あふたーびーと
03話
「あれ? なんだか中庭の向こうの方から、ギターの音が聞こえる!」
「昼休みも終わりかけてるのに、まだ中庭に人が残っているなんて珍しい」
「そうだね! とにかく行ってみよう!」
命と風は、中庭に響くギターの音色を辿り、音源の主に会いに行った。
〜 〜 〜
「君が走る道はひとつじゃない……無限に溢れる選択肢の中からともに夢を見つけ出そう〜♪」
命と風は、、ギターの持ち主のもとへ到着した。だが、そこには桃色の長い髪に、おっとりとした碧眼をうるうるとさせた少女の姿しかなかった。
「凄い!! あの子、ほとんど手元を見てなかったよ!」
「思い出した。あの子、隣のクラスの姫嶋さんじゃないかな」
「姫嶋さんって言うの! ちょっとお話してくる!!」
「あらら、一人で行っちゃった」
ギターを持った少女の名は、姫嶋ひめしま 萌佳もえか。命と風が所属している1年A組の隣にあるB組に席を置いている。
命は、風から姫嶋という苗字を教えてもらうと、次の瞬間には飛び出して行っていた。
「お昼休みにぱっと思いついた曲だけど、なかなか良い形になったかも……」
「今ので、なかなかなの!? 私には、すっごく良い曲に感じたよ!」
「ひゃい!? だ、誰ですか!?」
萌佳がギターを弄って、感想を述べていると、横から急に命が話をかけてきた。それに驚いた萌佳は、思わず正座の体勢になってしまった。
「ごめん、いきなり話しかけて、驚かちゃったみたいだね! 私は、同じ一年生の神楽坂 風だよ! 姫嶋さん、凄いギターを弾けるんだね!」
「はわわわ……! 恐縮です。私みたいなミジンコに、お話をかけてくれるなんて」
「ミジンコ? 言ってることはよく分からないけど、姫嶋さんはとにかく凄いよ!」
命が流れる弾丸のように話し込むと、萌佳は自然とどけ座のポーズで慌て始めた。
命は、そんな萌佳の気も知らずに、さらに褒め讃えた。
「はいはい、ドードー。ごめんね、姫嶋さん。うちのワンコがいきなり懐いたみたいで」
「私に、懐く……。すみません! 私みたいなプランクトンがでしゃばった真似をしてしまい!」
「ちょっ、姫嶋さん。なんで服を脱ぐの」
風は、萌佳の様子を見て、たまらず命を止めに入った。
今回の件について、風が代わりに謝罪すると、萌佳はさらに動揺し、制服を脱ぎ捨て深くどけ座をした。
「風のせいで、姫嶋さんが泣いちゃったじゃん!」
「これ、私のせいなの?」
「す”み”ま”せ”ん”!! 私みたいな生きる価値もない存在のために、二人を困らせてしまって!!」
「と、とにかく落ち着こう、姫嶋さん」
風は、何とか泣きじゃくる萌佳を諌めた。
「昼休みも終わりかけてるのに、まだ中庭に人が残っているなんて珍しい」
「そうだね! とにかく行ってみよう!」
命と風は、中庭に響くギターの音色を辿り、音源の主に会いに行った。
〜 〜 〜
「君が走る道はひとつじゃない……無限に溢れる選択肢の中からともに夢を見つけ出そう〜♪」
命と風は、、ギターの持ち主のもとへ到着した。だが、そこには桃色の長い髪に、おっとりとした碧眼をうるうるとさせた少女の姿しかなかった。
「凄い!! あの子、ほとんど手元を見てなかったよ!」
「思い出した。あの子、隣のクラスの姫嶋さんじゃないかな」
「姫嶋さんって言うの! ちょっとお話してくる!!」
「あらら、一人で行っちゃった」
ギターを持った少女の名は、姫嶋ひめしま 萌佳もえか。命と風が所属している1年A組の隣にあるB組に席を置いている。
命は、風から姫嶋という苗字を教えてもらうと、次の瞬間には飛び出して行っていた。
「お昼休みにぱっと思いついた曲だけど、なかなか良い形になったかも……」
「今ので、なかなかなの!? 私には、すっごく良い曲に感じたよ!」
「ひゃい!? だ、誰ですか!?」
萌佳がギターを弄って、感想を述べていると、横から急に命が話をかけてきた。それに驚いた萌佳は、思わず正座の体勢になってしまった。
「ごめん、いきなり話しかけて、驚かちゃったみたいだね! 私は、同じ一年生の神楽坂 風だよ! 姫嶋さん、凄いギターを弾けるんだね!」
「はわわわ……! 恐縮です。私みたいなミジンコに、お話をかけてくれるなんて」
「ミジンコ? 言ってることはよく分からないけど、姫嶋さんはとにかく凄いよ!」
命が流れる弾丸のように話し込むと、萌佳は自然とどけ座のポーズで慌て始めた。
命は、そんな萌佳の気も知らずに、さらに褒め讃えた。
「はいはい、ドードー。ごめんね、姫嶋さん。うちのワンコがいきなり懐いたみたいで」
「私に、懐く……。すみません! 私みたいなプランクトンがでしゃばった真似をしてしまい!」
「ちょっ、姫嶋さん。なんで服を脱ぐの」
風は、萌佳の様子を見て、たまらず命を止めに入った。
今回の件について、風が代わりに謝罪すると、萌佳はさらに動揺し、制服を脱ぎ捨て深くどけ座をした。
「風のせいで、姫嶋さんが泣いちゃったじゃん!」
「これ、私のせいなの?」
「す”み”ま”せ”ん”!! 私みたいな生きる価値もない存在のために、二人を困らせてしまって!!」
「と、とにかく落ち着こう、姫嶋さん」
風は、何とか泣きじゃくる萌佳を諌めた。
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