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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

閑話 結婚挨拶2

フェノアの父親で元勇者パーティの1人、そしてストリーフ王国元騎士団長がフェインの住むヒエト村に来た。

「フェノアの結婚相手が決まったということで来たのだが本当にフェノアに勝った男なのか、相応しい相手かを見極めないといけないな」

フェインからの手紙では結婚相手が決まって今度ヒエト村で挨拶したいとの事
フェノア自身が認めた相手なら基本は問題ないと思うが、個人的にどんなに強い相手なのかが気になる

「お!レクスさん!お久しぶりです。話は聞いてますよ」

村の人達に歓迎される。たまに帰ってきては周辺の魔物を狩ったり問題があればすぐになんとかしてきたこともあり、レックスは村人からいつも感謝されていた。

「フェノアの相手はどんな方なんですか?」

「パッと見は普通の男ですが、フェノアちゃんの他にも女の子がいたんですよ」

フェノアを差し置いて他にも女がいるのか、家族か仲間の可能性もあるがハーレムの可能性が高そうだ。

そして、レックスは家の中に入る。

「今帰ったよ」

「おかえりなさい、レックス。疲れたでしょう?」

「いや、これくらいは平気だ。それよりフェノアは」

「そうそう、あの子のことで話があるからちょっといい?」

龍斗達はフェインの魔法により眠らされていた。
わざわざフェインがレックスと二人で話せるように準備したのだ。

「フェノアは本気みたいよ、それに他の女の子も……一人は勇者様と聖女様の娘のジェシカちゃんだったわ」

「そうなのか!?いやでも、騙されているとかたぶらかされているとかもあるでしょ?」

「フェノアはそんなのに騙される子じゃないわ。まぁ、私の話を聞いた上で本人と話して欲しいから、ちなみに私もちゃんと見て、平気そうだなって感じたわ。やり方は任せるけどちゃんと認めてあげてね?」

「フェインがそういうなら間違いないが……今フェノア達はどこにいるんだ?」

「私が眠らしてるわ。二人で話すのも久しぶりでしょ?自然に起きてくると思うからそれまで二人で話でもしてましょう?」

単純にフェインはレックスともっと二人きりで話したいとも思っていたこともあり、結構強めの睡眠魔法をかけていた。

「私達が平和にした世界でも、まだまだ問題は沢山起きるわよね〜」

「全くだ。でもあの時私達が平和に出来なければもっと悲惨なことになっていただろうな」

「確か今は騎士団を引退したのよね?こっちで一緒に暮らさない?」

「引退も数々の反対意見を押しのけたからなぁ、ストリーフ王国を離れて暮らすのはちょっと大変かもしれない。逆にフェインがこっちに来るのはどう?」

「ん〜、私目立つのはやなのよね。かといってあなたと離れるのも寂しいし……そうだ!久々に二人で旅をしない?フェノアが結婚するって話だからさ、ね?」

「旅かぁ……それはいいね久しぶりに会いたい人達もいるし、行こうか」

「あれ?反対されるんじゃないの?」

「一緒に住むってなると君に窮屈な思いとかをさせてしまうけど旅をするのは環境に縛られないからね」

「そ、そう。ありがとう、私、なんだかんだ言ってもちょっと心配だったから」

「あはは……フェノアが生まれてからも人気が落ちなくて僕も驚いたよ。心配かけたね。ごめん」

二人がいい雰囲気になったところで、奥の部屋から物音がした。

「あ、お父さん、お母さん、おはようございます」

「おはようフェノア」

「久しぶりだな、フェノア。見ない間に成長したか?」

「一年くらいじゃそんなに変わりません。何年も会ってない訳じゃないんですから。あ!私の仲間と婚約者を紹介するので、ちょっとまっててください」

父親との久しぶりの再会があっさり終わり早速フェノアの婚約者とその仲間を紹介された。
フェインの言う通りその一人は共に仲間として冒険した勇者と聖女の子供、ジェシカだった。

「ん〜、まだ眠い………って!レクスさん帰ってきてたんですか!?す、すみませんお恥ずかしいところ」

「はい!こちらは知っての通りジェシカちゃんです!私自身あんまりジェシカちゃんと会ったことなかったのでこうして一緒に旅できるのは嬉しいんですよ。それに、好みが一緒なのも……えへへ」

嬉しそうに言う、フェノアは本当に複数女性の結婚を認めているみたいだ。

「…………眠い」

「起こしてくれてありがとうフェノア……あの、そちらの方は」

ジェシカに続いて白くて神秘的な女の子と好青年が出てくる
フェノアはこの顔立ちに惚れてしまったのだろうか?

「はい、私のお父さんです!お父さん、こっちの眠そうにしているかわいい子がアイリスちゃんで、こっちが婚約者のリュウトさんだよ」

「改めて自己紹介しようか、私はレクス、フェノアの父だ」

「僕はリュウトっていいます。こっちはアイリスです。あの、えっと、その、フェノアとはセパレティアの闘技場で出会って……」

「その辺の話は後でゆっくり聞くことにするよ、その前に、戦う準備をしておいてくれ」

「えっ!?」

「お父さん!?まさかリュウトさんと戦うつもりですか?」

「当然だ。娘を任せられる程の人間か見極める必要がある。フェインやフェノアが何を言おうとこれだけは決めていたからな」

「ふふふ、お父さん、私は自信を持っていいますけど、リュウトさんは強いですよ」

フェノアは聞く話じゃセパレティア帝国最強の剣闘士だった。
それで結婚とかの話になるといつも、「私より強い人が現れるまでは絶対に結婚しない」と言っていた。安心感と共に行き遅れてしまうのではないかという不安もあった。

だけど、実際に婚約者を連れてこられると父親として心配なことが色々頭に浮かんでくる。
忙しい身で父親らしいことはなかなかしてやれなかったが、こんな時ばかりは娘にいいところを見せたい。


そして、婚約者のリュウトと決闘をした。

「全力でかかってきなさい、生半可な攻撃でやられたりはしない」

「それでは行きます」

3人の婚約者達に応援されながら剣を構える

「レクス〜!あんな男ボコボコにしちゃっていいわよ〜!」

「お、お母さんはこっちの味方じゃなかったんですか!」

「普通に自分の夫を応援するでしょ?私は婚約に反対しないけど、寂しいものは寂しいもの」

思っていたより子供っぽい理由から、フェインは自分のことを応援してくれた。
なんとも言えない温かな気持ちになりながらこちらも剣を構える。


……………結果は私が勝利した。

「くっ………うぅ……」

「はぁ……はぁ……」

「はい!おしまい!これはレクスの勝ちでいいわよね?」

「む〜、仕方ないですがこれはお父さんが頑張りました」

「わぁ……これが元勇者パーティの実力、王国最強の騎士」

「リュート……大丈夫?」

正直に言えばそこらの冒険者や騎士よりもずっと強い。道理でフェノアに勝てた訳だ。
昔の勇者を思い出す。彼も昔はこんなだったっけな?

「いいだろう、フェノアとの結婚は認める。フェノア、この人を大事にするんだよ。フェノアを悲しませたら容赦しないからね」

「それはもちろんです」

「わかってます。一生をかけて彼女達と向き合うことを誓ったので」

心の方も問題ないようだ。

こうして、リュウトはフェノアとの結婚を認められた。

「次は私の故郷ね?」

「お母さんに頼まれた魔物の退治をしないとなので帝国側から行きましょうか」

「リュートと私たちなら絶対平気だよ」

「うん、みんなありがとう」

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