぞー!! でも、やっぱり封鎖されてて中に入れなーい!!」
「そうだろうね。横の窓の鍵を開けるから、誰か来ないか見張ってて」
「了解です……!」
「この私に命令するとは、まぁ……お、お友達の頼みであるならば、仕方ありませんけどね」
「ありがとう」
4人は、屋上に到着した。したのだが、予想通り封鎖状態にあり、中に入ることは難しかった。風は、マイキーを使用して、屋上に入るための通路を作ると言った。あとの3人は、誰か来ないか見張りを頼まれた。
ガチャガチャ……カチャッ!
「開いた」
「よし、早くみんなで入ろう!」
風が窓の鍵を開けると、命は3人に早く屋上へ入るように言った。
「ここが、屋上か〜!!」
「空がまっさらで、とても美しいです……」
「今日は、最高の天気だね」
「庶民の方は、屋上に来れただけで驚くのですね」
3人は、屋上の景色を視界に捉えると、深く感動した。そのまっさらで、ただ青いだけの空は、嫌なことを全て包み込んでしまう程の温もりを持っていた。氷菓は、3人の感動している顔を見ると、何がそんなに感動できるのか、わからないでいた。
「さぁ、屋上にも来れたことだし、お弁当を食べよう〜!」
「ようやくだね」
「もう、お腹ぺこぺこです……」
「この私を待たせたのだから、美味しくなかったら怒りますからね」
「まぁまぁ、それじゃ……いただきます!!」
4人は、青空の見える屋上で、最高の友達ともにお弁当を食べた。
「ごちそうさま!! いや〜もう、お腹いっぱいだよ〜!」
「今日は、一段と美味しいお弁当を食べた気がするよ」
「私もです。なんででしょうか……?」
「空気濃度が変わるだけで、人の舌は食べ物の味を誤認するようですので、きっとそのせいです」
「黒雪さん、それは違うよ!」
「なら、どうしてなのでしょうか」
「う〜ん……みんなで食べたからかな!」
4人は、全く同じ感覚を覚えた。いつもと違う場所でお弁当を食べただけなのに、何故か普段よりも一層美味しく感じた。氷菓は、それは舌が誤認しているだけだと言った。だが、命はそれは違うと否定した。氷菓は何故、自分の答えが間違っているのか命に聞いたところ、とんでもなく単純な答えが返ってきた。しかし、どの答えよりも、納得がいくものであった。
「あなたらしい答えで、この私も納得致しました。これが、友達と食べるお弁当なのですね」
「これからも、ずっとずっと食べれるから、楽しみだね!」
「……はい!」
氷菓が、納得してホッとしていると、命が不意に嬉しい言葉をかけてくれた。氷菓は、少し視線を恥ずかしそうに揺らしながら、返事をした。
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