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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

ダンジョン街サタロト

結局サタロトに着くまでに何事もなかった。
さらに、予定よりも数日早く着くことができた。

「‥‥‥離れるのが惜しいけど、ここまでありがとね」

サーティアさんはすっかり馬のことが気に入ってしまい、借りたところへ返す時に涙を流していた。

「また借りてもいいですよ。私達もとっても楽だったので、使えるときは使いましょう」

「いいの!?」

「そんな顔したら断れないのだ」

「そうだね」

「みんな、ありがとう」

「私は納得しませんが‥‥‥まぁまた背中に乗ってくれるなら許してあげます」

テナちゃんもしぶしぶだけど許してくれた。

「気を取り直して、まずは宿屋ね」

「どうする?しばらくはダンジョンに入るための準備するから宿は同じでもいいけど」

「ルチア様、どうしましょうか」

「あぁ、それならちゃんと手配されていますよ。もちろんあなた方の分も」

「えっ、そうだったの」

さすがは神様、というか幸神教の人たちがめちゃくちゃルチアさんを甘やかしてるような

「神ともなると至れり尽くせりなのだな」

「私は断ったのですが、それが人のためになると言われました」

おそらく安全面でいい宿を用意したんだろうけど、人のためになるってのは私達が安めの宿の部屋を使わないことで困る人が減るかもしれないってことなのだろう。

「まぁいい宿に泊まれるならいいわね。何泊分払ってあるのかしら?」

「それは聞いてませんが」

「おそらくは特に制限はないと思います。お祖父様も大司教様もルチア様のためならお金くらい惜しまないので。その宿のことは私も聞いてますので、これから案内します」

さすがだね、信仰の前にお金とかはどうでもよくなるのかな?
シロルちゃんに案内してもらい宿に入る。
明らかに貴族御用達の宿で建物も警備もしっかりしてあった。

「ダンジョン街だけあって冒険者が多いのだ」

「そうね、ダンジョンで生計を立ててる冒険者も多いくらいだから、もしかしたら知り合いの冒険者とかにも会えるかもしれないわね」

前ダンジョンに潜った時は学校時代にお世話になった冒険者パーティの人に会ったよね。
わざわざラキトピアまで来るとは思えないけど、もしかしたらまた知り合いがいるかもしれない。

「それでそれで、いつダンジョンに入るんですか?私、初めてなので楽しみです!」

「一日二日準備してからね、このまま行っても準備不足だったら満足のいく探索ができないわよ」

「うむ、ダンジョンは逃げないからしっかり準備するのだ」

その日は休んで、次の日

今日からシロルちゃん達は別行動になるけど、朝ごはんでは一緒になった。

「是非とも帰ってきたらダンジョンの話を聞きたいです!」

「わかった、帰ったらシロルに話してあげる」

そんな話をして改めてシロルちゃん達と一旦お別れとなった。


ゆっくりサタロトの観光といきたいところだけど、みんなダンジョンに行く気満々だからなぁ

「ここでは食料がちゃんと買えるみたいだね」

市場に行くと、沢山の食材が売っていた、どうやらダンジョン内に植物もあるらしい、野菜や肉、魚までダンジョン産らしい

「まるで自然の食糧庫ね」

「なんか思ってたダンジョンとは違いそうなのだ」

ん〜、てっきり洞窟が続いてるダンジョンだと思ったけど、違うのかな?

「でもでも、どれも美味しそうですよ」

「テナ、買ってないのに食べちゃダメだからね?」

確かに美味しそうだったので、沢山買うことにした。

他にも魔石が沢山取れるので魔道具なども多く、ダンジョンで便利な道具が沢山あった。

「まぁ大体は魔法でどうにかできるのだ私達には必要ありませんね」

「優秀な魔法使いには魔道具が必要ないというが、これはこれで個人的に気になるのだ」

クロエさんは魔道具屋に行くといつも一つ一つ使い方とかを調べている。

「せっかくだから装備屋も見て行かない?」

クロエさんの様子を見て、サーティアさんも言い出す。

「いいですよ、今日は別行動でも困りませんから、私はこれからどこかで場所を借りて料理をしてくるので」

「あ、あたしもリィアについてく」

「テナはどうする?クロエは魔道具をまだ見てるみたいだけど」

「私も装備を見たいのでサーティアさんについて行きます」

「珍しいわね、てっきりクロエのところに行くと思ったわ」

「クロエお姉ちゃんは魔道具のことになると話が止まらなくなるので‥‥‥」

「あ〜、わかったわ」


と、いうことでルーナちゃんと一緒に料理することになった
とは言ってもあてがないからどうしよう?街の外でやるのもいいけど、目立っちゃうからなぁ

「ルーナちゃん、どうしましょう」

「え?あたしに聞くの?う〜ん、一回宿の人に聞いてみる?でも高級宿の調理場は貸してもらえそうにないもんね」

「そうだ!孤児院とか教会とかに行けば貸してくれそうじゃないですか?それこそ寄付なりなんなりすれば簡単に話は聞いてくれそうです」

お金に物を言わすことは簡単だからね。今の私達にその余裕は沢山ある
帝国の大会で得た大量の賞金だってまだまだ使いきれないほどあるからね

「まぁそうだね、それじゃあそっちの方に行ってみよっか」

ラキトピアなのでどこもかしこも幸神教で一個もロミス様を信仰する教会はないので仕方なく幸神教教会にお邪魔する。

「やっぱりどこも孤児はいるんだね」

「誰しもが裕福というわけではありませんし、誰もが望まれて産まれる子とは限りませんから‥‥‥」

「そう、だね」

「そんな子達のためにも寄付しに行きましょ!」

「そうだね!」

道ゆく人に尋ねたりしながら孤児院に行く、どこの孤児院もなんとなく少し廃れたような風貌をしていて中には多くの子供達が暮らしていた。

「あの〜、すみません」

「どうされましたか?」

私達(主にルーナちゃん)は事情を説明する

「なので寄付をするので台所を貸してくれませんか?」

「え、そんなことでいいんですか?」

「はい、偽善だとかそういうのはいいんです、とにかく貸してくれればそれで、後これが寄付金です」

「こ、こんなに!?」

受け取れないと断られたが、幸神教で聞いた幸福についてとかシロルちゃんから教えてもらった教義を理由に押し通した。

孤児院の人たちに沢山感謝され、沢山料理もすることができた


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