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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

すぐに解決しちゃいますね!

クロエ視点
わたしとテナとサーティアで村の外を歩き、盗賊や魔物の住処になっている所を探す。

定期的に襲ってくるなら待っていた方がよいが、わたし達には探知魔法で探せるのと、その辺の盗賊や魔物相手なら苦戦はしないということで遊撃に向かっている

「魔物の反応があったのだ」

「あれはコボルトの群れね、狼系統の魔物もいそうだわ」

わたしが反応を見つけると、サーティアも視認したようで詳細を教えてくれる。

「な、なんでそんなにすぐわかるんですか!?私は全然気づきませんでしたよ」

住処の規模は大きくなく、わたし達がいればすぐに壊滅することが出来た

「お肉!お肉!お肉です!」

最近は魔物の肉を食べていることが多いからテナは魔物を見ると喜んで狩りをする。
火は使わずに武器を使ってどんどん倒していく

「こんなものか」

「そうね、思ったより早く片付いたわ」

「あ、あの、これ食べないんですか?」

「コボルトは可食部がほぼないのよ、狼は捌いてあげるから持ってきてらっしゃい」

「はい!」

アイテム袋に肉を詰めて、さらに魔物、盗賊を探す。

しばらく歩くと洞穴のような場所を見つけた。
魔物などの反応はないが、なにかの住処の可能性があるため、中へと進んだ。

「変なにおいがするのだ」

「奥になにかいるの?」

「いや、反応はないのだ」

「私なら絶対ここに住みたくないです」

奥へと進むと、人が生活をしているようなものがあった。

「リィア達を連れてこなくてよかったわ」

「テナは平気なのだ?」

「はい、ちょっと気持ち悪いですけど」

中は悲惨なことになっていた。
おそらくは村を襲った盗賊がここを住処としているのだろう
今誰もいないということは場所を移したのかそれとも………

「リィア達の方に行ってるかもしれないわね」

「一応ここは埋めておくのだ」

わたし達は洞穴を埋めて改めて魔物を探すことにした。

リィア視点

村の荒らされていた部分や壊れていた所を直してあげていると村の外側からいくつかの魔力反応があった。

明らかに動きが怪しかったから村の外側にいる人たちに家に帰るように伝える。

「なにか来るので家に逃げてください、あと、ルーナちゃんとルチアさんを呼んできてくれると助かります」

見つけた反応はじっと動かず、なにかを待っているかのようだった。

「リィア、どうしたの?」

「おそらくですが、盗賊が現れました」

「人間ですか、全く愚かですね、でもこうした人間も不幸がゆえの行動なのでしょうね、、」

神様は万能ではない、神様が全部解決してくれるならこんなことにはならないだろうし、結局のところどうしようもないことは起きてしまう

「ま、どうしようもない人間は神様が助けても結局どうしようもないんだからちゃんとこらしめてあげないとね」

難しく考えても仕方ないか………今は私のやれることをしよう

2人が来て、村人を避難させたことを確認してから私は魔力反応のする方へ近づく

「リィア?」

「ルーナちゃんはちょっとついてきてください、ルチアさんは村人の方を見ていてください」

「わかりました」

相手が盗賊ならのこのこやってくるだろうし、盗賊じゃないならそれはそれで何者か気になるからね

そして、思惑通り、ざざざっと人が現れて私たちを囲いこんできた。

「へへへ、まだこんないいのが残ってたなんてなぁ」

「うわぁ薄汚い、なんか臭うし………」

触れるの嫌だから魔法で片付けちゃおう

盗賊たちはいっせいに攻撃してきたけど私とルーナちゃんの魔法で簡単に無力化した。

「う、うぐ………」

ビリビリに痺れているのとベトベトで気絶している盗賊達を拘束する。

「思ってた数倍弱かったね」

「人数もそこまで多くなかったですし」

村に戻って盗賊を捕まえたことを伝えると村人たちは驚いていた。

「こ、こんなあっさり捕まえちまうなんて、本当にありがとうございます」

「私の出番はありませんでしたね」

ルチアさんの実力も見てみたかったけど、加減がわからないと困るからね……一瞬で消し炭にとかはちょっと目覚めが悪い

「さすがです!すごいです!こんな簡単に退治できちゃうんですね」

シロルちゃんはキラキラした目で私達を見る。


盗賊達は村人達に任せることにした、私達はこの先に用事があるから連れていくのはできないし、わざわざ聖都に戻るのも手間だからね………

日が暮れる頃にサーティアさん達も戻ってきた。

「ただいま〜、こっちはいくつかの魔物の住処を全滅させたわ、そっちはどうだった?」

「途中で盗賊の住処らしき場所を見つけたのだ」

「その盗賊がこっちに来てたよ、あたしとリィアが全部捕まえたけどね」

「さすがです!リィアさん、ルーナさん」


「あの、何から何まで本当にありがとうございました。お礼できるものはないのですが……せめて今晩は泊まっていってください!」

「そうさせてもらうわ」

「私は何もしていないのですが……いいのでしょうか?」

「ま、ルチアもシロルも今はあたし達の仲間なんだからいいでしょ」


「きっと私たちの祈りがあなた達をここに導いてくれたのですね」

「っと、そういえば聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」

「なんでしょうか?」

「この先に人が住んでるって話聞いたことないかしら?」

「ん〜、この先ですか、昔から危険な場所だから絶対に行ってはいけないって言われてきたので、人が住んでるとは思えませんが」

「そう、ありがとう」

この村でも勇者と聖女のことは知らないんだね。

結局なんの情報も得られなかったけど、久しぶりにゆっくり休めるからいっか

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