あふたーびーと
28話
「それじゃ、遠慮なくいただきます!」
「どうぞ、ここの三ツ星シェフに作らせた最高級お菓子の数々を!」
「あれ、店長さんって、そんな凄いお人でしたっけ……?」
「いや、たぶん間違えた情報で話しているんだと思う……」
命が、テーブルに用意されたお菓子に手を伸ばすと、氷菓は誇らしげな顔で間違った情報を述べた。それに、萌佳は疑問を感じたのか、心の声が盛れてしまう。だが、風は萌佳を否定することなく、氷菓の方が誤りを述べていると言った。
「急に騒がしくなったな〜って思ったら、もうみんな集まっていたのね!」
「あっ! 昨日ぶりですね、店長!!」
「ふふ、今日も元気ね、子猫ちゃん!」
「やっぱり、波長が合ってるんだな」
美海が、キッチンの方から騒がしい声を聞き付けて出てきた。命は、美海を見た途端に、テンションをもう1段階上げて話し始めた。それに対して、美海も同様にテンションを引き上げた。そんな2人を見て、風はやはり気が合うのだな、と再確認するのであった。
「むむむ……これは、思わぬライバルが出現してしまいました。ですが、私も負けるわけにはいきません!」
「く、黒雪さん……!?」
氷菓は、命と美海が仲良くしている光景を見ると、無性に嫉妬心が湧いてきた。それをぶつけように行こうとすると、萌佳が驚いた声をあげた。
「これは、また命が危ない目に遭う予感がする」
「ここは、私にお任せください」
「泉さん?」
風は、萌佳の声に反応して、氷菓の方を向いた。一瞬にして、氷菓がしようとしていることを理解した風は、命が危ない目に遭う前に、なにか策を打とうとした。だがしかし、その前に泉が動いており、風の出る幕はなかった。
「これは……私のパンケーキ!」
「えっ、どうしたの急に?」
「お嬢様は、飼い猫であるパンケーキの写真を見られると、たちまち機嫌を戻される特殊性癖をお持ちになっているのです」
「それ、地味にディスってないですか」
泉は、自身のケータイに保存されている黄色の猫、パンケーキの写真を氷菓に見せた。すると、氷菓は殺伐としたオーラを全て元に戻し、何もなかったかのような笑みを浮かべた。
「へぇ〜子猫ちゃんの写真か〜。実は私も、子猫ちゃんが大好きなんだよね〜あれ?」
美海は、同じ趣味の人間を見つけたことに喜びを感じ、頭を空っぽにした状態で、氷菓に近づいた。すると、氷菓の持っていたケータイに写っていた猫に反応するのであった。
「こ、この子猫ちゃん……私が探していた子猫ちゃんにそっくりだわ!!」
美海は、自分が依頼をしてまで探していた猫が、そこに写っている状況に、大声を出しながら驚いた。
「どうぞ、ここの三ツ星シェフに作らせた最高級お菓子の数々を!」
「あれ、店長さんって、そんな凄いお人でしたっけ……?」
「いや、たぶん間違えた情報で話しているんだと思う……」
命が、テーブルに用意されたお菓子に手を伸ばすと、氷菓は誇らしげな顔で間違った情報を述べた。それに、萌佳は疑問を感じたのか、心の声が盛れてしまう。だが、風は萌佳を否定することなく、氷菓の方が誤りを述べていると言った。
「急に騒がしくなったな〜って思ったら、もうみんな集まっていたのね!」
「あっ! 昨日ぶりですね、店長!!」
「ふふ、今日も元気ね、子猫ちゃん!」
「やっぱり、波長が合ってるんだな」
美海が、キッチンの方から騒がしい声を聞き付けて出てきた。命は、美海を見た途端に、テンションをもう1段階上げて話し始めた。それに対して、美海も同様にテンションを引き上げた。そんな2人を見て、風はやはり気が合うのだな、と再確認するのであった。
「むむむ……これは、思わぬライバルが出現してしまいました。ですが、私も負けるわけにはいきません!」
「く、黒雪さん……!?」
氷菓は、命と美海が仲良くしている光景を見ると、無性に嫉妬心が湧いてきた。それをぶつけように行こうとすると、萌佳が驚いた声をあげた。
「これは、また命が危ない目に遭う予感がする」
「ここは、私にお任せください」
「泉さん?」
風は、萌佳の声に反応して、氷菓の方を向いた。一瞬にして、氷菓がしようとしていることを理解した風は、命が危ない目に遭う前に、なにか策を打とうとした。だがしかし、その前に泉が動いており、風の出る幕はなかった。
「これは……私のパンケーキ!」
「えっ、どうしたの急に?」
「お嬢様は、飼い猫であるパンケーキの写真を見られると、たちまち機嫌を戻される特殊性癖をお持ちになっているのです」
「それ、地味にディスってないですか」
泉は、自身のケータイに保存されている黄色の猫、パンケーキの写真を氷菓に見せた。すると、氷菓は殺伐としたオーラを全て元に戻し、何もなかったかのような笑みを浮かべた。
「へぇ〜子猫ちゃんの写真か〜。実は私も、子猫ちゃんが大好きなんだよね〜あれ?」
美海は、同じ趣味の人間を見つけたことに喜びを感じ、頭を空っぽにした状態で、氷菓に近づいた。すると、氷菓の持っていたケータイに写っていた猫に反応するのであった。
「こ、この子猫ちゃん……私が探していた子猫ちゃんにそっくりだわ!!」
美海は、自分が依頼をしてまで探していた猫が、そこに写っている状況に、大声を出しながら驚いた。
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