コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
閑話 宣教師と神の使い
ラキナ視点
私はラキナ前世からこの世界に転生した転生者だ。
前世の私は魔法に長けていた、神の研究と魔法の研究を極め、いくつもの禁忌とされる魔法を作り上げた。
そして、寿命を迎える前に永遠となるべく私の研究全てを費やして自力で転生した。
その結果、魔法が使えなくなってしまった。
知識はそのまま残っていて、記憶も問題なくあるのに魔法の力が一切なくなってしまった。
幽閉されていた塔から私を出してくれた冒険者の少女達が言うには私に味方する神がいなくなってしまったからだという。
普通は信じられないが、神についても研究していた私には神と魔法の関係は大いにあり得ると考えた。
実際神を信仰しない者は魔法が使えない。植物や頭のない動物、魔物がいい例だ。
厳密に言えば信仰しなくても神に愛されていれば問題はないのだと思うが、私の場合色々やらかしたせいで唯一味方していた神様以外は見向きもしないらしい。
そして、その神様も信仰者がいなくなり力を失ってしまった。
私がもう一度魔法を使えるようになるには最初に私を転生させた神、真実の神を復活させる必要がある。
私も考えを改めて禁忌の魔法のことや狂気じみたことは控えるようにし、真剣に私の神を広めることにした。
冒険者の少女達と一緒に近くの街まで来た。
お金も何も無い私に色々恵んでくれた神のような少女達にこれ以上迷惑はかけられないのでこれから一人でどうにかしていくことにした。
とはいえ魔法のない私に残るものは無駄に知識の詰まった頭しかない。
幸い少女達のおかげで今の時代の言葉もだいぶ覚えた。
あとはどうにかして神を広めるかだが、着いた街は魔物の被害により極限状態にあった。
当然私には何もすることは出来ないが、人というものは窮地にあれば救いを求める。
これはチャンスだと思い、私は街の人達に神について話をすることにした。
真実の神についても当然調べてある。昔に研究者が主に信仰していた神様で、物事の見極めや真相真実を司る。
だが研究者は神の必要性を疑い始めた。
そして真実の神は時代と共に衰退していったという。
これは信者達が研究者だから悪かったのだろう。
私が神の意志をくみ取り、宗教を組み立てる。
人は神を想像し創造する。つまり神は人の考えによって如何様にもなる。
「私の信仰している真実の神様は常に私達を見守ってくださいます。この苦しんでいる状況もきっとどうにかしてくださいます」
神様を広めながらクラーケンの話を聞いた私はクラーケンは少女達がなんとかしてくれるのではないか?と考えた。
私の封印されていた塔は生半可な力では侵入出来ない。
それこそ当時の私の魔力と魔法をもってしても出ることが出来なかったほどに
それをそこら辺の冒険者が突破できるはずもない。
それに私に言った魔法の真実についてや神について、両方の研究をしていた私が知らないことを少女達は知っていた。
厳密に言えばエルフと魔族とドラゴンの少女は知らないようだったが
つまり導き出される答えとしてあることが思い浮かぶ
あの中に私と同じく転生者がいる、もしくはどこかの神に関係している
神の意図的なものは考えづらいがそこは転生者だと興味本位で入る可能性は十分にある。
そして、その仮説は確信へと変わった。
私の思惑通り、少女達がクラーケンを倒してくれたのだ。
これにより私の話を半笑いや哀れみの目を向けながら聞いていた街の人は私の話をよく聞くようになった。
私の予言は当たった、ことになった。
そして、少女達と再会する。
私はどうやって倒したのか、これからどうするのかが純粋に気になりついて行くことにした。
倒した方法はまさかのクラーケンを無理やり人化させて無力化することだった。
契約魔法の一種、いや、呪いか?
そしてそのままクラーケンのことを私に押し付けてきた!
クラーケンはどうやら海の神の眷属とのことで神とも繋がりがあるからいいだろうって………いやいやそんなの私が困るだけだから!
まぁ命の恩人達に対して断ることは出来ないので了承する。
ちゃんと言うこと聞くようにしてくれたみたいだし、私の宣教活動の役にたってくれるだろう。
しばらく少女達は街にいたが復興が進み、聖皇国への船が再開して行ってしまった。
残された私とクラーケンは街に残り、宣教活動をすることにした。
なんと言ってもクラーケン討伐により私の話を聞いてくれるようになった街の人達は私の目的に則している。
真実の神を信仰してくれるようになるのも時間の問題だ。
一方クラーケンは意外とすんなり懐いてくれた。
「食いしん坊なところを除けば本当に優秀なんだが」
「♪♪〜」
言葉は喋れないようだが感情は身体で表現してくれるので何となくわかる。
魔物退治や力仕事などにクラーケンとしての力を発揮し大いに役立ってくれている。
海の神に怒られるのではないかと思ったが今のところお咎めはない。
昔の私なら間違いなく解剖してどうなっているのか研究するところだが、そんなことをしたら前世の二の舞になってしまうので我慢する。
このままクラーケンと旅をするのも悪くないだろう。
「テイマーの気分だけど、見た目は人だからなんか複雑なんだよね」
一部が職種になるとか特別泳ぎが速いとかもない。単純に魔力と力が強い喋れない子になっている。
街の人達もまさかこの子がずっと苦しめられていた原因だとは思わず上手く馴染んでいる。
神は万能では無い、つくづく思うようになった。
むしろ神は人よりも不安定な存在ですらある。
人よりも上位な存在だが、言い方を変えれば人の上に立たされているのが神なのだ。
「さてと、次はどこへ行こうか、この街の人は幸神教から真神教になってくれたし、人の交流の多いここなら勝手に広まるだろう」
さすがに幸神教本拠地のラキトピアには行かないけど、王国や帝国の一部でも広めに行こうかな〜
私はラキナ前世からこの世界に転生した転生者だ。
前世の私は魔法に長けていた、神の研究と魔法の研究を極め、いくつもの禁忌とされる魔法を作り上げた。
そして、寿命を迎える前に永遠となるべく私の研究全てを費やして自力で転生した。
その結果、魔法が使えなくなってしまった。
知識はそのまま残っていて、記憶も問題なくあるのに魔法の力が一切なくなってしまった。
幽閉されていた塔から私を出してくれた冒険者の少女達が言うには私に味方する神がいなくなってしまったからだという。
普通は信じられないが、神についても研究していた私には神と魔法の関係は大いにあり得ると考えた。
実際神を信仰しない者は魔法が使えない。植物や頭のない動物、魔物がいい例だ。
厳密に言えば信仰しなくても神に愛されていれば問題はないのだと思うが、私の場合色々やらかしたせいで唯一味方していた神様以外は見向きもしないらしい。
そして、その神様も信仰者がいなくなり力を失ってしまった。
私がもう一度魔法を使えるようになるには最初に私を転生させた神、真実の神を復活させる必要がある。
私も考えを改めて禁忌の魔法のことや狂気じみたことは控えるようにし、真剣に私の神を広めることにした。
冒険者の少女達と一緒に近くの街まで来た。
お金も何も無い私に色々恵んでくれた神のような少女達にこれ以上迷惑はかけられないのでこれから一人でどうにかしていくことにした。
とはいえ魔法のない私に残るものは無駄に知識の詰まった頭しかない。
幸い少女達のおかげで今の時代の言葉もだいぶ覚えた。
あとはどうにかして神を広めるかだが、着いた街は魔物の被害により極限状態にあった。
当然私には何もすることは出来ないが、人というものは窮地にあれば救いを求める。
これはチャンスだと思い、私は街の人達に神について話をすることにした。
真実の神についても当然調べてある。昔に研究者が主に信仰していた神様で、物事の見極めや真相真実を司る。
だが研究者は神の必要性を疑い始めた。
そして真実の神は時代と共に衰退していったという。
これは信者達が研究者だから悪かったのだろう。
私が神の意志をくみ取り、宗教を組み立てる。
人は神を想像し創造する。つまり神は人の考えによって如何様にもなる。
「私の信仰している真実の神様は常に私達を見守ってくださいます。この苦しんでいる状況もきっとどうにかしてくださいます」
神様を広めながらクラーケンの話を聞いた私はクラーケンは少女達がなんとかしてくれるのではないか?と考えた。
私の封印されていた塔は生半可な力では侵入出来ない。
それこそ当時の私の魔力と魔法をもってしても出ることが出来なかったほどに
それをそこら辺の冒険者が突破できるはずもない。
それに私に言った魔法の真実についてや神について、両方の研究をしていた私が知らないことを少女達は知っていた。
厳密に言えばエルフと魔族とドラゴンの少女は知らないようだったが
つまり導き出される答えとしてあることが思い浮かぶ
あの中に私と同じく転生者がいる、もしくはどこかの神に関係している
神の意図的なものは考えづらいがそこは転生者だと興味本位で入る可能性は十分にある。
そして、その仮説は確信へと変わった。
私の思惑通り、少女達がクラーケンを倒してくれたのだ。
これにより私の話を半笑いや哀れみの目を向けながら聞いていた街の人は私の話をよく聞くようになった。
私の予言は当たった、ことになった。
そして、少女達と再会する。
私はどうやって倒したのか、これからどうするのかが純粋に気になりついて行くことにした。
倒した方法はまさかのクラーケンを無理やり人化させて無力化することだった。
契約魔法の一種、いや、呪いか?
そしてそのままクラーケンのことを私に押し付けてきた!
クラーケンはどうやら海の神の眷属とのことで神とも繋がりがあるからいいだろうって………いやいやそんなの私が困るだけだから!
まぁ命の恩人達に対して断ることは出来ないので了承する。
ちゃんと言うこと聞くようにしてくれたみたいだし、私の宣教活動の役にたってくれるだろう。
しばらく少女達は街にいたが復興が進み、聖皇国への船が再開して行ってしまった。
残された私とクラーケンは街に残り、宣教活動をすることにした。
なんと言ってもクラーケン討伐により私の話を聞いてくれるようになった街の人達は私の目的に則している。
真実の神を信仰してくれるようになるのも時間の問題だ。
一方クラーケンは意外とすんなり懐いてくれた。
「食いしん坊なところを除けば本当に優秀なんだが」
「♪♪〜」
言葉は喋れないようだが感情は身体で表現してくれるので何となくわかる。
魔物退治や力仕事などにクラーケンとしての力を発揮し大いに役立ってくれている。
海の神に怒られるのではないかと思ったが今のところお咎めはない。
昔の私なら間違いなく解剖してどうなっているのか研究するところだが、そんなことをしたら前世の二の舞になってしまうので我慢する。
このままクラーケンと旅をするのも悪くないだろう。
「テイマーの気分だけど、見た目は人だからなんか複雑なんだよね」
一部が職種になるとか特別泳ぎが速いとかもない。単純に魔力と力が強い喋れない子になっている。
街の人達もまさかこの子がずっと苦しめられていた原因だとは思わず上手く馴染んでいる。
神は万能では無い、つくづく思うようになった。
むしろ神は人よりも不安定な存在ですらある。
人よりも上位な存在だが、言い方を変えれば人の上に立たされているのが神なのだ。
「さてと、次はどこへ行こうか、この街の人は幸神教から真神教になってくれたし、人の交流の多いここなら勝手に広まるだろう」
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