あふたーびーと
07話
萌佳の過去を聞かされ、命と風は自分たちとは違う環境で腕を磨いていた彼女に対して、心の底から驚かされた。
「そんな小さな頃からやっていたことにもびっくりだけど、ほとんど我流に近い教わり方で、あんなにも良いメロディーを響かせることが出来るなんて……」
「学校で一度しか聴いてないけど、姫嶋さんのギター実力は、同世代の中でも、トップクラスだと思う。まるで音楽の神様に愛されているみたいだね」
命と風が、萌佳のギターの実力を褒めると、萌佳は顔を真っ赤にし、凄く照れていた。
「お、お二人とも、私なんかより、猫カフェが見えてきましたよ……!」
「本当だ!」
萌佳は、少し高いトーンで猫カフェが見えてきたことを報告した。命は、先程までの話を流されたことに気づかないまま、猫カフェの方に目が向いてしまった。
「ここが命の言っていた猫カフェ? ただの喫茶店にしか見えないんだけど」
「あれ、おっかしいな〜前にこの道を通った時に、可愛いにゃんこが店内に居るのが見えた気がするんだけどな〜」
風は、命が猫カフェと言っていた店内に猫が1匹も居ないことに指摘を入れた。すると命は、前回同じ道を歩いた時に、確かに猫が居たことを主張した。
「可愛い子猫ちゃんたち、こんな所で何を相談しているのかな〜?」
「ひゃい!?」
3人がそわそわしていると、そこに1人の女性が背後から話しかけてきた。
話しかけてきた女性は、腰まで伸びた茶髪に、おっとりとして優しい碧眼を持っていた。
「あ、すみません! もしかして、お店の方ですか?」
「そうだよ。私は、この喫茶店 モーニングの店長だよ」
(このお店の店長、かなり若い。多分、私たちの担任の先生とほぼ同期ぐらいかな)
3人は、喫茶店 モーニングを経営している天和あまわ 美海みうに出会った。
風は、彼女が放つゆるふわオーラに、興味を持っている様子であった。
「あの、このお店に猫が居たのを見たんですけど、今日は居ないんですか?」
「もしかして、うちのドラくんをわざわざ見に来てくれたのかな? でも、残念。あの子、気が向いた時にしか店内をうろつかないから、会えない時は会いえないだよね〜」
「そ、そんな〜」
美海に猫事情を聞かされると、命は魂が口が抜け出るほどに落ち込んだ。
「よっぽど、ドラくんと触れ合いたかったみたいだね。ドラくんは居ないけど、店は開けてあるから、上がってもらっても大丈夫だよ。お姉さんが、落ち込んでいる可愛い子猫ちゃんたちに、あまーいアイスココアを淹れてあげる」
「ありがとうございます!」
美海は、気を利かせて命たちをモーニングに招待した。
「そんな小さな頃からやっていたことにもびっくりだけど、ほとんど我流に近い教わり方で、あんなにも良いメロディーを響かせることが出来るなんて……」
「学校で一度しか聴いてないけど、姫嶋さんのギター実力は、同世代の中でも、トップクラスだと思う。まるで音楽の神様に愛されているみたいだね」
命と風が、萌佳のギターの実力を褒めると、萌佳は顔を真っ赤にし、凄く照れていた。
「お、お二人とも、私なんかより、猫カフェが見えてきましたよ……!」
「本当だ!」
萌佳は、少し高いトーンで猫カフェが見えてきたことを報告した。命は、先程までの話を流されたことに気づかないまま、猫カフェの方に目が向いてしまった。
「ここが命の言っていた猫カフェ? ただの喫茶店にしか見えないんだけど」
「あれ、おっかしいな〜前にこの道を通った時に、可愛いにゃんこが店内に居るのが見えた気がするんだけどな〜」
風は、命が猫カフェと言っていた店内に猫が1匹も居ないことに指摘を入れた。すると命は、前回同じ道を歩いた時に、確かに猫が居たことを主張した。
「可愛い子猫ちゃんたち、こんな所で何を相談しているのかな〜?」
「ひゃい!?」
3人がそわそわしていると、そこに1人の女性が背後から話しかけてきた。
話しかけてきた女性は、腰まで伸びた茶髪に、おっとりとして優しい碧眼を持っていた。
「あ、すみません! もしかして、お店の方ですか?」
「そうだよ。私は、この喫茶店 モーニングの店長だよ」
(このお店の店長、かなり若い。多分、私たちの担任の先生とほぼ同期ぐらいかな)
3人は、喫茶店 モーニングを経営している天和あまわ 美海みうに出会った。
風は、彼女が放つゆるふわオーラに、興味を持っている様子であった。
「あの、このお店に猫が居たのを見たんですけど、今日は居ないんですか?」
「もしかして、うちのドラくんをわざわざ見に来てくれたのかな? でも、残念。あの子、気が向いた時にしか店内をうろつかないから、会えない時は会いえないだよね〜」
「そ、そんな〜」
美海に猫事情を聞かされると、命は魂が口が抜け出るほどに落ち込んだ。
「よっぽど、ドラくんと触れ合いたかったみたいだね。ドラくんは居ないけど、店は開けてあるから、上がってもらっても大丈夫だよ。お姉さんが、落ち込んでいる可愛い子猫ちゃんたちに、あまーいアイスココアを淹れてあげる」
「ありがとうございます!」
美海は、気を利かせて命たちをモーニングに招待した。
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