意志ある者達は戦う
精神修養と基礎体力
「よし!到着だ!!」
城外の何も無い開けた草原で止まる
走るジョンの後を追って走っていた異邦人達はあまりにも急な走り出しに加え、唐突に止まったことにより、朝一の走り込みも相まっって疲労感をドバドバと出していた
「なんだ、お前達?まだ午前中じゃないか!もっと元気出せよ!!」
ジョンが声高らかに異邦人達に語りかけるが苦しいからか返事はない
「………、お前達、一回休憩だ!全員の息が整ってから続きを始めるぞ!!それに言い忘れてたが、俺の指導は正午までだ。時間が無いから集中してくれよ!!」
「ふぅ、次は何だろうか?」
「……おい、柳。お前ずいぶん余裕だな……」
「うん、まぁそうだね。ヘタレ男の戸部よりは大分体力があると前々から自負している」
柳立華、名前の通り女の子である。しかし、短い髪と釣り上がった目つき、言葉遣いから男っぽさが出ていて、性別を言われ無ければ、美青年だと勘違いしそうだ
「てめぇ、しゃくに障ることを……堂々と述べやがって、しばくぞ!」
「おや、戸部は女の子にも暴力を振るうのか?さすがはゲス野郎だね!」
「ゲス野郎はてめぇだろうが!!」
「残念、僕は野郎じゃ無いんでね」
「おぉ!!二人は仲良く喋りはしゃぐくらい元気なんだな!」
戸部と立華が言い合っている所にジョンが割り込んできた
「よし!お前達二人は王宮の本殿入り口前まで走って門番に来たことを伝え、戻ってこい!後で確認するからズルしたり、帰ってくるの遅かったら俺同伴で夜間走って貰うからな!!」
「…………ええっと、距離は一体どれくらいかな?」
立華が進み出てジョンに聞く
「なに、たったの2キロ位だ!お前達が帰って来たら、休憩終わりにするから早く帰ってこいよ!!」
「「…………えぇ……」」
──────
「ヨイショッ…ヨイ…ショッ…」
陽葵が無駄にデカイのを上半身を起こす度、自らの足につっかえさせながら腹筋している
「ヨイショ…っと、ふう……やっと終わった~、もう疲れちゃったな」
「陽葵、あんたまだ二、三回しかしてないじゃない……」
「……、桔梗ちゃんが見てなかっただけだよ♪」
「いや、さっき始めたばっかじゃ……………ううん、やっぱり見てなかっただけ!」
陽葵の貼り付いたような笑顔を見て、桔梗は急に態度を改めざる終えなくなったようだ…………コワ……
「二人一組の抑えてる方はちゃんと腹筋百回数えてやれよ!百回終わったら、交代しろよ!!」
「陽葵ちゃん、その………程々で終わろっかなって……、よろしくお願いね?」
「じゃあ、今度は私が抑えとく番だね♪ちゃぁーんと一回一回声に出して百回数えてあげるね♪」
陽葵は貼り付いた笑顔のまま桔梗に告げる。桔梗の顔から血の気が引いていった
「なぁ、ジョンのおっさん。なんで俺達だけ男女ペアなんだ?」
「ふむ、俺からの粋な計らいだとでも思って、感謝してくれ!後、俺はおっさんじゃあ無いぞ!!」
「そういうことだ戸部、我慢しろ。僕だってお前みたいなゲス野郎となんて本当は死にそうなくらい嫌なんだが、仕方なく、仕方なくペアになってやってるんだから、その……うん」
「柳お前、顔、どうしたんだ?なんか赤いぞ」
「な、何を言っている!?これは腹筋で疲れたからだ!」
「いや、まだお前腹筋やってないだろ?まだ俺がやってる途中じゃねぇか……?」
「いや、……だから、これは………、その」
「うん!!君達、やっぱり元気がいいね!じゃあ、夜俺と走ろっか!決定事項だからな!!俺がいいって言うまで走ろうな!!」
ジョンの割り込みがまたあったようだ
一途が腹筋をし、秀一がそれを抑えている
「なあ、一途。君は辛くはないのか?こんな生活が長く強いられるとなると俺には耐えられる自信がない……」
「………ふぅ、交代だな。いや~、秀一、結構意外だな。お前ってしっかり者のイメージがあったんだが、不安に駆られてんのか。そうだな、俺は全然辛くなんてない、今の所は。分からない未来考えても意味ないだろ、分かる範囲考えればいいと思う」
「…………、いいことを言うな」
「おう!どう致しまして」
城外の何も無い開けた草原で止まる
走るジョンの後を追って走っていた異邦人達はあまりにも急な走り出しに加え、唐突に止まったことにより、朝一の走り込みも相まっって疲労感をドバドバと出していた
「なんだ、お前達?まだ午前中じゃないか!もっと元気出せよ!!」
ジョンが声高らかに異邦人達に語りかけるが苦しいからか返事はない
「………、お前達、一回休憩だ!全員の息が整ってから続きを始めるぞ!!それに言い忘れてたが、俺の指導は正午までだ。時間が無いから集中してくれよ!!」
「ふぅ、次は何だろうか?」
「……おい、柳。お前ずいぶん余裕だな……」
「うん、まぁそうだね。ヘタレ男の戸部よりは大分体力があると前々から自負している」
柳立華、名前の通り女の子である。しかし、短い髪と釣り上がった目つき、言葉遣いから男っぽさが出ていて、性別を言われ無ければ、美青年だと勘違いしそうだ
「てめぇ、しゃくに障ることを……堂々と述べやがって、しばくぞ!」
「おや、戸部は女の子にも暴力を振るうのか?さすがはゲス野郎だね!」
「ゲス野郎はてめぇだろうが!!」
「残念、僕は野郎じゃ無いんでね」
「おぉ!!二人は仲良く喋りはしゃぐくらい元気なんだな!」
戸部と立華が言い合っている所にジョンが割り込んできた
「よし!お前達二人は王宮の本殿入り口前まで走って門番に来たことを伝え、戻ってこい!後で確認するからズルしたり、帰ってくるの遅かったら俺同伴で夜間走って貰うからな!!」
「…………ええっと、距離は一体どれくらいかな?」
立華が進み出てジョンに聞く
「なに、たったの2キロ位だ!お前達が帰って来たら、休憩終わりにするから早く帰ってこいよ!!」
「「…………えぇ……」」
──────
「ヨイショッ…ヨイ…ショッ…」
陽葵が無駄にデカイのを上半身を起こす度、自らの足につっかえさせながら腹筋している
「ヨイショ…っと、ふう……やっと終わった~、もう疲れちゃったな」
「陽葵、あんたまだ二、三回しかしてないじゃない……」
「……、桔梗ちゃんが見てなかっただけだよ♪」
「いや、さっき始めたばっかじゃ……………ううん、やっぱり見てなかっただけ!」
陽葵の貼り付いたような笑顔を見て、桔梗は急に態度を改めざる終えなくなったようだ…………コワ……
「二人一組の抑えてる方はちゃんと腹筋百回数えてやれよ!百回終わったら、交代しろよ!!」
「陽葵ちゃん、その………程々で終わろっかなって……、よろしくお願いね?」
「じゃあ、今度は私が抑えとく番だね♪ちゃぁーんと一回一回声に出して百回数えてあげるね♪」
陽葵は貼り付いた笑顔のまま桔梗に告げる。桔梗の顔から血の気が引いていった
「なぁ、ジョンのおっさん。なんで俺達だけ男女ペアなんだ?」
「ふむ、俺からの粋な計らいだとでも思って、感謝してくれ!後、俺はおっさんじゃあ無いぞ!!」
「そういうことだ戸部、我慢しろ。僕だってお前みたいなゲス野郎となんて本当は死にそうなくらい嫌なんだが、仕方なく、仕方なくペアになってやってるんだから、その……うん」
「柳お前、顔、どうしたんだ?なんか赤いぞ」
「な、何を言っている!?これは腹筋で疲れたからだ!」
「いや、まだお前腹筋やってないだろ?まだ俺がやってる途中じゃねぇか……?」
「いや、……だから、これは………、その」
「うん!!君達、やっぱり元気がいいね!じゃあ、夜俺と走ろっか!決定事項だからな!!俺がいいって言うまで走ろうな!!」
ジョンの割り込みがまたあったようだ
一途が腹筋をし、秀一がそれを抑えている
「なあ、一途。君は辛くはないのか?こんな生活が長く強いられるとなると俺には耐えられる自信がない……」
「………ふぅ、交代だな。いや~、秀一、結構意外だな。お前ってしっかり者のイメージがあったんだが、不安に駆られてんのか。そうだな、俺は全然辛くなんてない、今の所は。分からない未来考えても意味ないだろ、分かる範囲考えればいいと思う」
「…………、いいことを言うな」
「おう!どう致しまして」
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