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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

久しぶりの再会

聖都の宿に泊まって目が覚めたら知らない場所にいた。
どこかの部屋ではなく周りは木の壁と光る植物のようなものが………って、ここもしかしなくても妖精の森にある世界樹の中じゃん!
最後に行ったの結構前だったから忘れてたけど、こんな感じだった気がする。
てことはロミス様が?

「そういうこと、リィアちゃん」

そして元気よく私の中から妖精が飛び出してくる。

そして見知った妖精達が集まってきた。

「お久しぶりです、リィア様、ロミス様」

妖精の長老のネマだったっけ?

「私なんでここに」

「忘れちゃったんですか?ユーロ、ポンド、フランを呼んできてください。この妖精の森を隠す魔法の魔力が切れてしまうので呼んだのです」

あ〜、あれからもうそんなに経つんだ

「私だけ呼んだんですか?ルーナちゃんも呼んでくれればよかったのに」

「まぁまぁ、転移魔法が大変なのはリィアさんも知っていますよね?」

どうやら魔力補給のために呼ばれたらしい。私はバッテリーかっての、まぁフランさんが妖精のみんなと暮らせるためにやるから別にいいんだけどね?

「リィア!久しぶり!」

フランさんは私を見るなり羽をぱたつかせながら飛びついてきた。

「お、お久しぶりです。元気にしてましたか?」

「うん!あれから私みんなのために色んなことをしたんだよ?身体が大きいと不便なことも多いけど役にたてることもあったからね」

元気そうでよかった。
フランさんと別れる時、確か仲間に誘ったんだけど、断られちゃったんだよね。あのまま私達の仲間になってたらちょっと違う未来もあったのかな?

他の妖精達とも上手くいってるみたいで、周りを飛んでる妖精達が次々にフランさんのことを褒めていた。

「よかったですね。それじゃあそんなフランさんのためにも頑張らないとですね」

「本当にありがとう。リィアのおかげで私達は平和に暮らせるんだから、なにかあったらなんでも手伝うよ!」

まぁ同じ神様からつくられた存在だからね。実質姉妹みたいなものだからこれくらいは快くできる。

「ありがとうリィアちゃん。あ、ちなみに妖精達が転移魔法の魔法陣を各地に書いてるから行ったことある場所なら転移できるよ」

どうやら私の知らないところで妖精達も頑張っていたようだ。
っていうか妖精達この森から出られるんだね

「結構ここの妖精達って自由があるんですね、てっきり世界樹周辺にしかいられないのかと思いました」

「あ〜、それはですね、私が妖精達を派遣してるんです。転移魔法の一種ですね〜。ほら、私は妖精の長なので」

ドヤ顔でネマが説明してくれた。さすがはロミス様の妖精だね。

妖精達との会話もそこそこに、早速私は魔力補給をすることにした。

「ささ、リィアちゃん変身しちゃって!」

「リィア、変身するの?見せて見せて!」

なんだなんだと妖精達が集まってくる。
見られてると緊張するっていうか見られながら恥ずかしい掛け声しなくちゃいけないのいやなんだけど!

特にロミス様は目をキラキラさせていた。

まぁそうだよね、だってロミス様がわざわざこの掛け声をしないといけないようにしたんだもんね

半ばやけくそで叫ぶ

「キュアアップエンジェル!キラリアフォーム!」

この掛け声には特に意味がないらしい、けど口が勝手に動くのでそういうものなのだろう

「おぉ〜、神々しいですね、これが上位存在……ま、前にからかってしまったことはもう時効ですよね?ね?」

「なんかネマ含め妖精達が私を見てひれ伏してる」

「リィア、かっこいい、すごい!」

フランさんは恋する乙女みたいな表情になっている

「待っててくださいね、今から魔力を注ぐので」

数日魔力を流せばまたしばらく呼ばれることはなくなるだろう

気が散るということでみんなには離れてもらい、世界樹の中心で魔力を注ぐ

………今更だけどルーナちゃん達私のことを探してるのかな?心配させちゃうよね

「あの、ロミス様」

「大丈夫大丈夫、ルーナにはもう伝えてるからね、しばらくリィアちゃんを預かるよって」

ならいいんだけどね。
まぁそれでも心配させちゃうと思うから早く済ませて帰らないと!


ルーナ視点

朝起きたらリィアがどこかへ行ってしまった。サーティアや他のみんなに聞いても見てないって、勝手にどこかに行くとは思えないし今日はあたしとデートの予定があったから絶対になにかあったに違いない

「リィアがなにか言ってなかったのだ?」

「ううん、何も聞いてない、リィアの荷物も何も無くなってる」

「朝起きた時も見てないわね、いつもなら私の次に起きてくるはずなんだけど……見てないわ」

「リィアさんが突然どこかへ行きたくなったとかルーナさんを驚かせるために隠れたとかでしょうか?」

リィアはそんなことしたとしても心配させるほどなことはしない。
それにみんなとこうして相談してる時点で出てきてるはず。

「もし隠れたならリィアはもうでてきてると思う。あたしを驚かせるために先に出かけて、そこでなにか問題が起きたっていうのが考えられるかなぁ」

「ん〜、次の旅の準備はリィアがいないと出来ないから探さないといけないわね」

「え!?どうしてですか?」

「お金のほとんどをリィアに預けてるからよ。私達もいくらかは持ってるけど、パーティのお金はリィアが管理してくれてるから」

「一応もう一度リィアがいた場所を見てみるのだ」

今回部屋分けはあたしとリィア、他三人だった、
もう一度部屋を見てみたら、リィアのベッドの上に手紙が置いてあった。
起きた時はこんなもの無かったのに、どうして?

不思議に思いつつ、手紙を読んでみる。

「リィアちゃんは預かりました、数日したら帰ってきます    ロミス」

「なにこれ!」

ロミスという名前はあたしとリィアに深い関わりのある神様の名前だ。
未だに実感はないけどあたしはこの神様によってつくられた天使らしい

「リィア、数日帰ってこないって」

「身勝手な神なのだ、そうならそうと我々にも言って欲しかったのだ」

「リィアも突然連れていかれたみたいね、知ってたら言ってると思うし」

「せっかくなら私達も連れて行って欲しかったです」

あたしもそう思う、せめてあたしくらい連れて行っても良かったと思うんだけどなぁ

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