憂鬱の雨

Rain

憂鬱への葛藤 3

「ともだち……つくりたい 」

かすかに残った力で呟く。男は『何言ってんの!僕と彩ちゃんは親友じゃん♡』また私に馬乗りになり唇を重ねてきた。
「……っともだち……ちがう。あなたとわたしはともだちじゃない」弱々しくも言い切った。『ともだちよ♡現に彩ちゃん僕とずっとキスしてるし、お腹もすっごく喜んでるじゃん♡♡』訳分からない理屈で私のお腹をズンズンと殴ってくる。ほんとにお腹の感覚が無くなってきた。私はもうそれ以上は抵抗出来ずあるがままに男にお腹と唇を朝まで弄ばれ続けた。
 
朝、窓から見える日差しで目が覚める。
気を失ってからも散々殴られたらしい、私のお腹は紫のアザで埋め尽くされアレの拳が私のお腹に乗ったままだった。
「……っ、もう、じゃま 」
微かな力でどかすとゴトンと鈍い音で落ちた。
「今日こそ学校いこ…」あまりにも行かなかったらかなり先生に疑われる為せっせとシャワーを浴びた。
前に1週間行かなかった事がある。その時は梅雨で1週間丸々雨の日で父の部下からの暴力が絶えることは無かった。流石に1週間学校に無連絡というのと周りが頻繁に私の部屋に来ていることと私の呻き声がきっかけで家宅捜査がされて、その時ちょうど私のお腹を殴る場面でもあった為にその場にいた奴らは全員捕まり実刑判決でて刑務所行きになった。
「あの時に比べても、いや比べるわけじゃないけどやっぱり…」
お腹を殴られるのはほんとに嫌だ。いつも思ってる。でも……弄られる訳でもないのに、
嫌なのにー

「……殴られて感じてるのかな、私…」
シャワーを止めずっとおへその下、下腹部が熱を帯びていた。

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