コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
見習い聖職者シロル
シロル視点
私の両親は今の教皇様の子供と幸神教の中で優秀な司教の子供同士……いわゆる政略的な結婚でした。
私は産まれてすぐ大聖堂に移され、そこで育てられることになりました。
私が次期聖女の候補として有力と思われていたみたいです。
でも、私に神の御加護はなくて、結局他の子が聖女になったそうです。
両親はそれぞれ使命を果たすために頑張っていて、私を育てることが出来ないそうで、私はあまり両親の記憶がありません。
ただ、おじい様である教皇様は私をとても可愛がってくれました。
聖女としての期待がなくなってしまったことがありましたが私をよく見てくれたシスターのお姉さんや司教様、大司教様はそのまま優しくしてくれました。
初めて聖女様に会った時は想像していたより全然雰囲気が違うことでした
気が強くて少し乱暴で、でも正義感はとても強くて、全ての人を幸せにするっていう幸神教の考えに偏りがあるような……そんな方でした。
でも目標があって話すことに芯があって、私は彼女に憧れました。
でも、おじい様とか他の人達は今の聖女様をあまりよく思っていないみたいでした。
どうしてかはよくわからないけど、いつかはわかる日が来るのでしょうか?
また会った時に色々と話をしてみたいです
私は優秀な両親の子供にしては期待にこたえられるようなことはできないようです。
それなりに勉学とかは頑張っているのですが、大司教様はいつも難しい顔をしています。
私にはすごい人になる資格がないのでしょうか?
両親のように、おじい様のように、そして、聖女様のように
悩んだこともありましたが頑張ることが大事で人よりできることがなんでも正しいことではないとおじい様はおっしゃっていました。
私にしかできないことがあると、そういうことでしょうか?
ラキトピアと海を挟んで向こう側にある街で強大な魔物が現れ、多くの人が困っているということがありました。
私や周りの方達も神に祈り、街の人達の無事を願いました。
ラキトピアでの被害もあって、遠く離れた場所のことですがとても不安になりました。
ただ祈ることしか出来ない私は本当に正しいことをしているのかと……
そんなある日、司教様達の話を聞いてしまいました。
「また全滅したそうです……」
「これで何回目だ、これじゃあ大事な人達がどんどん失われていく……救援はもう取りやめるしかないのでしょうか」
「………仕方あるまい刺激をせず祈り続けてあの魔物が居なくなるのを待つしか方法はないだろう」
行動におこして、実際に魔物を倒しに向かった人達がいたみたいです。ラキトピアとしても助けてあげたい気持ちがあり、何度も討伐隊を組んで向かったらしいですが………→結果はどれも悲惨
私はその夜自分の無力さに涙を流しました。
おじい様にこのことを話したら
「シロルは優しい子ですね。とても残念なこと悲しいことは生きている限り必ずあります。私もその事で心をいためています。でもそれが生きるということなんです。幸福を追い求める神の教えは幸福な人にはいりませんからね。人の不幸を思い自分も不幸になっては本末転倒ですよ」
おじい様の話には衝撃を受けました。
教皇としてのおじい様なら絶対に言わないであろう言葉に戸惑いつつも、自分の中でも納得してしまいました。
私が祈ったところで得られるものはありません。言ってしまえば自分の心を落ち着かせるためでしかないのです。
それでも、私は祈ることをやめる気はありませんでした。
しばらくして、また大聖堂の中が騒がしくなりました。
あの強大な魔物が倒され、いなくなったそうです
話を聞くと幸神教ではない神様のおかげと言っていました。
小さい頃から神様といえば幸神教のハピネ様と教わってきた私にとって他の神様というものは理解できませんでした。
それでも、魔物が倒されたということは喜ばしく、自分の祈りも少しは届いたのではないかと思ってしまいます
魔物がいなくなってすぐに物資などの救援を始めるそうです。本当によかったです
魔物がいなくなって、悲しい雰囲気がなくなってきた頃また大聖堂の中がそわそわしているようでした。
なにかあったのか聞いても誰もわからないそうですが、司教様達やおじい様の姿が見えず、詳しいことは何もわかりませんでした。
久しぶりに大司教様達を見たと思ったら慌ただしく外に出ていくところでした。
しかも目立たないような格好で……本当に何があったのでしょうか?
次の日、私は大司教様に呼ばれました。な、何もやらかしていないのになにかあったのでしょうか?
「シロル、大司教様がお呼びですよ!」
「は、はい!」
おじい様のことでなにかあるなら大司教様はわざわざ呼びに来ないのに……もしかして知らずのうちになにか悪いことでもして怒られるのでしょうか
私は急いで大司教様が待っているという部屋へと向かう
いつもは使わないおじい様のいる部屋に一番近い部屋だ。
「お、お待たせしましたー!あ、あれ?」
その中に入ると見知らぬ二人の女の子がいました。
「どうしたの?」
「いえ、この部屋に呼び出されたのでてっきりまたお説教だと思ったのですが……あなた方は?」
「あたし達は教皇に呼ばれた人の付き添いで来たんだけど、さすがに教皇の部屋には行けないみたいだからここで待たされてるの」
「んー、部屋を間違えたわけではないんですけど………あ、失礼しました!私はシロルと言います。ここで見習いシスターをしています」
「あたしはルーナ、冒険者だよ」
「わ、私はリィアっていいます。あの、本当にここに呼ばれたんですか?」
「はい」
「呼んだのは誰なの?」
「大司教のディーダム様です」
この方達は誰なのでしょうか?もしかして次期聖女の候補?でも今の聖女様もまだまだ現役だろうし……それに変わった格好をしている。旅の方でしょうか?
話を聞くと、彼女たちもなぜここに私が呼び出されたのかはよく知らないそうです
「特に何も話は聞いてないんだよね……なら待てば分かるかな?」
話題に困った時にとっさに思いついたのは幸神教のことでした。外の人にも知られているかが単純に気になって聞いてみました。
 
「あ、あの!あなた方は幸神教をご存知ですか?」
「そりゃあね。でも信者じゃないよ」
「私達は他の神様を信仰しているので勧誘は受けませんよ」
「そうですか………」
知ってても信者ではないっていうこと、他の神様を信仰していること両方私が未だに理解できていないことでした。
神様からの教えというのはいくつもの種類があるということでしょうか?
人によって考えが違うということを学びましたが、神様については必ずみんな同じような考えでした。
でも、幸神教を教えられていない人はどういうものを信じるのかを考えた時、幸神教とはまた違った考えを持つということに納得出来ました。
「あたし達は聖女様と知り合ってそれで元聖女様のところに行ってみたくてこの国に来たの」
「そうなんですか!?私は聖女様と少ししか会ったことがありません。私と違ってとても立派な方で今は他国で幸神教を広めているところなんですけど」
聖女様は私の憧れでもあるので、同じ方に憧れを持つとこに親近感がありました。
「あの、元聖女様がいる場所を知っていませんか?」
「すみません。とても危険なところということしか知りません」
ラキトピアの子供なら誰でも知っている勇者の物語
言わば生きる伝説の勇者様と聖女様はここラキトピアに住んでいるそうですが、詳しい居場所は私でも知らないんですよね。
何度かおじい様に会ってみたいと言ったことがあるのですが、危険な場所だからと教えてくれませんでした。
「あ、あの!冒険者ってどんなことをしているんですか?」
私は冒険の話を聞くのが好きで、よく大聖堂の書庫にある冒険譚を読んでいました。
「あたし達は世界中を旅してるの。ここラキトピアに来るまで色んな国に行って、冒険者ギルドの依頼をこなしたり、困った魔物を倒したりね」
「へぇ〜」
私とそこまで歳が離れていなさそうな2人でも色んな国を旅できるんですね
他にも2人は冒険者の話を聞かせてくれました。どれもとっても面白くて、今度おじい様に新しい冒険譚を取り寄せて欲しいなって思うくらいでした。
楽しくおしゃべりをしていると大司教様と綺麗な女の人が部屋に入ってきました。
「お待たせしましたね」
「どうだった?」
「教皇には話を通しました。私はこの国の中でなら自由にしていいとの事です。尾行や警備なども控えるようにいいました。ただ条件として教皇の孫を連れていけと……」
おじい様に対して敬称なしとは失礼な人ですね……でも何故かこの人には逆らえない、そんな気がします。
それに、この人はさっきまでおじい様と話していたそうで、そこに私が関係してるってどういうことですか?
「教皇の孫って……私じゃないですか!え?どういうことですか?」
おじい様からは何も聞いてません。う〜ん、最近大聖堂がそわそわしていたのはこの人のせいなのでしょうか?
「ここから先は私の方で説明しましょう」
大司教様が説明してくれるみたいです。
でもさっき私を連れていくって……もしかして私クビになるんじゃ………
「あ、ディーダム様。私、シスタークビになっちゃうんですか?」
「シロル、クビではないですよ。むしろ光栄なことなのです。このお方は幸神教でとても重要なお方なのです。だが護衛も監視も付けられない。ということで教皇様が修行のためとシロルを同行させることにしたのです。シロルなら無害と判断されたのが良い事なのか悪いことなのか………複雑なものですがしっかりやるのですよ」
「そ、そうなんですね。わかりました!私頑張ります!!」
クビではないみたいです!よかったですけど、なんか大司教様の言い方が曖昧ですね。幸神教にとってとても重要なお方……こんな方見たこともありませんしおじい様から聞いたこともありません。
元聖女様だったら大司教様がこんなこと言うはずありませんし……一体この人は誰なんでしょうか?
「ということでシロルのこともどうかよろしくお願いします」
そして、私はルチアさんという謎の人とさっき仲良く話してくれた冒険者の方と一緒に旅に出ることになりました。
突然の事でとても驚きましたけど、冒険に憧れてましたし、何より外の世界のことをもっと知りたいので私としても嬉しいです!
その後旅の準備の前におじい様に呼ばれました。
きっと旅に出ることに関してだと思います。まだまだ一人前とは言えませんが精一杯頑張ると言いたいですね
「おじい様、今日の話はとても驚きました」
「シロル、あなたにはとても大事なことを頼みました。これは他でもないシロルだからこそできるのです」
「そ、そんなに大事なことなんですか?」
「ええ、ですがそこまで気負う必要はありません。旅を楽しんできてください、そして色んなものを見て、学び成長して帰ってくることを願っています」
「教皇様、本当によいのですか?」
「かわいい子には旅をさせよというが、これはまたとない機会ですからね」
「あ、あの、私はあの方について行って何をすればいいのでしょうか?」
「ついて行くだけでいいのです。もちろんついて行く冒険者達は調べてありますよ。実力者揃いでとても頼りになるそうです」
おじい様がなぜ私を旅に出させるのかはよくわかりませんでした。
でも、自分なりに頑張ってみよと言っているようにもきこえました。
「くれぐれも神の教えを忘れないように、ですよ」
「はい!」
そうして、私はお世話になった人達に一旦のお別れの挨拶をして、旅に出ることになった。
私の両親は今の教皇様の子供と幸神教の中で優秀な司教の子供同士……いわゆる政略的な結婚でした。
私は産まれてすぐ大聖堂に移され、そこで育てられることになりました。
私が次期聖女の候補として有力と思われていたみたいです。
でも、私に神の御加護はなくて、結局他の子が聖女になったそうです。
両親はそれぞれ使命を果たすために頑張っていて、私を育てることが出来ないそうで、私はあまり両親の記憶がありません。
ただ、おじい様である教皇様は私をとても可愛がってくれました。
聖女としての期待がなくなってしまったことがありましたが私をよく見てくれたシスターのお姉さんや司教様、大司教様はそのまま優しくしてくれました。
初めて聖女様に会った時は想像していたより全然雰囲気が違うことでした
気が強くて少し乱暴で、でも正義感はとても強くて、全ての人を幸せにするっていう幸神教の考えに偏りがあるような……そんな方でした。
でも目標があって話すことに芯があって、私は彼女に憧れました。
でも、おじい様とか他の人達は今の聖女様をあまりよく思っていないみたいでした。
どうしてかはよくわからないけど、いつかはわかる日が来るのでしょうか?
また会った時に色々と話をしてみたいです
私は優秀な両親の子供にしては期待にこたえられるようなことはできないようです。
それなりに勉学とかは頑張っているのですが、大司教様はいつも難しい顔をしています。
私にはすごい人になる資格がないのでしょうか?
両親のように、おじい様のように、そして、聖女様のように
悩んだこともありましたが頑張ることが大事で人よりできることがなんでも正しいことではないとおじい様はおっしゃっていました。
私にしかできないことがあると、そういうことでしょうか?
ラキトピアと海を挟んで向こう側にある街で強大な魔物が現れ、多くの人が困っているということがありました。
私や周りの方達も神に祈り、街の人達の無事を願いました。
ラキトピアでの被害もあって、遠く離れた場所のことですがとても不安になりました。
ただ祈ることしか出来ない私は本当に正しいことをしているのかと……
そんなある日、司教様達の話を聞いてしまいました。
「また全滅したそうです……」
「これで何回目だ、これじゃあ大事な人達がどんどん失われていく……救援はもう取りやめるしかないのでしょうか」
「………仕方あるまい刺激をせず祈り続けてあの魔物が居なくなるのを待つしか方法はないだろう」
行動におこして、実際に魔物を倒しに向かった人達がいたみたいです。ラキトピアとしても助けてあげたい気持ちがあり、何度も討伐隊を組んで向かったらしいですが………→結果はどれも悲惨
私はその夜自分の無力さに涙を流しました。
おじい様にこのことを話したら
「シロルは優しい子ですね。とても残念なこと悲しいことは生きている限り必ずあります。私もその事で心をいためています。でもそれが生きるということなんです。幸福を追い求める神の教えは幸福な人にはいりませんからね。人の不幸を思い自分も不幸になっては本末転倒ですよ」
おじい様の話には衝撃を受けました。
教皇としてのおじい様なら絶対に言わないであろう言葉に戸惑いつつも、自分の中でも納得してしまいました。
私が祈ったところで得られるものはありません。言ってしまえば自分の心を落ち着かせるためでしかないのです。
それでも、私は祈ることをやめる気はありませんでした。
しばらくして、また大聖堂の中が騒がしくなりました。
あの強大な魔物が倒され、いなくなったそうです
話を聞くと幸神教ではない神様のおかげと言っていました。
小さい頃から神様といえば幸神教のハピネ様と教わってきた私にとって他の神様というものは理解できませんでした。
それでも、魔物が倒されたということは喜ばしく、自分の祈りも少しは届いたのではないかと思ってしまいます
魔物がいなくなってすぐに物資などの救援を始めるそうです。本当によかったです
魔物がいなくなって、悲しい雰囲気がなくなってきた頃また大聖堂の中がそわそわしているようでした。
なにかあったのか聞いても誰もわからないそうですが、司教様達やおじい様の姿が見えず、詳しいことは何もわかりませんでした。
久しぶりに大司教様達を見たと思ったら慌ただしく外に出ていくところでした。
しかも目立たないような格好で……本当に何があったのでしょうか?
次の日、私は大司教様に呼ばれました。な、何もやらかしていないのになにかあったのでしょうか?
「シロル、大司教様がお呼びですよ!」
「は、はい!」
おじい様のことでなにかあるなら大司教様はわざわざ呼びに来ないのに……もしかして知らずのうちになにか悪いことでもして怒られるのでしょうか
私は急いで大司教様が待っているという部屋へと向かう
いつもは使わないおじい様のいる部屋に一番近い部屋だ。
「お、お待たせしましたー!あ、あれ?」
その中に入ると見知らぬ二人の女の子がいました。
「どうしたの?」
「いえ、この部屋に呼び出されたのでてっきりまたお説教だと思ったのですが……あなた方は?」
「あたし達は教皇に呼ばれた人の付き添いで来たんだけど、さすがに教皇の部屋には行けないみたいだからここで待たされてるの」
「んー、部屋を間違えたわけではないんですけど………あ、失礼しました!私はシロルと言います。ここで見習いシスターをしています」
「あたしはルーナ、冒険者だよ」
「わ、私はリィアっていいます。あの、本当にここに呼ばれたんですか?」
「はい」
「呼んだのは誰なの?」
「大司教のディーダム様です」
この方達は誰なのでしょうか?もしかして次期聖女の候補?でも今の聖女様もまだまだ現役だろうし……それに変わった格好をしている。旅の方でしょうか?
話を聞くと、彼女たちもなぜここに私が呼び出されたのかはよく知らないそうです
「特に何も話は聞いてないんだよね……なら待てば分かるかな?」
話題に困った時にとっさに思いついたのは幸神教のことでした。外の人にも知られているかが単純に気になって聞いてみました。
 
「あ、あの!あなた方は幸神教をご存知ですか?」
「そりゃあね。でも信者じゃないよ」
「私達は他の神様を信仰しているので勧誘は受けませんよ」
「そうですか………」
知ってても信者ではないっていうこと、他の神様を信仰していること両方私が未だに理解できていないことでした。
神様からの教えというのはいくつもの種類があるということでしょうか?
人によって考えが違うということを学びましたが、神様については必ずみんな同じような考えでした。
でも、幸神教を教えられていない人はどういうものを信じるのかを考えた時、幸神教とはまた違った考えを持つということに納得出来ました。
「あたし達は聖女様と知り合ってそれで元聖女様のところに行ってみたくてこの国に来たの」
「そうなんですか!?私は聖女様と少ししか会ったことがありません。私と違ってとても立派な方で今は他国で幸神教を広めているところなんですけど」
聖女様は私の憧れでもあるので、同じ方に憧れを持つとこに親近感がありました。
「あの、元聖女様がいる場所を知っていませんか?」
「すみません。とても危険なところということしか知りません」
ラキトピアの子供なら誰でも知っている勇者の物語
言わば生きる伝説の勇者様と聖女様はここラキトピアに住んでいるそうですが、詳しい居場所は私でも知らないんですよね。
何度かおじい様に会ってみたいと言ったことがあるのですが、危険な場所だからと教えてくれませんでした。
「あ、あの!冒険者ってどんなことをしているんですか?」
私は冒険の話を聞くのが好きで、よく大聖堂の書庫にある冒険譚を読んでいました。
「あたし達は世界中を旅してるの。ここラキトピアに来るまで色んな国に行って、冒険者ギルドの依頼をこなしたり、困った魔物を倒したりね」
「へぇ〜」
私とそこまで歳が離れていなさそうな2人でも色んな国を旅できるんですね
他にも2人は冒険者の話を聞かせてくれました。どれもとっても面白くて、今度おじい様に新しい冒険譚を取り寄せて欲しいなって思うくらいでした。
楽しくおしゃべりをしていると大司教様と綺麗な女の人が部屋に入ってきました。
「お待たせしましたね」
「どうだった?」
「教皇には話を通しました。私はこの国の中でなら自由にしていいとの事です。尾行や警備なども控えるようにいいました。ただ条件として教皇の孫を連れていけと……」
おじい様に対して敬称なしとは失礼な人ですね……でも何故かこの人には逆らえない、そんな気がします。
それに、この人はさっきまでおじい様と話していたそうで、そこに私が関係してるってどういうことですか?
「教皇の孫って……私じゃないですか!え?どういうことですか?」
おじい様からは何も聞いてません。う〜ん、最近大聖堂がそわそわしていたのはこの人のせいなのでしょうか?
「ここから先は私の方で説明しましょう」
大司教様が説明してくれるみたいです。
でもさっき私を連れていくって……もしかして私クビになるんじゃ………
「あ、ディーダム様。私、シスタークビになっちゃうんですか?」
「シロル、クビではないですよ。むしろ光栄なことなのです。このお方は幸神教でとても重要なお方なのです。だが護衛も監視も付けられない。ということで教皇様が修行のためとシロルを同行させることにしたのです。シロルなら無害と判断されたのが良い事なのか悪いことなのか………複雑なものですがしっかりやるのですよ」
「そ、そうなんですね。わかりました!私頑張ります!!」
クビではないみたいです!よかったですけど、なんか大司教様の言い方が曖昧ですね。幸神教にとってとても重要なお方……こんな方見たこともありませんしおじい様から聞いたこともありません。
元聖女様だったら大司教様がこんなこと言うはずありませんし……一体この人は誰なんでしょうか?
「ということでシロルのこともどうかよろしくお願いします」
そして、私はルチアさんという謎の人とさっき仲良く話してくれた冒険者の方と一緒に旅に出ることになりました。
突然の事でとても驚きましたけど、冒険に憧れてましたし、何より外の世界のことをもっと知りたいので私としても嬉しいです!
その後旅の準備の前におじい様に呼ばれました。
きっと旅に出ることに関してだと思います。まだまだ一人前とは言えませんが精一杯頑張ると言いたいですね
「おじい様、今日の話はとても驚きました」
「シロル、あなたにはとても大事なことを頼みました。これは他でもないシロルだからこそできるのです」
「そ、そんなに大事なことなんですか?」
「ええ、ですがそこまで気負う必要はありません。旅を楽しんできてください、そして色んなものを見て、学び成長して帰ってくることを願っています」
「教皇様、本当によいのですか?」
「かわいい子には旅をさせよというが、これはまたとない機会ですからね」
「あ、あの、私はあの方について行って何をすればいいのでしょうか?」
「ついて行くだけでいいのです。もちろんついて行く冒険者達は調べてありますよ。実力者揃いでとても頼りになるそうです」
おじい様がなぜ私を旅に出させるのかはよくわかりませんでした。
でも、自分なりに頑張ってみよと言っているようにもきこえました。
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