コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
ルーナとシロル
ルーナ視点
リィアがいなくなった原因が神様ということもあり、あたし達はむしろほっとした。
まぁ変な組織とかに誘拐されたり勝手にどこか行くよりかはマシだからね
ちょっと預かるって書いてあるからずっといなくなる訳でもないから
「ひとまず安心?だね」
「あの神はやりたい放題なのだな」
「神様でも色々いるってことね、リィアが無事ならなんでもいいわ」
「それじゃあリィアさんが帰ってくるまでどうしますか?」
買い物……はお金が後で面倒なことになるし
「そうね、しばらく旅に出られないことをシロル達に連絡して依頼でも受けるのはどうかしら?」
「まぁそれが無難なのだ」
「あとはもうちょっと詳しくダンジョンについて調べておくのはどう?」
「そうねそれがいいわ」
聖都での観光は済ませてあるから依頼を受けつつ、ダンジョンについての情報収集をすることになった。
リィアのいない依頼なんて初めてだから少し心配だけど、いつもリィアに頼りっぱなしでもないからそれなりの依頼でも大丈夫だよね?
「まずはシロルに連絡なんだけど、ルーナにお願いしてもいいかしら?」
「あたし?まぁ大聖堂には行ったことあるけど……」
連絡手段としてルチアさんから聖印をもらっている。
これを見せればすぐに大聖堂に入ることができる
「我々が行っても角が立つからな」
幸神教は元々人間至上主義でエルフや魔族は差別的扱いをされていた。
今はそれが少なくなってるけど、大聖堂に入るとなるとまだ抵抗があるとの事であたし一人で行くことになった。
一人で行動するっていうのも久しぶりだ。
孤児院にいた時は常に小さい子達の世話をしていたし、リィアと出会う前の冒険者時代を思い出す
リィアは今頃何をしてるのかなぁ元気だといいけど
あたしはリィアからもらった指輪を握りしめる。
リィアの魔力が込められた魔石がついてある指輪だ。
あたしがリィアのことを好きって気持ちはいつの間にか大きくなっていて今ではリィアなしじゃ考えられないほどになっている。
リィアのために生まれてきたって聞いた時はその気持ちすら作られたものだって思って落ち込んだけど、正真正銘この気持ちはあたしのものだ
リィアへの思いを馳せながら歩いていたらとても立派な建物……大聖堂にたどり着いた。
入り口の人にルチアさんからもらった聖印を見せる
「これは……ただいま係の人を呼びに行きますので少々お待ちください」
やっぱりすごいものなんだね、これ
しばらく待っているとシロルが走りながら出てきた。
「す、すみません!遅れました〜あの、旅を再開するんですか?」
「ううん、今日はしばらく旅ができなさそうってことを伝えたかったの。ここじゃちょっと話せないから部屋に案内してもらってもいい?」
「あ、はい、こっちです」
適当な部屋に入ったところでリィアについて話す
「今日の朝起きたらリィアがいなくなってて、しばらくは帰って来れないみたいなの」
「えっ、大事なんですか?一体何が………」
「あ〜、危ないことをしてないから大丈夫だと思う、ただしばらくいないだけで」
シロルはよくわからないといった顔をしている
まぁシロルも神様については身をもって実感してると思うし、いいかな
「実はリィアはルチアとはまた別の神様に近しい存在なの。それで今朝天啓があったみたいなの」
「そうだったんですか!?」
今度は目を輝かせる。シロルは表情豊かだね
「もしかしなくてもその神様のことが気になるって顔してるね」
「はい、私生まれてから神様は幸神教の神であるハピネ様しか知りませんでした。なので他の神様というものがこの間まで理解できなかったんです」
あたしは特に宗教とかを信仰してないからその気持ちは分からないけど、シロルにとってはそれが当たり前だったんだろうね
「リィアの神様は幸神教の神様と違ってわがままな神様なの。その名前はロミス、契約を司った神様で主に魔族が信仰している神様だよ」
「魔族が信仰してる神様なんですね」
「今は魔族以外にも広く知られてるみたいだけどね」
思えばあたし神様について全然知らないなぁ、今度リィアに聞いてみようかな?
「あの、ルーナさんって今幸せですか?」
「え、どうしたの急に」
「私は幸神教を信仰しているんですけど、そもそもそれが当たり前すぎて布教とかそういうのがよくわからなくて、それで幸神教を信仰してない人は幸せなのかなと」
「あたしは幸せだよ」
「そうですか……私はハピネ様の御加護があればより幸せになる、幸神教の教えに従って自分も他人も幸せになる、そう教わってきました」
「別に幸神教を否定するつもりはないけど、その神様以外にも助けてくれる神様はいるからね。もちろん無宗教でも無神教でも自分自身で幸せをつかみ取る事はできると思うよ。一言で言えば選ぶ道は人それぞれってことだね」
「なるほど、つまり布教に必要なことは強制や無理な勧めではなく選択肢のひとつとして教えるっていう意識が大事なんですね」
「そうだね」
まだ小さいのに悩み事は大きいなぁ。さすがは教皇の孫だね
「そういえばルチアさんはどう?」
「ルチア様は聖都の観光をしていますよ。おじい様すら止められないのでひっそりと護衛を付けて自由にさせています。私はその間聖女様についての話とかルチア様の話をまとめて冊子にしてます」
「忙しいところだった?ごめんね?」
「いえいえ、貴重な話も聞けましたし、ルーナさんの言うことも大事なことでしたからね」
「それじゃあ伝えたからね。あたし達はしばらく冒険者として活動してるから聖都にはいると思うけど、もしかしたら宿が変わったり日によっては泊まりがけの依頼をしてるかもしれない」
「はい、わかりました。今日はありがとうございました」
シロルと別れる時、少し寂しそうな顔をしてたから頭を撫でてあげる。
あたしよりも小さくて大きな使命を与えられたりこれからの事を考えさせられたり、人よりきっと大人びてるけど中身はまだまだ幼いんだろう
「たまには思いっきり甘えるといいよ。シロルはまだ小さいから許されると思うし、手始めにルチアさんに試してみたら?」
「あの、はい、ありがとうございます」
なんか孤児院の子達を思い出しちゃった。みんな元気にしてるかなぁ〜
リィアがいなくなった原因が神様ということもあり、あたし達はむしろほっとした。
まぁ変な組織とかに誘拐されたり勝手にどこか行くよりかはマシだからね
ちょっと預かるって書いてあるからずっといなくなる訳でもないから
「ひとまず安心?だね」
「あの神はやりたい放題なのだな」
「神様でも色々いるってことね、リィアが無事ならなんでもいいわ」
「それじゃあリィアさんが帰ってくるまでどうしますか?」
買い物……はお金が後で面倒なことになるし
「そうね、しばらく旅に出られないことをシロル達に連絡して依頼でも受けるのはどうかしら?」
「まぁそれが無難なのだ」
「あとはもうちょっと詳しくダンジョンについて調べておくのはどう?」
「そうねそれがいいわ」
聖都での観光は済ませてあるから依頼を受けつつ、ダンジョンについての情報収集をすることになった。
リィアのいない依頼なんて初めてだから少し心配だけど、いつもリィアに頼りっぱなしでもないからそれなりの依頼でも大丈夫だよね?
「まずはシロルに連絡なんだけど、ルーナにお願いしてもいいかしら?」
「あたし?まぁ大聖堂には行ったことあるけど……」
連絡手段としてルチアさんから聖印をもらっている。
これを見せればすぐに大聖堂に入ることができる
「我々が行っても角が立つからな」
幸神教は元々人間至上主義でエルフや魔族は差別的扱いをされていた。
今はそれが少なくなってるけど、大聖堂に入るとなるとまだ抵抗があるとの事であたし一人で行くことになった。
一人で行動するっていうのも久しぶりだ。
孤児院にいた時は常に小さい子達の世話をしていたし、リィアと出会う前の冒険者時代を思い出す
リィアは今頃何をしてるのかなぁ元気だといいけど
あたしはリィアからもらった指輪を握りしめる。
リィアの魔力が込められた魔石がついてある指輪だ。
あたしがリィアのことを好きって気持ちはいつの間にか大きくなっていて今ではリィアなしじゃ考えられないほどになっている。
リィアのために生まれてきたって聞いた時はその気持ちすら作られたものだって思って落ち込んだけど、正真正銘この気持ちはあたしのものだ
リィアへの思いを馳せながら歩いていたらとても立派な建物……大聖堂にたどり着いた。
入り口の人にルチアさんからもらった聖印を見せる
「これは……ただいま係の人を呼びに行きますので少々お待ちください」
やっぱりすごいものなんだね、これ
しばらく待っているとシロルが走りながら出てきた。
「す、すみません!遅れました〜あの、旅を再開するんですか?」
「ううん、今日はしばらく旅ができなさそうってことを伝えたかったの。ここじゃちょっと話せないから部屋に案内してもらってもいい?」
「あ、はい、こっちです」
適当な部屋に入ったところでリィアについて話す
「今日の朝起きたらリィアがいなくなってて、しばらくは帰って来れないみたいなの」
「えっ、大事なんですか?一体何が………」
「あ〜、危ないことをしてないから大丈夫だと思う、ただしばらくいないだけで」
シロルはよくわからないといった顔をしている
まぁシロルも神様については身をもって実感してると思うし、いいかな
「実はリィアはルチアとはまた別の神様に近しい存在なの。それで今朝天啓があったみたいなの」
「そうだったんですか!?」
今度は目を輝かせる。シロルは表情豊かだね
「もしかしなくてもその神様のことが気になるって顔してるね」
「はい、私生まれてから神様は幸神教の神であるハピネ様しか知りませんでした。なので他の神様というものがこの間まで理解できなかったんです」
あたしは特に宗教とかを信仰してないからその気持ちは分からないけど、シロルにとってはそれが当たり前だったんだろうね
「リィアの神様は幸神教の神様と違ってわがままな神様なの。その名前はロミス、契約を司った神様で主に魔族が信仰している神様だよ」
「魔族が信仰してる神様なんですね」
「今は魔族以外にも広く知られてるみたいだけどね」
思えばあたし神様について全然知らないなぁ、今度リィアに聞いてみようかな?
「あの、ルーナさんって今幸せですか?」
「え、どうしたの急に」
「私は幸神教を信仰しているんですけど、そもそもそれが当たり前すぎて布教とかそういうのがよくわからなくて、それで幸神教を信仰してない人は幸せなのかなと」
「あたしは幸せだよ」
「そうですか……私はハピネ様の御加護があればより幸せになる、幸神教の教えに従って自分も他人も幸せになる、そう教わってきました」
「別に幸神教を否定するつもりはないけど、その神様以外にも助けてくれる神様はいるからね。もちろん無宗教でも無神教でも自分自身で幸せをつかみ取る事はできると思うよ。一言で言えば選ぶ道は人それぞれってことだね」
「なるほど、つまり布教に必要なことは強制や無理な勧めではなく選択肢のひとつとして教えるっていう意識が大事なんですね」
「そうだね」
まだ小さいのに悩み事は大きいなぁ。さすがは教皇の孫だね
「そういえばルチアさんはどう?」
「ルチア様は聖都の観光をしていますよ。おじい様すら止められないのでひっそりと護衛を付けて自由にさせています。私はその間聖女様についての話とかルチア様の話をまとめて冊子にしてます」
「忙しいところだった?ごめんね?」
「いえいえ、貴重な話も聞けましたし、ルーナさんの言うことも大事なことでしたからね」
「それじゃあ伝えたからね。あたし達はしばらく冒険者として活動してるから聖都にはいると思うけど、もしかしたら宿が変わったり日によっては泊まりがけの依頼をしてるかもしれない」
「はい、わかりました。今日はありがとうございました」
シロルと別れる時、少し寂しそうな顔をしてたから頭を撫でてあげる。
あたしよりも小さくて大きな使命を与えられたりこれからの事を考えさせられたり、人よりきっと大人びてるけど中身はまだまだ幼いんだろう
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