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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

必要としてくれるってなんか照れますね

シロルちゃんのおかげでそのまま教会の方で泊めてもらった。
次の日にはルチアさんも戻ってきてルーナちゃん達を見つけてきてくれた

どうやら昨日は依頼を受けていて帰ってきたのが遅くなってたらしい
宿も安めのところに変えていたみたいだ。
多分私が急にいなくなったからパーティのお金が使えなくて困ってたんだと思う。
みんなには本当に悪いことをしちゃったなぁ、私のせいではないけど、神様が関わってるならちゃんと私から謝らないといけない

「それではリィアさん、また後で」

「はい、昨日はありがとうございました。おそらくはまたすぐに旅の出発になると思うのでその時はよろしくお願いします」

シロルちゃんと別れみんなの元へ行く。
みんなも私のことを教えてもらったとのことなので宿で待っている

少しの間とはいえパーティを離れてしまったので、少し緊張というか、気まづい

「あ、あの、みなさんごめんなさい!」

「リィア!!」

開口一番に謝ったらルーナちゃんに思いっきり抱きつかれた。

「ほんとよもう、心配したのよ?それにリィアがいない間大変だったんだから」

「リィアがいないとこのパーティはやっていけないかもしれないのだ」

「リィアさんのありがたみを改めて実感しました」

なんだかみんなぐったりしている。ルーナちゃんに至っては抱きついたまま泣きじゃくってしまっている

「うぅ〜、りぃあ〜、あたしを置いていかないでよ〜」

「心配かけてすみませんそれとお金のことも………」

「ほとんど拉致と変わらない感じだったものね、リィアは悪くないわよ」

「悪いのは前触れもせずリィアを連れ去ったあの神なのだ」

「確かに今回はいきなり連れ去られちゃいましたけど、ロミス様にはちゃんと言っているので、次からは平気だと思います」

「リィアさんは何しに行ってたんですか?」

そっか、テナちゃんは私が天使だということを知っていてもいまいち何をしてるかわかってないんだよね

「妖精の森という神様の聖域があるんですけど、その聖域を隠すための魔法の魔力補充をしていました。気づいたらこんなに時間が経っていて、私もびっくりしましたよ。改めて長い間いなくなってしまってすみません」

ルーナちゃんがなかなか離してくれないので抱きつかれたままみんながどうしてたかを聞くことにした。

「あの、私がいない間に依頼を受けてたって聞いたんですけど」

「あ〜、そうね。私達だけでもちゃんとしたBランク冒険者として認められるくらいの実力はあるし、リィアがいない状況なんて珍しいから面白そうと思ってやってたのよ」

「最初はよかったのだ。だが次の依頼がだめだったのだ」

一体何があったんだろう?

「最初の依頼は討伐とその素材採取でリィアがいなくて大変だったけどそんなに問題なく達成できたわ」


時は少し遡ってクロエ視点

わたし達は無事リィアがいなくてもそれなりの依頼を達成することができた。
もちろん評価も素晴らしく報酬もしばらく困らないくらい手に入った。

「宿はどうする?リィアが突然いなくなっちゃった宿にまた泊まる?」

「そうねぇ、報酬が入ったからそれでも全然余るくらいには泊まれるわよ」

元の宿に悪いところはないがその分値段もしっかり高い。余裕があるとはいえリィアがいない分稼いだものをそれぞれ個人用のお金にするということを思いついた。

「いいや、我はいっそ他の宿にするのがいいと思うのだ。どうせリィアがいない間稼いだ金はパーティではなく個人用にすればいいのだ」

「ちょっと、それはいくらなんでもリィアに悪いんじゃないの?」

「それはいいわね!」

わたしは知っていた。サーティアは武器が好きで新しい武器やその手入れをする道具をよく見にいくことを

「私もクロエお姉ちゃんの意見に賛成です。リィアさんだって勝手にいなくなっちゃったんですし」

テナは基本的にわたしに賛同してくれるのとテナはテナで食事や人間の娯楽、武器など色んなものに興味を持っていて自分で使える自由なお金は魅力的なはず

「………じゃあいいけど、あんまり長期のはダメだからね」

「でもそれなりのランクなら泊まりがけのしかないわよ」

「日帰りでBランク以上が必要な依頼ならとっくに騎士団とかの軍隊が対処するのだ」

Bランク以上の依頼はそれがしづらい辺境の地とか危険性がわからない調査とかの依頼がほとんどだ

「私がみなさんを乗せて飛んでいけばすぐですよ!」

「それができればいいのだが、今はリィアがいないから隠すこともできないのだ」

「馬車を借りるのは?それなら早く着くしいいじゃん」

「それだとお金がなくなるのだ」

「守銭奴だなぁ、そんなに欲しいものがあるならリィアやみんなと相談すればいいのに」

ん〜、別にこれといって今欲しいものはないのだが、ちょっとした趣味だからパーティのお金を使うほどのものでもないから言いづらい

「まずは実際にどんな依頼があるかだけど、前と変わってなきゃ護衛依頼とか調査依頼あたりが無難かしら?」

「護衛依頼は長期的になる可能性があるのだ」

「調査依頼も場所によっては時間かかるんじゃないの?」

「私は戦えるならなんでもいいですよ」


そんなこんなで話し合った結果あまり難しい依頼を受けることなく、手頃な討伐依頼を受けた。
もちろんBランクの依頼でそんなちょうどいいものはなかったからランクは下がってCランクとなった。

「シークリザード………って強いんじゃなくて見つけづらい魔物なのだ!?」

「探知魔法があるし結構簡単だと思ったのよね。もちろん生息地には他にも凶暴な魔物がいるから戦いにも困らないし、聖都からそんなに遠く離れてないからすぐ倒せたら日帰りで時間がかかっても2日3日で済むから」

まぁ今回は前回の依頼のように森の中ではなく岩肌の見える高地でその近くに町があり、寝泊まりの問題はない

カクレリザードはその隠密性から町に出現し食べ物を盗んでいってしまうらしい

「本当に大丈夫かなぁ……」


リィア視点

「それでそれで!どうなったんですか!」

「結果で言えば依頼は成功したんだけど、てこづったせいでだいぶ遅れたのよ。それで昨日やっと帰ってきたって感じね」

「途中からルーナがリィアがいない影響で精神が不安定な状態になって大変だったのだ………」

なるほど、そんなことがあったんだね。
ルーナちゃんがものすごく泣いて私に抱きついてる理由もよくわかった。

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