憂鬱の雨

Rain

憂鬱への渇望 1

帰った後、彼からLINEが来てた。
『話聞く事は出来るからさ、遠慮なく話してね…』彼の優しさに心打たれる反面、胸が痛い。
「ありがとう。ほんとに今日話を聞いてくれて(*'ヮ'*)」
柄にもなく顔文字を使うなど…
「はぁ、色々あって疲れたな…寝ちゃおう。」部屋に戻り私は制服のままベッドインした。今日は父はなんか遅いと言って今夜は居ない。故にお腹を見せる必要無いためすぐ寝れる。
「……んっ」そっとお腹を触る…
赤あざは寝っ転がれば触っても分からないがやはり…ちょっと痛い

それに……お腹殴られたい……


翌朝
朝から父にまた意味深な事を言われた。
『彩、今日向かいの家の方に殴られに行け。』ベッドで汗まみれの私のお腹を舐めながら父は言った。気持ち悪さに目が覚めたがこの一言で更に憂鬱になる。
「向かいの…?なぜ?」 
ぶっきらぼうに聞いてみると
『なんでも日に日に殴ってる奥さんじゃ物足りないために若いお腹を貸してはくれないかと言われてね。あちらは結構お得意様だし、よろしくな』 
簡潔に説明してようやく私のお腹から離れてくれた。
その話自体は昔にもやった事あるから疑問に思わなかったが、
「日に日に殴ってる奥さんが…」
そのフレーズがずっと気になってた。
その時、私のお腹の奥がきゅんとなったのは言わない方がいいかな。

着替えを済ませすぐに向かった。お向かいと言っても確かに歩いてすぐの所だからもしボロボロになっても帰りに困らないから助かる。
「……居ませんように…」 
念じてチャイムをならす。
数秒たち、低い声の男性が出てきた
よかった…最悪のパターンは無かったようだ。
「あ、あの、天ノ川彩です。安藤様でしょうか?」
今回の客(父の知り合い)はかなり上らしい。
太ったおっさんとか考えたが、なんて事ない普通な人だ。
『そうだ』 
そういうとやや強引に腕を引っ張り中に入れた。
「い、痛…」 
まだ靴も脱いでないというのにすぐドア越しにたたせ私の服を捲りあげた。
「ぁ……」ついいきなりだったので小さい声しか出ない。
『……上々だ、腹筋のない腹、見事にくびれているな。』
捲りあげた私のお腹をずっと凝視しては押したりを繰り返す。ちょっと気持ちいい。

『来い、こっち』
靴を脱いだらまた強引に腕を引っ張られた
「あの、安藤様…落ち着いてください。私は今日1日貴方様にお腹を殴られに来ています。逃げませんし叫びません。」
つい仕事上の癖が出てしまった。だが本人は聞く耳持たずに引っ張りながら2階へ上がる。
上がってある部屋に入ったら鍵を閉め迷わずにお腹を殴って来た。
「ぐふっ…」不意打ちで筋肉入ってないお腹にモロに入った為にえずきながらしゃがんだ
「…こ、こいつ見られたくないところでバンバンやるタイプか…」思いながら咳の演技をする。
だが彼は『……立て』  
一言で終わり意思疎通が出来ない。このタイプていきなりすごいのかますから1番嫌いなんだよな…
予想は的中
しゃがんで弱った彩の身体を男は無理矢理立たせフルスイングで鳩尾に入れこませた。

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