コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
シロルとリィア
ルチアさんが部屋を出ていくと早速シロルちゃんから質問してきた。
「リィアさんは神様に仕えてて大変だなって思いませんか?」
「ん〜、大変だとは思うけどそれ以上に贔屓にしてもらってるから感謝を込めて信仰してますよ」
「感謝ですか、確かに、日頃から神様への感謝は大事ですよね」
「シロルちゃんは神様のことを万能だと思ってますか?」
神様といえば全知全能って信じられたりするけど、ロミス様やルチアさんもといハピネ様をみるとそうでもないんだよね。それに神様にもいろんなのがいて、そのほとんどが力のない神様だって聞くし
「私はかつてはそう教わってきました。実際万能だって言われてたわけではないですが、神様ならきっと叶えてくれると、そう思っていました。でもルチア様の話を聞くと、全然そんなことなかったんです」
「残念でした?」
「いえ、それで色々と納得しました。神様はそれこそ全ての人が幸せになるということはできませんが、ある程度の人数ならできるとルチア様は言ってました」
「神様によっては色々やり方はあるみたいですけどね。例えば天使を作って任せたり、平等を求めてあまり干渉しなかったり、力を存分に使ってできることをできるだけやったり」
「その中でもハピネ様は平等を大事にしていますね。幸神教でも平等の下の幸福という言葉があります」
その割に役職が多いように見えたり聖女とかいう例外もいたりするけど、人間社会のうえではそれらは欠かせないからなぁ
「シロルちゃんはこれから何を目指すんですか?幸神教を広めるために頑張るのか幸神教の中で上の役職に就くのか、それとも聖女様のようなみんなの光となるような存在になるのか」
「………わかりません。お祖父様からは私は自由にさせてもらってますが頼めばどのようにもなれると思います。でも、リィアさんやみなさん、そしてルチア様と出会って知らないことを沢山知ることが出来ました。目標ではないかもしれませんが、私は幸神教関係なく沢山の人の役に立ちたいと思いました」
「シロルちゃんならきっと沢山の人を救えると思いますよ。その考えをもっているならきっと神様からも何か力をもらえるかもしれませんね」
ルチアさんはロミス様の影響や実際の人間達を見て考えが変わるかもね
そうしたら天使ができたり新たに加護をもらえる人が増えると思う
神様については神様に聞くのが一番だけど、ロミス様はここへ転移する時にまた力を使いすぎたせいでしばらくは返事ができないみたい。
妖精状態だと燃費が悪いというか私ですら疲れ切るほどだし、転移魔法が大変なんだと思う
「リィアさんにそう言ってもらえるだけで頑張れます」
ほんとにシロルちゃんは小さいのにしっかりしてるよ
王女のユーリちゃんや宿屋のメアリーちゃんの時も思ったけどこの世界の子立派すぎない?
「あ、そういえばなんだけど、これってもしかしなくても珍しいもの?」
ルチアさんから預かった聖印をシロルちゃんに見せる
シンプルなデザインだけどどこか高級な感じがあるし魔力も感じる
「その聖印は他国の王様とか偉い人に一時的に貸し出される聖印で幸神教の立場で言えば司教様くらいにならないともらえないものなんです。他国の人が大聖堂の中に自由に入るためには必要なんですが、他国の人は普通大聖堂の中に入れませんからね」
つまりこれを見せたらどこぞの王族や名のある貴族だって思われるってことなんだね
「それじゃあただの冒険者が持ってるものとしては」
「はい、普通はありえません。観光として訪れた人はちゃんと案内人がついてるのでいらないですけどね」
元いた世界では十字架がシンボルだったけど、幸神教はきらきらマークなんだね
「ちなみにこの形ってなんでかわかる?」
「これは星芒形と言って星の輝きを意味しています。幸神教においては神様が星を使って見ていて、昼は大きく強い光を放つ星、夜は眠りの妨げにならないよう光を抑えて、代わりにその数を増やして私達を見守ってくれています」
へぇ〜、ちゃんと形にも意味があったんだね
「曇りの日とか雨の日は神様が見えないってこと?」
「そんな時のために聖印をみんな身につけているんです。これがあればいつでもそこから神様が見守ってくれているので」
なるほど!それでみんな身につけてるんだね
宗教にはあんまり興味なかったけど、こういう話を聞くのは結構面白いね
「リィアさんの信仰する神様にはそういうのないんですか?」
「決まったものはないかな。多くの魔族が信仰してる神様だから種族によってはそういうのを装備できないかもしれません。ロミス様からもそういう話は聞いたことないですね」
魔族は魔族でも色んな種族が合わさった集合体だからね。ある程度人の形を保ってるのもいるけど大きさはまちまちだし
「やっぱり私の常識とは違うんですね」
「私の信仰する神様以外にも沢山神様はいるからね」
「そうなんですか?てっきり神様って相当限られているのかと思ってました」
「まぁ有名な神様となると限られてきますけどね。例えば幸神教の神様は世界でも有数な神様の一柱だと思いますよ」
実際ロミス様もハピネ様に対してはあんまり強気なことはしない。
クラーケンの主である海の神様にはあんだけ喧嘩売っておいて強気な姿勢だったからねハピネ様は余程力のある神なんだと思う。
こうして、シロルちゃんと神様について話し合っているとすっかり夜になってしまった。
ルチアさんはあれから帰ってきてないし、どうしようかな。
「今日はこちらで寝床を用意しますよ。これから宿を探すのも大変でしょうし」
「いいんですか?ありがとうございます」
明日には何かわかるだろうということで、今日は休ませてもらうことにした。
「リィアさんは神様に仕えてて大変だなって思いませんか?」
「ん〜、大変だとは思うけどそれ以上に贔屓にしてもらってるから感謝を込めて信仰してますよ」
「感謝ですか、確かに、日頃から神様への感謝は大事ですよね」
「シロルちゃんは神様のことを万能だと思ってますか?」
神様といえば全知全能って信じられたりするけど、ロミス様やルチアさんもといハピネ様をみるとそうでもないんだよね。それに神様にもいろんなのがいて、そのほとんどが力のない神様だって聞くし
「私はかつてはそう教わってきました。実際万能だって言われてたわけではないですが、神様ならきっと叶えてくれると、そう思っていました。でもルチア様の話を聞くと、全然そんなことなかったんです」
「残念でした?」
「いえ、それで色々と納得しました。神様はそれこそ全ての人が幸せになるということはできませんが、ある程度の人数ならできるとルチア様は言ってました」
「神様によっては色々やり方はあるみたいですけどね。例えば天使を作って任せたり、平等を求めてあまり干渉しなかったり、力を存分に使ってできることをできるだけやったり」
「その中でもハピネ様は平等を大事にしていますね。幸神教でも平等の下の幸福という言葉があります」
その割に役職が多いように見えたり聖女とかいう例外もいたりするけど、人間社会のうえではそれらは欠かせないからなぁ
「シロルちゃんはこれから何を目指すんですか?幸神教を広めるために頑張るのか幸神教の中で上の役職に就くのか、それとも聖女様のようなみんなの光となるような存在になるのか」
「………わかりません。お祖父様からは私は自由にさせてもらってますが頼めばどのようにもなれると思います。でも、リィアさんやみなさん、そしてルチア様と出会って知らないことを沢山知ることが出来ました。目標ではないかもしれませんが、私は幸神教関係なく沢山の人の役に立ちたいと思いました」
「シロルちゃんならきっと沢山の人を救えると思いますよ。その考えをもっているならきっと神様からも何か力をもらえるかもしれませんね」
ルチアさんはロミス様の影響や実際の人間達を見て考えが変わるかもね
そうしたら天使ができたり新たに加護をもらえる人が増えると思う
神様については神様に聞くのが一番だけど、ロミス様はここへ転移する時にまた力を使いすぎたせいでしばらくは返事ができないみたい。
妖精状態だと燃費が悪いというか私ですら疲れ切るほどだし、転移魔法が大変なんだと思う
「リィアさんにそう言ってもらえるだけで頑張れます」
ほんとにシロルちゃんは小さいのにしっかりしてるよ
王女のユーリちゃんや宿屋のメアリーちゃんの時も思ったけどこの世界の子立派すぎない?
「あ、そういえばなんだけど、これってもしかしなくても珍しいもの?」
ルチアさんから預かった聖印をシロルちゃんに見せる
シンプルなデザインだけどどこか高級な感じがあるし魔力も感じる
「その聖印は他国の王様とか偉い人に一時的に貸し出される聖印で幸神教の立場で言えば司教様くらいにならないともらえないものなんです。他国の人が大聖堂の中に自由に入るためには必要なんですが、他国の人は普通大聖堂の中に入れませんからね」
つまりこれを見せたらどこぞの王族や名のある貴族だって思われるってことなんだね
「それじゃあただの冒険者が持ってるものとしては」
「はい、普通はありえません。観光として訪れた人はちゃんと案内人がついてるのでいらないですけどね」
元いた世界では十字架がシンボルだったけど、幸神教はきらきらマークなんだね
「ちなみにこの形ってなんでかわかる?」
「これは星芒形と言って星の輝きを意味しています。幸神教においては神様が星を使って見ていて、昼は大きく強い光を放つ星、夜は眠りの妨げにならないよう光を抑えて、代わりにその数を増やして私達を見守ってくれています」
へぇ〜、ちゃんと形にも意味があったんだね
「曇りの日とか雨の日は神様が見えないってこと?」
「そんな時のために聖印をみんな身につけているんです。これがあればいつでもそこから神様が見守ってくれているので」
なるほど!それでみんな身につけてるんだね
宗教にはあんまり興味なかったけど、こういう話を聞くのは結構面白いね
「リィアさんの信仰する神様にはそういうのないんですか?」
「決まったものはないかな。多くの魔族が信仰してる神様だから種族によってはそういうのを装備できないかもしれません。ロミス様からもそういう話は聞いたことないですね」
魔族は魔族でも色んな種族が合わさった集合体だからね。ある程度人の形を保ってるのもいるけど大きさはまちまちだし
「やっぱり私の常識とは違うんですね」
「私の信仰する神様以外にも沢山神様はいるからね」
「そうなんですか?てっきり神様って相当限られているのかと思ってました」
「まぁ有名な神様となると限られてきますけどね。例えば幸神教の神様は世界でも有数な神様の一柱だと思いますよ」
実際ロミス様もハピネ様に対してはあんまり強気なことはしない。
クラーケンの主である海の神様にはあんだけ喧嘩売っておいて強気な姿勢だったからねハピネ様は余程力のある神なんだと思う。
こうして、シロルちゃんと神様について話し合っているとすっかり夜になってしまった。
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