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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

幽霊特化の魔法ってありませんか?

みんなを起こして状況を説明する

「もぅ、なによ、魔物はいないんでしょ?気のせいなんじゃないの?」

テ「でもでも!前にであったお化けには逃げることしか出来なかったので私は見に行きたいです!暗くても私が明るくできますよ」

シ「か、か、神様、あのそのえっと……私はどうすれば………」

ル「シロルは私から必ず離れないようにしてください」

みんなと一緒だと心強い
私の恐怖心が少しやわらいだ
そしてみんなで音のした方へ進む、周りは真っ暗だけど私とテナちゃんの魔法で明るくなった。

リ「こ、この辺りなんですけど」

「ん〜、なにもいないね」

「ま、こんだけ目立っていたら本当にいたとしても逃げているのだ」

「そうよね〜いたとしても……ひゃあ!?ルーナ?急に脅かさないでよね!?」

「あたしじゃないよ?」

「え?だって今首筋に冷たい何かが」

テ「大丈夫ですか?私の近くはあったかいでふよ」

ルーナちゃんはこんな状況でそんないたずらしないと思うんだけど、もちろん他のみんなも

「な、なにかいるのかもしれないわね……」

シ「ひゃ!?な、なにかいます!!る、ルチア様」

ル「どうやら囲まれているようですね」

囲まれてるって?どういうこと?

リ「もしかしてルチアさんは見えてるんですか?」

ル「さっきからずっと私達を見ていますよ」

探知魔法には特になにも感じない
どうして?だって幽霊だって魔力云々の存在なんでしょ?

「もしかしなくてもここって危険な場所だったりする?」

「でも我らに手を出してこないのだ。我には見えていないがせいぜい驚かすくらいで……言うほど害はないのではないか?」

「そうね〜」

リ「えぇ!?みなさんそれでいいんですか?怖くないんですか?」

ルチアさんが周りに囲まれていると言ってもみんな全然冷静だし、怯えてるのは私とシロルちゃんだけなんだけど

テ「戦えないのは残念です、見えないのでどんなものかもあまりわかりませんし」

リ「あのあの!そういう霊魂?みたいな存在を追い払う魔法とか有効な魔法ってないんですか?その、たとえ悪いものでなくても怖いんですけど………ひっ!?」

私がそういうとぞくぞくぞくっと背筋が凍るような感覚と身体が動かなくなる

「リィア!?大丈夫?」

シ「ほ、本当に無害なんですか?」

ル「無害とは言ってませんよ、周りに囲まれていても危険な状態ではないというだけです。リィアさんが被害を受けたのは霊魂に対して脅かすようなことを言ったからですよ」

なるほどなるほど、つまりは友好的に接すればいいってことね!
って!簡単にできることじゃないから!だって怖いし今だって身体が動かないし……

リ「ルーナちゃん、助けてください………」

「ん〜、こういう時どうすればいいの?回復魔法とか?」

ル「あまり周りの霊達を怒らせたくはないのですが仕方ないですね」

ルチアさんが手を合わせ祈ると淡い光が私を包む

リ「身体が軽くなりました!ありがとうございます」

ル「これは一時的なものなのですぐに移動した方がいいですね」

「そうね、それなら今日は夜通し歩くわよ、一旦テントまで戻ってすぐに出発ね」

「はぁ面倒だが仕方ないのだ、まったく、リィアがビビりすぎるからこうなったのだぞ?」

リ「ごめんなさい……でも怖かったんです」

結局私が霊達を怒らせてしまったようでこのままこの場所で寝泊まりするのは危険ということで移動することになった。

幸い夜の間でも私やテナちゃんの魔法で明るくできて、特に強い魔物とかもいないためなんとかなりそうだった。

シ「ふわぁぁ……眠いです」

テ「大丈夫ですか?私が運びましょうか?」

シ「いえ、でも悪いので………」

シロルちゃんは眠気が限界のようだった。
断った直後限界を迎えて眠ってしまったのでテナちゃんが抱っこして運んでくれた。

ル「人は眠らないといけないんですね」

「人だけじゃなくてほとんどの種族が寝なくちゃいけないんだけどね」

まぁでも数日なら回復魔法とかでゴリ押しはできる。どこまでできるかはやったことはないけど何度か夜通しで何日か起きてた時もあったね。

「他のみんなは平気?」

「眠くなったら浄化魔法と回復魔法を頼むのだ」


音も光もない真っ暗な道を進んでいくと人工物を発見した。

「なんなのだ?」

「これはお墓だね。多分この辺りにあるもの全部お墓だと思う」

「通りで見えない霊が多い訳なのだ」

リ「見えるのと見えないのって何が違うんですか?」

見えない何かがいることはわかったけど、この前の廃墟で見た化け物とかは見えている訳だし、単純に強さとか?

「見えるものはそれだけ強大な力を持っているかその場所が霊体にとってとても相性のよい場所なのだ。見えないのが普通でさっきみたいに金縛りとか物を浮遊させるとかができるのもまぁまぁ珍しいのだ」

へぇ〜、幽霊って結構条件厳しいんだね
まぁ確かに、墓地とかならいそうだけど他の場所とかじゃ全然いなさそうだし今までほとんど見たことなかったもんね

ル「朝になれば自然と居なくなると思いますよ」

「ねぇこういう霊達って輪廻を巡って生まれ変わることが出来ないの?」

私は死んだ感覚がなくこの世界に来たから死んだ後の世界とかはよくわからない。
でも他に転生者とかもいるしやっぱり魂とかそういう前世来世ってあるもんなんだよね?

ル「死んだ者のほとんどは現世に残りませんし必ず転生するって訳でもないんです例えばここにいるシロルに前世はありませんし、死んだ後また命を得るとは限りません」

え!?転生って絶対じゃないんだ!まぁ確かに?この世界の生命体の数が常に同じじゃないと絶対に転生するっておかしいもんね……


墓地を進んでいると身体が重くなったり変な音が聞こえたりはしたけどなんとかぬけることができた。

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