あふたーびーと
10話
〜 〜 〜
命は、自宅に無事帰宅し、ご飯などを済ませて寝る準備に入っていた。
「ふぅ〜今日は、姫嶋さんとたくさんお話できて楽しかったな〜」
命は、今日起こった出来事を振り返りながら、少しずつ瞼を閉じていった。だが、そんな幸福を妨げるかのような音楽が耳元で鳴り響いた。
「もぉ〜こんな時間に誰から〜」
命は、自身の枕元に置いていたケータイを取った。
『もう寝てるかもしれないけど、今日帰り道で教えてもらった姫嶋さんの連絡先、命にも送っとくね』
「なんだ〜風ちゃんからか〜」
風は、途中まで帰り道が同じだった萌佳から、連絡先を教えてもらっていたようで、命にもそれが送られてきた。
「あれ、文章にまだ続きがある」
『明日、姫嶋さんと一緒に学校に行くように約束しているんだけど、いつも命と待ち合わせしている場所でもいいかな?』
風は、知らない間に萌佳との距離を縮めることに成功していたようで、学校にともに行く約束までしていた。
「本気になった風ちゃん、恐るべし……」
命は、風のコミニュケーション能力のお陰で、明日も萌佳と話す機会を得ることができた。この約束は、命が目標としているメンバー補充にも、大きく貢献されるかもしれないものであった。
(頭の中では、姫嶋さんを悲しませないように意識していたけれど、やっぱり私は姫嶋さんと演奏をしてみたい。明日は、強引に言い寄る作戦じゃなくて、もっと姫嶋さんに喜んでもらえるようなことをしないと)
命は、萌佳をバンドメンバーに引き入れることを諦めていなかった。萌佳の音楽を聴いた時から、命の心は揺るぎないものになっていたようであった。
(でも、一人じゃいいアイディアが浮かばないな〜そうだ! まだ風ちゃんも起きていると思うし、どうせなら一緒に考えてもらおう!)
命は、思いついた内容を風にメールした。そうすると、1分も経過しない内に返信がきた。
『命がそう言い出すと思って、何個かすでに考えておいた』
「さすが幼なじみ! 本当に、いつも助かるよ〜!」
2人は結局、日が昇るまで作戦会議を続けた。
〜 〜 〜
時刻は約束の時間まで進み、命は昨夜考えた作戦を決行するため、1人ちゃくちゃくと準備を始めていた。
「これで……よし! 風ちゃんと姫嶋さん、まだ来ないのかな〜」
命は、作戦準備を終えると、萌佳をこちらまで案内している風からの連絡を待った。どうやら、風が連れて来た萌佳に対して、命は何かしらのサプライズをするつもりのようだ。
(おっ、そんなこと言ってると、風ちゃんからメールがきた! さて、いよいよ始めますか!!)
命は、自身の両頬をパチンと叩き、気合いを注入した。
命は、自宅に無事帰宅し、ご飯などを済ませて寝る準備に入っていた。
「ふぅ〜今日は、姫嶋さんとたくさんお話できて楽しかったな〜」
命は、今日起こった出来事を振り返りながら、少しずつ瞼を閉じていった。だが、そんな幸福を妨げるかのような音楽が耳元で鳴り響いた。
「もぉ〜こんな時間に誰から〜」
命は、自身の枕元に置いていたケータイを取った。
『もう寝てるかもしれないけど、今日帰り道で教えてもらった姫嶋さんの連絡先、命にも送っとくね』
「なんだ〜風ちゃんからか〜」
風は、途中まで帰り道が同じだった萌佳から、連絡先を教えてもらっていたようで、命にもそれが送られてきた。
「あれ、文章にまだ続きがある」
『明日、姫嶋さんと一緒に学校に行くように約束しているんだけど、いつも命と待ち合わせしている場所でもいいかな?』
風は、知らない間に萌佳との距離を縮めることに成功していたようで、学校にともに行く約束までしていた。
「本気になった風ちゃん、恐るべし……」
命は、風のコミニュケーション能力のお陰で、明日も萌佳と話す機会を得ることができた。この約束は、命が目標としているメンバー補充にも、大きく貢献されるかもしれないものであった。
(頭の中では、姫嶋さんを悲しませないように意識していたけれど、やっぱり私は姫嶋さんと演奏をしてみたい。明日は、強引に言い寄る作戦じゃなくて、もっと姫嶋さんに喜んでもらえるようなことをしないと)
命は、萌佳をバンドメンバーに引き入れることを諦めていなかった。萌佳の音楽を聴いた時から、命の心は揺るぎないものになっていたようであった。
(でも、一人じゃいいアイディアが浮かばないな〜そうだ! まだ風ちゃんも起きていると思うし、どうせなら一緒に考えてもらおう!)
命は、思いついた内容を風にメールした。そうすると、1分も経過しない内に返信がきた。
『命がそう言い出すと思って、何個かすでに考えておいた』
「さすが幼なじみ! 本当に、いつも助かるよ〜!」
2人は結局、日が昇るまで作戦会議を続けた。
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時刻は約束の時間まで進み、命は昨夜考えた作戦を決行するため、1人ちゃくちゃくと準備を始めていた。
「これで……よし! 風ちゃんと姫嶋さん、まだ来ないのかな〜」
命は、作戦準備を終えると、萌佳をこちらまで案内している風からの連絡を待った。どうやら、風が連れて来た萌佳に対して、命は何かしらのサプライズをするつもりのようだ。
(おっ、そんなこと言ってると、風ちゃんからメールがきた! さて、いよいよ始めますか!!)
命は、自身の両頬をパチンと叩き、気合いを注入した。
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