ゴーストディザイア

マガツカミ

第0話 出会い、決意、願い

空が暗く赤い、昼間なのに太陽が見えない。
彼の目の前に広がる光景は、
燃える街
燃え尽きたヒトの死体
そして、生き残ったヒトを弓のような武器で殺している化け物。
ヒトの姿をしていて身長は全長3メートルほどで半透明である。
頭はヒトの頭蓋骨のような形が見える。

「誰か、助けてくれー!」

と誰かが叫ぶ、その声を聞いた化け物がそれを弓で喉笛を射抜く、躊躇なく次々にヒトを殺していく、

彼は今、建物の瓦礫の下に息を潜めている。

「キャアアアアアアァァァァ……」

また誰かの悲鳴が聞こえる。
彼は恐る恐る交差点だった場所に目を向けた、そこには彼と同年代の女の子がいた。
だが、もう既に遅い、
何故なら彼女は化け物に見つかってしまっているからだ。

「だれかたすけて…」

足がすくんで逃げられないようだ。

「どうしよう?このままだとあの子がでも死にたくない助けなきゃ死にたくない助けなきゃ死にたくない助けないと誰かが助けないとでも誰が?いや僕しかいない、だから助ける!」

彼は走った。

「こっちだ化け物 ︎」

化け物は少女から離れて彼を標的に変えた。
幸いにもこの化け物は弓を持っておらず武器と言える物は右手の爪だけだ。
走りに自信があった彼は、走り続けた

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……うわっ!」

彼は何かに躓き地面に身体を打ち付けた。
どこかで化け物は去っていったようだ。
何だろう?という興味が湧いてきて彼はその何かを見た。
それは、夥しい血を流して変わり果てた姿になっている彼の両親だった。

「うああああぁぁぁぁ!!」

彼は叫んだ、途端に彼は倒れ込んだ。

「頭がイタイ、誰かボクヲタスケテ、誰かボクをマモッテ」

その時、頭の痛みが急におさまった。

「私を呼んだのはキミかな?」

頭の中から女の声が聞こえる。
彼は何も喋らない。

「そう、キミが私を呼んだんだね。今、私にはカタチがないの、キミが私を定義してくれるかな?」

再びの質問。

「なら、僕を守って」

そう答えた。

「わかった。でも、キミは私のことを忘れることになる。いつかキミは私のことを思い出す。私のことを思い出した時にはキミの運命も左右する出来事がたくさん起こる。途中で引き返すことはもう出来ない。それでもいいの?」

三度目の質問に対して彼は、

「お願い…します」

と答えた。

「私にカタチを定義してくれてありがとう、今から私の定義名は[静寂]だよ静かにキミの日常を守るよ。それじゃあ、こっちだよ」

そう言われて声の聞こえる方へ歩いた。
どれくらい時間が経ったのだろう。
やがて避難所へたどり着いた、たくさんの人が怪我をしていた。
彼は赤い空を見上げ眠りについた。

全ての始まりはこの日から

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