コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
静かな道
翌日、村を出て目的の場所へと進んでいく
シ「この先は行ってはダメって言われてましたけど、平気なのでしょうか?」
「単なる人除けだと思うわよ?聖都とかでも聞き回ったけど、みんな口を揃えて同じことを言うし、よっぽど行かせたくないらしいわね」
「まぁあたし達と同じく英雄視されてもてはやされるのが苦手なのかもね」
リ「わかりませんよ?本当に危険な場所で元勇者と元聖女が管理してるかもしれませんし」
「どの道危険だろうが危険でなかろうが行くだけなのだ!」
ル「シロルのことは私が守るのでしっかりついてきてくださいね」
テ「冒険って感じでわくわくします!」
しばらく歩いていると、道がどんどん狭くなってきて最終的にけもの道のようなものになっていた。
道中出てくる魔物も数が減っていき、生き物の気配がない。
「こんなところに本当に住んでるの?」
リ「何も感じませんし、途中で道を間違えたんじゃないんですか?」
「そのはずはないのだが………不安になってきたのだ」
「何もいなさそうなら逆に言えばゆっくり休めるってことよ、さ、今日はここで休むわよ」
慣れない長距離の移動でシロルちゃんはすぐに疲れやすく、その度に少し休憩しながら進んでいる。
最初は抱っこしてあげようと思ったんだけど、そんなことしたら後で怒られると言われてしまった。
まぁこっちとしても急いでないからいいんだけどね?
一方ルチアさんは神の教えとして直にシロルちゃんに助言?をしたり
逆に人について熱心に聞いていた。
テ「それにしても本当に静かですね私達以外いないみたいな感覚になります、そういえば前にもそんなことがあったような………あっ!廃墟に行った時にも似たような感じでしたよね」
リ「へ、変なこと思い出させないでくださいよ」
テナちゃんがこの不気味な感じが似てるって言うから嫌な記憶がよみがえってくる。
「リィアはお化けが怖いんだもんね」
ル「霊というのは神と少し似た存在なんですよ?まぁ性質が少しだけ似ているだけで本質は全然違いますが」
シ「私も怖いのは苦手です。あの、今日はくっついて寝てもいいですか?」
ル「もちろんいいですよ、人は温もりを感じて安心し幸福を得られるんですよね?」
ルチアさんは最初に出会った頃と比べて随分と人間らしくなった。言動はまだ神っぽいんだけどね
「あ、あの、今夜も見張りはするんですよね?」
「そのつもりだけど、もしかして怖いかしら?」
私はうなづく。こんなところで見栄を張って怖い思いはしたくない
「仕方ないわね、それじゃあ今夜はリィアとルーナが一緒でいいわよ」
「もうリィアは怖がりなんだから、テナだって一人で見張りするのに」
テ「リィアさんって強いですけど、こんな弱点もあったんですね」
逆になんでみんなが平気なのか理解できないくらいなんだけどなぁ。
シ「私も気持ちはわかります、いくら神様がついていても怖いものは怖いですから」
ル「未知への恐怖心はたとえ神であってもどうすることもできませんね」
風もなく虫の声や草がなびく音すらない場所で夜営をすることになってしまった。
どことなく不気味でまるで世界から排除されたかのような感覚に陥る。
ぱきぱきと、火が燃える音とルーナちゃんの存在が私を安心させてくれた。
「くっついてるの暑いんだけど」
「いいじゃないですかこれくらい、離れていると不安なんですよ」
「まったくも〜、リィアはあたしがいないとダメなんだから」
ルーナちゃんはなんだかんだ言いつつ私がくっつくことを受けいれてくれる
「そういえばなんですけど、今の聖女であるジェシカさんって元々私たちが目指している場所に住んでたんですよね?」
「そうだろうね?元聖女と元勇者の子供ってことは」
「もしかして一人でこの道を通って聖都とか外の国へ行ったのでしょうか?」
「聖女なんだから幸神教の偉い人達が迎えに来たとかじゃない?」
なるほど、確かにわざわざ危険な一人旅をさせないよね
ルーナちゃんとおしゃべりしつつ時間をつぶす。
そろそろ交代でもいいんじゃないかなってとき突然遠くの方で音が聞こえた。
「い、い、いま遠くの方から声が聞こえませんでした?」
今まで自然に聞こえてくる音すらなかった静寂の中、私達の声だけが響いてたはずなのに、それとは別に音が聞こえた。
「あたしも聞こえた、探知魔法では何も感じれないけど、なにかいるのかな?」
「あの、そろそろ交代ですし、ちょっと起こしてきましょう?ね?」
「次は確かクロエだったよね?」
私は急いでテントの中にいるクロエさんに思いっきり浄化魔法をかける
「ひゃあ!?な、リィア!それはやめろと言ってるのだ!」
「そんなことよりも音が、音が聞こえたんですよ!」
「音?魔物か?」
「いえ、特に何も感じないんです、魔物がいる感じはなくて……と、とにかく来てください」
まだ寝起きなクロエさんを外に連れ出す。
「で?なにがあったのだ?」
「誰かの声が聞こえたんです」
「それは本当なのか?」
「うん、あたしも聞こえた」
私を信用していないのかクロエさんはルーナちゃんに確認する
「はぁ……どの辺で聞こえたんだ?我が確認してくるのだ」
「ま、待ってください、一人じゃ危険ですよ」
「どこが危険なのだ」
「この前廃墟に現れた化け物みたいな可能性はあるからみんなも起こして見に行ってみる?」
「ううむ……まぁそれが一番確実か、それとも我とルーナで行ってきてリィアはテントの中に戻っているか?」
「ルーナちゃんの言う通りにしましょう!シロルさんとルチアさんには一応聞いてみて」
これで何もなかったら色々言われそうだなぁ……つまりなにかあってもなくても私にとって最悪じゃん!
とはいえもしものことがないともいいきれないので仕方なくみんなを起こす
シ「この先は行ってはダメって言われてましたけど、平気なのでしょうか?」
「単なる人除けだと思うわよ?聖都とかでも聞き回ったけど、みんな口を揃えて同じことを言うし、よっぽど行かせたくないらしいわね」
「まぁあたし達と同じく英雄視されてもてはやされるのが苦手なのかもね」
リ「わかりませんよ?本当に危険な場所で元勇者と元聖女が管理してるかもしれませんし」
「どの道危険だろうが危険でなかろうが行くだけなのだ!」
ル「シロルのことは私が守るのでしっかりついてきてくださいね」
テ「冒険って感じでわくわくします!」
しばらく歩いていると、道がどんどん狭くなってきて最終的にけもの道のようなものになっていた。
道中出てくる魔物も数が減っていき、生き物の気配がない。
「こんなところに本当に住んでるの?」
リ「何も感じませんし、途中で道を間違えたんじゃないんですか?」
「そのはずはないのだが………不安になってきたのだ」
「何もいなさそうなら逆に言えばゆっくり休めるってことよ、さ、今日はここで休むわよ」
慣れない長距離の移動でシロルちゃんはすぐに疲れやすく、その度に少し休憩しながら進んでいる。
最初は抱っこしてあげようと思ったんだけど、そんなことしたら後で怒られると言われてしまった。
まぁこっちとしても急いでないからいいんだけどね?
一方ルチアさんは神の教えとして直にシロルちゃんに助言?をしたり
逆に人について熱心に聞いていた。
テ「それにしても本当に静かですね私達以外いないみたいな感覚になります、そういえば前にもそんなことがあったような………あっ!廃墟に行った時にも似たような感じでしたよね」
リ「へ、変なこと思い出させないでくださいよ」
テナちゃんがこの不気味な感じが似てるって言うから嫌な記憶がよみがえってくる。
「リィアはお化けが怖いんだもんね」
ル「霊というのは神と少し似た存在なんですよ?まぁ性質が少しだけ似ているだけで本質は全然違いますが」
シ「私も怖いのは苦手です。あの、今日はくっついて寝てもいいですか?」
ル「もちろんいいですよ、人は温もりを感じて安心し幸福を得られるんですよね?」
ルチアさんは最初に出会った頃と比べて随分と人間らしくなった。言動はまだ神っぽいんだけどね
「あ、あの、今夜も見張りはするんですよね?」
「そのつもりだけど、もしかして怖いかしら?」
私はうなづく。こんなところで見栄を張って怖い思いはしたくない
「仕方ないわね、それじゃあ今夜はリィアとルーナが一緒でいいわよ」
「もうリィアは怖がりなんだから、テナだって一人で見張りするのに」
テ「リィアさんって強いですけど、こんな弱点もあったんですね」
逆になんでみんなが平気なのか理解できないくらいなんだけどなぁ。
シ「私も気持ちはわかります、いくら神様がついていても怖いものは怖いですから」
ル「未知への恐怖心はたとえ神であってもどうすることもできませんね」
風もなく虫の声や草がなびく音すらない場所で夜営をすることになってしまった。
どことなく不気味でまるで世界から排除されたかのような感覚に陥る。
ぱきぱきと、火が燃える音とルーナちゃんの存在が私を安心させてくれた。
「くっついてるの暑いんだけど」
「いいじゃないですかこれくらい、離れていると不安なんですよ」
「まったくも〜、リィアはあたしがいないとダメなんだから」
ルーナちゃんはなんだかんだ言いつつ私がくっつくことを受けいれてくれる
「そういえばなんですけど、今の聖女であるジェシカさんって元々私たちが目指している場所に住んでたんですよね?」
「そうだろうね?元聖女と元勇者の子供ってことは」
「もしかして一人でこの道を通って聖都とか外の国へ行ったのでしょうか?」
「聖女なんだから幸神教の偉い人達が迎えに来たとかじゃない?」
なるほど、確かにわざわざ危険な一人旅をさせないよね
ルーナちゃんとおしゃべりしつつ時間をつぶす。
そろそろ交代でもいいんじゃないかなってとき突然遠くの方で音が聞こえた。
「い、い、いま遠くの方から声が聞こえませんでした?」
今まで自然に聞こえてくる音すらなかった静寂の中、私達の声だけが響いてたはずなのに、それとは別に音が聞こえた。
「あたしも聞こえた、探知魔法では何も感じれないけど、なにかいるのかな?」
「あの、そろそろ交代ですし、ちょっと起こしてきましょう?ね?」
「次は確かクロエだったよね?」
私は急いでテントの中にいるクロエさんに思いっきり浄化魔法をかける
「ひゃあ!?な、リィア!それはやめろと言ってるのだ!」
「そんなことよりも音が、音が聞こえたんですよ!」
「音?魔物か?」
「いえ、特に何も感じないんです、魔物がいる感じはなくて……と、とにかく来てください」
まだ寝起きなクロエさんを外に連れ出す。
「で?なにがあったのだ?」
「誰かの声が聞こえたんです」
「それは本当なのか?」
「うん、あたしも聞こえた」
私を信用していないのかクロエさんはルーナちゃんに確認する
「はぁ……どの辺で聞こえたんだ?我が確認してくるのだ」
「ま、待ってください、一人じゃ危険ですよ」
「どこが危険なのだ」
「この前廃墟に現れた化け物みたいな可能性はあるからみんなも起こして見に行ってみる?」
「ううむ……まぁそれが一番確実か、それとも我とルーナで行ってきてリィアはテントの中に戻っているか?」
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