コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
神様と一緒に
シロル視点
私は今は神様と一緒にサタロトという町にいます
サタロトには聖書にも登場するダンジョンがあります
ダンジョンとは神の試練と言われていて、その試練を乗り越えた先に神の力を与えられたり、願いを叶えてくれたりするという話があります
「神様、実際のところここのダンジョンは本当に神様の試練なのですか?」
「ルチアですよ、シロル。ダンジョンの生成に関しては私からは何も言えません。少なくとも人が想像する神の試練ではありませんよ」
「そうなんですか?聖書に書いてあるからてっきり本当かと思ったのですが」
「聖書の内容は時に事実でないことがありますからね。ですがそれでいいのです。それこそが信仰の表れなのですから」
「つまり事実よりも神様への信仰が聖書に書いてあるってことなんですね」
「端的に言えばそういうことですね。神としてこういうことを言うのは少し間違ってるかもしれませんが」
聖書の内容を何回も読んで覚えましたが、そうすることによって得るものは神様への信仰心だったのですね
「いいえ、私も幸神教として誇らしいです。こうして神様を想う力が神様のためになるんですよね。それだけで私は素晴らしいことをしていると思えるんですよね」
私の言葉に神様が微笑んでくれました。最初こそ緊張でぎこちなかったですが一緒に旅を続けていく中でかなり慣れてきました
それでも恐れ多いことは多いのですが
サタロトは聖書にも出てくる場所ということで多くの教会がある
私達はその中でも一番大きな中心部にある教会へ向かいます
「お祖父様にお手紙を頼まれてまして、すみません」
「謝ることではありませんよ。私も用がありましたから」
教会へ入り、司教様を呼んでもらいます。私やルチア様は上位の聖印を持っているので事情の知らない人でも問題になることはありません
「おぉ、シロル様、わざわざお越し下さりありがとうございます」
「教皇様からの手紙を届けにきました」
「教皇様から!?今読んでもよろしいでしょうか?」
「はい!」
用意してくれたお茶を飲みながら司教様が読むのを待ちます。私も内容は知らないですがおそらくは私や神様のことを書いてあるのでしょう
手紙を読み終えると司教様はルチア様にひれ伏せていました
「顔をあげてください」
「は、は、はい」
手紙の内容でルチア様の事を察したのでしょう
「司教様、この方はルチア様といって今は私と一緒にラキトピアを旅しているのです」
「それでここに立ち寄ったというわけです。私は人々の暮らしなどを聞きたいのですが、よろしいですか?」
「はい!もちろんでございます。話には聞いていましたがまさか本当にそうだとは、感無量です。ぜひサタロトを楽しんでくださいませ」
「はい、そうさせてもらいます」
それから教会でお祈りをしたり、司教様の話を聞いたりして一日が終わりました。
「ルチア様、明日はどうされますか?」
「明日は適当に町の中をまわろうかと思います。話を聞かなくとも直接人々の暮らしを体験すればわかるものがありますからね」
リィアさん達は今頃順調でしょうか?ダンジョンがどのようなものなのかは聖書に出てきた話でしか聞いたことないのでよくわからないんですよね
次の日、ルチア様と町の中を歩く、聖都と比べて冒険者の方が多く、活気にあふれています。それに食べ物が直接売ってるのも珍しいですね
ついつい目に止まってしまいます
「もしかして欲しいのですか?」
「え?いや、そんなつもりでは………」
「遠慮はよくありませんよ。試しに食べてみましょうか」
「はい!」
旅の途中ではいつもリィアさん達が用意してくれるのでこうして買って食べるというのは初めてです
「母なる神様に感謝の祈りを捧げ、いただきます」
神様と一緒にいるときにも食前祈りを忘れません。
「なんだかルチア様は熱心な幸神教徒に見えませんよね。本人だから当然なのですが」
当たり前ですが神様は神様へのお祈りはしません
教会では人々の幸福を祈っていますが普通は逆ですからね
「私も馴染むために私に祈りを捧げた方がいいのでしょうか?」
「どうなんでしょう?少し変じゃないですか?」
「それもそうですね」
そんなこんなで神様と楽しく町を観光していると、人だかりを見つける
「何でしょうか?」
行ってみると、高いところに人が立っていました、何かを話しているようです
「もうすぐこの町は滅びを迎えるだろう、今から逃げてももう遅い、すでに災厄は解き放たれているからな!!邪神の生贄となれることを誇りに思うがいい!」
な、何を言っているのでしょうか。滅び?災厄?どういうことですか?
「あの、ルチア様」
「………」
周りの人も困惑しています。信じてる人は少ないが本当だったらどうする?といったふうにざわざわし始めました
変なことを言った人はすぐに消えてしまった
「冒険者ギルドから緊急依頼です!ただいま突如このサタロトを囲むように魔物が大量発生しました。強力な魔物は少ないものの量がとてつもないので低ランクの冒険者もご協力お願いします!」
「る、ルチア様!」
「邪神に抗議したのですがだめでした」
えっ!今邪神って、他の神様にも………
よくわかりませんがとにかくこの状況をなんとかしないといけません
「大丈夫ですよシロル、誰一人とて死なせませんから」
私は今は神様と一緒にサタロトという町にいます
サタロトには聖書にも登場するダンジョンがあります
ダンジョンとは神の試練と言われていて、その試練を乗り越えた先に神の力を与えられたり、願いを叶えてくれたりするという話があります
「神様、実際のところここのダンジョンは本当に神様の試練なのですか?」
「ルチアですよ、シロル。ダンジョンの生成に関しては私からは何も言えません。少なくとも人が想像する神の試練ではありませんよ」
「そうなんですか?聖書に書いてあるからてっきり本当かと思ったのですが」
「聖書の内容は時に事実でないことがありますからね。ですがそれでいいのです。それこそが信仰の表れなのですから」
「つまり事実よりも神様への信仰が聖書に書いてあるってことなんですね」
「端的に言えばそういうことですね。神としてこういうことを言うのは少し間違ってるかもしれませんが」
聖書の内容を何回も読んで覚えましたが、そうすることによって得るものは神様への信仰心だったのですね
「いいえ、私も幸神教として誇らしいです。こうして神様を想う力が神様のためになるんですよね。それだけで私は素晴らしいことをしていると思えるんですよね」
私の言葉に神様が微笑んでくれました。最初こそ緊張でぎこちなかったですが一緒に旅を続けていく中でかなり慣れてきました
それでも恐れ多いことは多いのですが
サタロトは聖書にも出てくる場所ということで多くの教会がある
私達はその中でも一番大きな中心部にある教会へ向かいます
「お祖父様にお手紙を頼まれてまして、すみません」
「謝ることではありませんよ。私も用がありましたから」
教会へ入り、司教様を呼んでもらいます。私やルチア様は上位の聖印を持っているので事情の知らない人でも問題になることはありません
「おぉ、シロル様、わざわざお越し下さりありがとうございます」
「教皇様からの手紙を届けにきました」
「教皇様から!?今読んでもよろしいでしょうか?」
「はい!」
用意してくれたお茶を飲みながら司教様が読むのを待ちます。私も内容は知らないですがおそらくは私や神様のことを書いてあるのでしょう
手紙を読み終えると司教様はルチア様にひれ伏せていました
「顔をあげてください」
「は、は、はい」
手紙の内容でルチア様の事を察したのでしょう
「司教様、この方はルチア様といって今は私と一緒にラキトピアを旅しているのです」
「それでここに立ち寄ったというわけです。私は人々の暮らしなどを聞きたいのですが、よろしいですか?」
「はい!もちろんでございます。話には聞いていましたがまさか本当にそうだとは、感無量です。ぜひサタロトを楽しんでくださいませ」
「はい、そうさせてもらいます」
それから教会でお祈りをしたり、司教様の話を聞いたりして一日が終わりました。
「ルチア様、明日はどうされますか?」
「明日は適当に町の中をまわろうかと思います。話を聞かなくとも直接人々の暮らしを体験すればわかるものがありますからね」
リィアさん達は今頃順調でしょうか?ダンジョンがどのようなものなのかは聖書に出てきた話でしか聞いたことないのでよくわからないんですよね
次の日、ルチア様と町の中を歩く、聖都と比べて冒険者の方が多く、活気にあふれています。それに食べ物が直接売ってるのも珍しいですね
ついつい目に止まってしまいます
「もしかして欲しいのですか?」
「え?いや、そんなつもりでは………」
「遠慮はよくありませんよ。試しに食べてみましょうか」
「はい!」
旅の途中ではいつもリィアさん達が用意してくれるのでこうして買って食べるというのは初めてです
「母なる神様に感謝の祈りを捧げ、いただきます」
神様と一緒にいるときにも食前祈りを忘れません。
「なんだかルチア様は熱心な幸神教徒に見えませんよね。本人だから当然なのですが」
当たり前ですが神様は神様へのお祈りはしません
教会では人々の幸福を祈っていますが普通は逆ですからね
「私も馴染むために私に祈りを捧げた方がいいのでしょうか?」
「どうなんでしょう?少し変じゃないですか?」
「それもそうですね」
そんなこんなで神様と楽しく町を観光していると、人だかりを見つける
「何でしょうか?」
行ってみると、高いところに人が立っていました、何かを話しているようです
「もうすぐこの町は滅びを迎えるだろう、今から逃げてももう遅い、すでに災厄は解き放たれているからな!!邪神の生贄となれることを誇りに思うがいい!」
な、何を言っているのでしょうか。滅び?災厄?どういうことですか?
「あの、ルチア様」
「………」
周りの人も困惑しています。信じてる人は少ないが本当だったらどうする?といったふうにざわざわし始めました
変なことを言った人はすぐに消えてしまった
「冒険者ギルドから緊急依頼です!ただいま突如このサタロトを囲むように魔物が大量発生しました。強力な魔物は少ないものの量がとてつもないので低ランクの冒険者もご協力お願いします!」
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