コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
快適すぎる旅
サーティアさんの運転が慣れてきたようで、最初こそ怖い瞬間があったけど、今は安定している。
「サタロトまではどのくらいなの?」
「大体馬車で一週間くらいと聞いたが、この馬車は相当速いからもう少し早く着くと思うのだ」
聖都から結構離れてるみたいだ。
それでもすれ違う馬車や人は多くて、サタロトが栄えているということがよくわかる。
「これだけ交通量が多いと襲ってくる盗賊とかも少なそうだね」
「そうですね。魔物も今のところ見ていません」
「本当にラキトピアは平和な国なのだ」
帝国でも王国でも盗賊や魔物がいないなんて場所はなかったが、ラキトピアに来てからは魔物の数が少なく、盗賊も一度辺境の村近くで出会ったくらいだ
「あの、普通はもっと魔物や盗賊って多いんですか?」
「そうだね、こんだけ目立つ馬車ならとっくに狙われて一回くらいは襲われるよ。それに、普通ならこんなに人が多いってことも考えられないし」
人が多いということはそれだけ安全に通れるということだ。
「そうなんですね。もしかしてこれは神様がご加護なされてるのでしょうか!」
シロルちゃんが期待した目でルチアさんを見る
「神の力で魔物を減らすことはできません。ですが、ここラキトピアには聖なる力を宿した信徒達が多くいます。直接的ではないですが私の力も関係しているでしょう」
「やっぱり!流石はルチア様です。ありがとうございます」
ラキトピアであまり魔物がいない理由は魔物を討伐する人が多いのと強い魔物があまりいない環境ってことなのかな?
「それと、外にいる竜の子のおかげでもあるようですね」
「それはどういうことなのだ?」
「理性を手に入れた人ではほとんど感じることはできませんが、野生的な魔物には威圧感や殺気を感じられるのです。簡単に言えば魔除けの効果が彼女にはあるようですね。ある程度の強さをもつ魔物に対しては意味ないですが」
確かにテナちゃんが仲間になってから魔物と戦う回数が減ったような気がする
てっきりクロエさんやテナちゃんが積極的に魔物を倒しちゃうからだと思ってたけど、そういうことだったんだね
そんなこんなで特に何事もなく進めた。
馬と回復魔法の相性がよく、休憩の時に魔法をかけてあげるだけで元気になってくれた。
「よく見るとお馬さんってちょっと怖いですけど、餌を食べる姿とかを見るとやっぱりかわいいですよね」
前世では生で見たことがなかった馬だけど、この世界では馴染み深い動物だ
魔物ばかりに目がいきがちだけど、動物もちゃんとこの世界にはいる。生態とかそういうのは元の世界とは違ってるかもだけどね
「本当にちゃんということ聞いてくれるいい馬だわ」
「サーティアがすごいというよりこの馬がすごいのだ」
「なによ、私だって頑張ってるじゃないの」
「ぐぬぬぬ、私だってあの馬車くらい余裕で引いて走れますし、なんなら飛べるんですからね!」
「テナのその対抗心はなんなのよ、私達はテナのことをちゃんと仲間だと思っているわ。馬に対しては利用価値のある動物って感じだからどちらかと言うと道具として見てるわ」
「それでも私にとっては大事なことなんです」
「今度みんなを乗せて飛び回ってもらいましょう!私の魔法で周りからは見えないようにすればできますから」
「いいんですか?やったー!」
「る、ルチア様、あ、あの子は本当にドラゴンなんですか?私にはかわいい魔族の子供にしか見えないんですが」
「完全なドラゴンではないですが、彼女は色濃くドラゴンの血が受け継いでいるようですよ」
シロルちゃんとルチアさんはまだテナちゃんのドラゴン姿を見たことないんだけど、流石に一緒に旅をして隠すこともできないのでテナちゃんがドラゴンだってことはもう教えている。
「ドラゴンには少し怖い印象がありましたがテナさんを見ているとそんなふうには思えませんね」
「そうそう、怖くないですよ。と言いたいところですけど、普通のドラゴンは出会ったらまず逃げてくださいね」
「や、やっぱり物語に出てくるような怖いドラゴンもいるんですね」
「少なくとも私は何もしませんよ」
休憩が終わるとまた馬車に乗る。
本当に快適だ。魔物もいないしほとんど歩かなくていいし……………こんなにいいものだと今度から馬車を借りたくなっちゃうなぁ
「リィア、言っておくがこんなに快適なのは道が整備されていること、馬車の性能がいいこと、そして馬が利口だからなのだ」
「ですよね………」
どうやら声に出ていたようだ。
「あとリィアのおかげだね、やっぱり美味しい食事が食べられるのはリィアがいないとできないから」
「つまりだ、帰りはまたこうして馬車を借りていくのがいいのだ!」
結局クロエさんやルーナちゃんもこの楽ちんな移動には目がないようだ。
テナちゃんや馬車のせいで目立つのか盗賊ではなく、その代わりに商人達がよくこっちを凝視してくる
すれ違いざまに何か言いたそうな商人が何人かいたがサーティアさんが運転に集中してたのでそのまま無視、追いかけようにもこっちの馬車は普通よりも速く追いつけないということであんまり問題にはなってなかったんだけど、ある休憩中に見つかってしまった
「あの〜、少し話をきいてくれませんでしょうか?」
二人組の商人で、どうやら夫婦で店を営んでいるようだ
「私たち、最近親の元を継いで新しい商品を売っている物なんですけど、是非とも貴族さまに見ていただきたく思いまして」
「残念だけど、私達は貴族じゃないわ」
「そ、そうでしたか」
「話を聞きましょう、私は興味があります」
サーティアさんはさっさと追い払う気だったみたいだけど、意外にもルチアさんが興味を示した。
「ありがとうございます!こちらを見てください、最近流行り始めた聖石のアクセサリーです」
商人が見せてきたのは白く輝く宝石が施された髪飾りだ
「聖石とはどういうものなのでしょうか?」
聖石は私も聞いたことがない。
「はい、魔石を聖なる魔力で満たしたもので、今のところここラキトピアでしか手に入ることができないものなんです」
へぇ〜、そんなのがあるんだね‥‥‥ん?それって、ルーナちゃんが持ってる私の魔力入りの指輪と同じじゃない?
というか私もルーナちゃんの魔力の入った指輪がある
そういえばそれも白くキラキラしてたような………
「あの、ルチア様?これ欲しいんですか?」
私やルーナちゃんは見た瞬間お互いの指輪のことを思い出したことでなんか珍しい感じはしなかった
クロエさんやサーティアさんはあまり興味がないようだ。
だけど、意外にもテナちゃんとルチアさんがまじまじと宝石を見ていた。
テナちゃんってドラゴンだからキラキラしたのが好きなのかな?
流石にそこまで単純ではないかもだけど
「いえ、人はこういったものにどうして興味を持つのかと気になっただけです」
「あの〜、それで、どうなさいますか?」
「私から言えることは、それを大事にしてください。そうすれば成功すると思います」
「え?は、はぁ‥‥‥?」
ルチアさんはいきなり商人の出した手を握り不思議なことを言う
なんか神様っぽいね
売れる様子がないと言うことが伝わったみたいで、商人達はどこかへいってくれた。
「サタロトまではどのくらいなの?」
「大体馬車で一週間くらいと聞いたが、この馬車は相当速いからもう少し早く着くと思うのだ」
聖都から結構離れてるみたいだ。
それでもすれ違う馬車や人は多くて、サタロトが栄えているということがよくわかる。
「これだけ交通量が多いと襲ってくる盗賊とかも少なそうだね」
「そうですね。魔物も今のところ見ていません」
「本当にラキトピアは平和な国なのだ」
帝国でも王国でも盗賊や魔物がいないなんて場所はなかったが、ラキトピアに来てからは魔物の数が少なく、盗賊も一度辺境の村近くで出会ったくらいだ
「あの、普通はもっと魔物や盗賊って多いんですか?」
「そうだね、こんだけ目立つ馬車ならとっくに狙われて一回くらいは襲われるよ。それに、普通ならこんなに人が多いってことも考えられないし」
人が多いということはそれだけ安全に通れるということだ。
「そうなんですね。もしかしてこれは神様がご加護なされてるのでしょうか!」
シロルちゃんが期待した目でルチアさんを見る
「神の力で魔物を減らすことはできません。ですが、ここラキトピアには聖なる力を宿した信徒達が多くいます。直接的ではないですが私の力も関係しているでしょう」
「やっぱり!流石はルチア様です。ありがとうございます」
ラキトピアであまり魔物がいない理由は魔物を討伐する人が多いのと強い魔物があまりいない環境ってことなのかな?
「それと、外にいる竜の子のおかげでもあるようですね」
「それはどういうことなのだ?」
「理性を手に入れた人ではほとんど感じることはできませんが、野生的な魔物には威圧感や殺気を感じられるのです。簡単に言えば魔除けの効果が彼女にはあるようですね。ある程度の強さをもつ魔物に対しては意味ないですが」
確かにテナちゃんが仲間になってから魔物と戦う回数が減ったような気がする
てっきりクロエさんやテナちゃんが積極的に魔物を倒しちゃうからだと思ってたけど、そういうことだったんだね
そんなこんなで特に何事もなく進めた。
馬と回復魔法の相性がよく、休憩の時に魔法をかけてあげるだけで元気になってくれた。
「よく見るとお馬さんってちょっと怖いですけど、餌を食べる姿とかを見るとやっぱりかわいいですよね」
前世では生で見たことがなかった馬だけど、この世界では馴染み深い動物だ
魔物ばかりに目がいきがちだけど、動物もちゃんとこの世界にはいる。生態とかそういうのは元の世界とは違ってるかもだけどね
「本当にちゃんということ聞いてくれるいい馬だわ」
「サーティアがすごいというよりこの馬がすごいのだ」
「なによ、私だって頑張ってるじゃないの」
「ぐぬぬぬ、私だってあの馬車くらい余裕で引いて走れますし、なんなら飛べるんですからね!」
「テナのその対抗心はなんなのよ、私達はテナのことをちゃんと仲間だと思っているわ。馬に対しては利用価値のある動物って感じだからどちらかと言うと道具として見てるわ」
「それでも私にとっては大事なことなんです」
「今度みんなを乗せて飛び回ってもらいましょう!私の魔法で周りからは見えないようにすればできますから」
「いいんですか?やったー!」
「る、ルチア様、あ、あの子は本当にドラゴンなんですか?私にはかわいい魔族の子供にしか見えないんですが」
「完全なドラゴンではないですが、彼女は色濃くドラゴンの血が受け継いでいるようですよ」
シロルちゃんとルチアさんはまだテナちゃんのドラゴン姿を見たことないんだけど、流石に一緒に旅をして隠すこともできないのでテナちゃんがドラゴンだってことはもう教えている。
「ドラゴンには少し怖い印象がありましたがテナさんを見ているとそんなふうには思えませんね」
「そうそう、怖くないですよ。と言いたいところですけど、普通のドラゴンは出会ったらまず逃げてくださいね」
「や、やっぱり物語に出てくるような怖いドラゴンもいるんですね」
「少なくとも私は何もしませんよ」
休憩が終わるとまた馬車に乗る。
本当に快適だ。魔物もいないしほとんど歩かなくていいし……………こんなにいいものだと今度から馬車を借りたくなっちゃうなぁ
「リィア、言っておくがこんなに快適なのは道が整備されていること、馬車の性能がいいこと、そして馬が利口だからなのだ」
「ですよね………」
どうやら声に出ていたようだ。
「あとリィアのおかげだね、やっぱり美味しい食事が食べられるのはリィアがいないとできないから」
「つまりだ、帰りはまたこうして馬車を借りていくのがいいのだ!」
結局クロエさんやルーナちゃんもこの楽ちんな移動には目がないようだ。
テナちゃんや馬車のせいで目立つのか盗賊ではなく、その代わりに商人達がよくこっちを凝視してくる
すれ違いざまに何か言いたそうな商人が何人かいたがサーティアさんが運転に集中してたのでそのまま無視、追いかけようにもこっちの馬車は普通よりも速く追いつけないということであんまり問題にはなってなかったんだけど、ある休憩中に見つかってしまった
「あの〜、少し話をきいてくれませんでしょうか?」
二人組の商人で、どうやら夫婦で店を営んでいるようだ
「私たち、最近親の元を継いで新しい商品を売っている物なんですけど、是非とも貴族さまに見ていただきたく思いまして」
「残念だけど、私達は貴族じゃないわ」
「そ、そうでしたか」
「話を聞きましょう、私は興味があります」
サーティアさんはさっさと追い払う気だったみたいだけど、意外にもルチアさんが興味を示した。
「ありがとうございます!こちらを見てください、最近流行り始めた聖石のアクセサリーです」
商人が見せてきたのは白く輝く宝石が施された髪飾りだ
「聖石とはどういうものなのでしょうか?」
聖石は私も聞いたことがない。
「はい、魔石を聖なる魔力で満たしたもので、今のところここラキトピアでしか手に入ることができないものなんです」
へぇ〜、そんなのがあるんだね‥‥‥ん?それって、ルーナちゃんが持ってる私の魔力入りの指輪と同じじゃない?
というか私もルーナちゃんの魔力の入った指輪がある
そういえばそれも白くキラキラしてたような………
「あの、ルチア様?これ欲しいんですか?」
私やルーナちゃんは見た瞬間お互いの指輪のことを思い出したことでなんか珍しい感じはしなかった
クロエさんやサーティアさんはあまり興味がないようだ。
だけど、意外にもテナちゃんとルチアさんがまじまじと宝石を見ていた。
テナちゃんってドラゴンだからキラキラしたのが好きなのかな?
流石にそこまで単純ではないかもだけど
「いえ、人はこういったものにどうして興味を持つのかと気になっただけです」
「あの〜、それで、どうなさいますか?」
「私から言えることは、それを大事にしてください。そうすれば成功すると思います」
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