これが私達の恋愛!

レイナ

一恋愛

     あなたの思う恋はどんな恋ですか?


そんな事を聞けば、大抵のひとは異性を好きになること。それを恋と呼ぶでしょう。でも私は違うと思います。それだけが普通の恋だなんて認めたくはありませんでした。

──七月二十日のある暑い日。


     「ねー、なんで私達って女同士で付き合ってるかな?」
     「好きに性別なんかいる?それでおしまい。」


やっぱりかっこいい…。私は改めてあなたに惚れた。とてもクールでサバサバしてるけどそこが好き。いつまでも恋に落ち続けるような気がした時。


     「帰ろうか。送るけど家来たいなら良いよ。散らかってるけど」
     「え!いいの?行くいくー!気合い入れて料理作るよ?奥さんするよ!」


そういうと律は無口で一歩先を歩く。これでも喜んでいるのだ。 彼女の部屋は、二階建てアパートの二階にある日当たりの良い部屋。中はシンプルで女性というより男性寄りだった。


夜だというのにいまだに暑い部屋の中。電気をつけようとする私にあなたは後から抱きついて来る。火照りきっている体温がどんどん高くなる。それは夏のせいか、それとも…。


この時だけは全てがどうでも良かった。嫌なことも悩みも何もかも全て…。

     
     「あーあ。まだ早いと私は思うんだけどな?そんなに我慢してたの?言ってくれればいいのに」
     「京子にここ以外の場所で言ったらさ、きっと私抑えられないって思って。だから必死で我慢してた」


こんな事を言われてはもう抑えが効かない。まだベッドは先にあるのにあなたはその唇で強くキスをしてくる。私の気持ちを置いてきぼりにして、これが恋なんだと改めて思った。


今日は不思議と濃い夜だな…そう感じた私。

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