コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
元聖女の居場所
ルーナちゃんと一緒にルチアさんの帰りを待っていると、シロルという見習いシスターが現れた。
彼女も呼ばれた理由がわからないみたいだったが、ルチアさんが帰ってきたら説明されるだろう。
「お待たせしましたね」
「どうだった?」
「教皇には話を通しました。私はこの国の中でなら自由にしていいとの事です。尾行や警備なども控えるようにいいました。ただ条件として教皇の孫を連れていけと……」
教皇の孫という言葉には心当たりなかったが、状況的に考えてシロルさんのことだろうか?
「教皇の孫って……私じゃないですか!え?どういうことですか?」
本当にシロルさんのことだった。
っていうかなんも説明されてないんだね。
「ここから先は私の方で説明しましょう」
ルチアさんの後から大司教が現れる。
「あ、ディーダム様。私、シスタークビになっちゃうんですか?」
「シロル、クビではないですよ。むしろ光栄なことなのです。このお方は幸神教でとても重要なお方なのです。だが護衛も監視も付けられない。ということで教皇様が修行のためとシロルを同行させることにしたのです。シロルなら無害と判断されたのが良い事なのか悪いことなのか………複雑なものですがしっかりやるのですよ」
「そ、そうなんですね。わかりました!私頑張ります!!」
「ということでシロルのこともどうかよろしくお願いします」
えぇ〜
「あたし達にメリットないじゃない!」
「そうですよ」
「報酬はちゃんと払いますから、冒険者ギルドで特別依頼をしておきます」
「あ、お金はいいのでひとつ答えて欲しいことがあるんですけど、いいですか?」
「ん?なんですか?」
「元聖女様のいる場所を知りたいんです」
「む、セリア様の居場所ですか………わかりました。今から紹介状を書くので少し待っててください。報酬はそれでいいんですよね?」
「はい!」
「いいのですか?冒険者にとってはお金の方がいいと思うのですが」
「あたし達お金には困ってないから」
私のとっさの判断が上手くいったようで大司教に紹介状と元聖女、セリアさんの居場所を聞くことができた。
そこには元勇者であるクロエさんのお父さんがいるはずだ。
「噂通り危険な場所なので気をつけてください。というか危険な場所に行くなら安全な場所にルチア様とシロルを置いてきてくださいね?」
大司教に念を押されルチアさんとシロルさんの護衛を任される。
シロルさんは準備ということで今日は一旦別れて明日改めてパーティに加わることになった。
宿に戻って今日のことを他のみんなに話す。
「ということで元聖女の居場所がわかった代わりにシロルっていうシスター見習いがついてくることになったんだよね」
「場所がわかってよかったわ。リィアもルーナもお疲れ様。ルチアも納得してるのよね」
「ええ、これくらいなら問題ありません。皆さんは私達のことをあまり気になさらないでも平気ですからね?これでも私はそこらの魔物に負けたりはしないので、シロルは責任をもって私が守ります」
「我は納得出来ないが、決まってしまったことについては仕方ないのだ。お父さんの居場所がわかったから許してやるのだ」
「おぉ〜、ついに旅の目的が達成するんですね!元勇者に元聖女、私こういう昔強かった人が今も強いのかとか気になっちゃうんですよね!是非とも戦ってみたいです」
「た、戦ったりはしませんよ?そういうのはダンジョンの時にお願いします」
前話してたダンジョンはさすがにルチアさんとシロルさんと一緒だと出来ないので、先に元聖女のところに行くことにした。
まぁ場所的にもそんなに遠くないみたいだからね。
その後2人と別れてダンジョンへと向かう予定だ。一旦待ってもらって後でまた合流するかもしれないけど
「クロエさん、ここまで長かったですけど、今どんな気持ちですか?」
私達が冒険者学校を卒業して最初に向かったのはクロエさんのお母さんのいるアドレント、そこでクロエさんの両親の話となり、色々な国をまわりながらクロエさんのお父さんである元勇者に会うことが大まかな目的だった。
それが達成しても私達が解散することも旅を辞めることもないけど、一区切りにはなる。
「改めてみんなには感謝したいと思ってるのだ。正直なところ実感はない、が、会ってちゃんと話したいと思うのだ」
「それがいいわ。ま、旅は道連れって言うでしょ?私はそんなの気にしてないわ」
「そうだね〜、あたしもクロエと一緒に旅で来て楽しかったし」
「私もです。みなさんかわいくて強くて頼もしくて……最高ですよ!」
「私は途中から一緒になって、まだ短い間ですけど、これからのことを楽しみにしてますよ!」
「いい関係ですね。種族関係なくここまで信頼関係を築けるなんて、、とても尊いものです……今さらっと言いましたが、あなたは勇者の子なんですか?」
「魔王と勇者の子なのだ。神に何を言われようと産まれてきたことを否定される筋合いはないのだ!」
「いいえ、否定するつもりはありません。そもそも私は勇者に力を与えているわけではありませんからね。私は聖女にしか力を与えていないので」
あ、そうだったんだ。
てっきり人間に力を与えてる神様はハピネ様だけだと思ってた。
勇者の方は前ロミス様が言ってたもう一人の人間側の神様かな?
「さ、今日はもう休んでその新米シスターが来てから出発よ」
彼女も呼ばれた理由がわからないみたいだったが、ルチアさんが帰ってきたら説明されるだろう。
「お待たせしましたね」
「どうだった?」
「教皇には話を通しました。私はこの国の中でなら自由にしていいとの事です。尾行や警備なども控えるようにいいました。ただ条件として教皇の孫を連れていけと……」
教皇の孫という言葉には心当たりなかったが、状況的に考えてシロルさんのことだろうか?
「教皇の孫って……私じゃないですか!え?どういうことですか?」
本当にシロルさんのことだった。
っていうかなんも説明されてないんだね。
「ここから先は私の方で説明しましょう」
ルチアさんの後から大司教が現れる。
「あ、ディーダム様。私、シスタークビになっちゃうんですか?」
「シロル、クビではないですよ。むしろ光栄なことなのです。このお方は幸神教でとても重要なお方なのです。だが護衛も監視も付けられない。ということで教皇様が修行のためとシロルを同行させることにしたのです。シロルなら無害と判断されたのが良い事なのか悪いことなのか………複雑なものですがしっかりやるのですよ」
「そ、そうなんですね。わかりました!私頑張ります!!」
「ということでシロルのこともどうかよろしくお願いします」
えぇ〜
「あたし達にメリットないじゃない!」
「そうですよ」
「報酬はちゃんと払いますから、冒険者ギルドで特別依頼をしておきます」
「あ、お金はいいのでひとつ答えて欲しいことがあるんですけど、いいですか?」
「ん?なんですか?」
「元聖女様のいる場所を知りたいんです」
「む、セリア様の居場所ですか………わかりました。今から紹介状を書くので少し待っててください。報酬はそれでいいんですよね?」
「はい!」
「いいのですか?冒険者にとってはお金の方がいいと思うのですが」
「あたし達お金には困ってないから」
私のとっさの判断が上手くいったようで大司教に紹介状と元聖女、セリアさんの居場所を聞くことができた。
そこには元勇者であるクロエさんのお父さんがいるはずだ。
「噂通り危険な場所なので気をつけてください。というか危険な場所に行くなら安全な場所にルチア様とシロルを置いてきてくださいね?」
大司教に念を押されルチアさんとシロルさんの護衛を任される。
シロルさんは準備ということで今日は一旦別れて明日改めてパーティに加わることになった。
宿に戻って今日のことを他のみんなに話す。
「ということで元聖女の居場所がわかった代わりにシロルっていうシスター見習いがついてくることになったんだよね」
「場所がわかってよかったわ。リィアもルーナもお疲れ様。ルチアも納得してるのよね」
「ええ、これくらいなら問題ありません。皆さんは私達のことをあまり気になさらないでも平気ですからね?これでも私はそこらの魔物に負けたりはしないので、シロルは責任をもって私が守ります」
「我は納得出来ないが、決まってしまったことについては仕方ないのだ。お父さんの居場所がわかったから許してやるのだ」
「おぉ〜、ついに旅の目的が達成するんですね!元勇者に元聖女、私こういう昔強かった人が今も強いのかとか気になっちゃうんですよね!是非とも戦ってみたいです」
「た、戦ったりはしませんよ?そういうのはダンジョンの時にお願いします」
前話してたダンジョンはさすがにルチアさんとシロルさんと一緒だと出来ないので、先に元聖女のところに行くことにした。
まぁ場所的にもそんなに遠くないみたいだからね。
その後2人と別れてダンジョンへと向かう予定だ。一旦待ってもらって後でまた合流するかもしれないけど
「クロエさん、ここまで長かったですけど、今どんな気持ちですか?」
私達が冒険者学校を卒業して最初に向かったのはクロエさんのお母さんのいるアドレント、そこでクロエさんの両親の話となり、色々な国をまわりながらクロエさんのお父さんである元勇者に会うことが大まかな目的だった。
それが達成しても私達が解散することも旅を辞めることもないけど、一区切りにはなる。
「改めてみんなには感謝したいと思ってるのだ。正直なところ実感はない、が、会ってちゃんと話したいと思うのだ」
「それがいいわ。ま、旅は道連れって言うでしょ?私はそんなの気にしてないわ」
「そうだね〜、あたしもクロエと一緒に旅で来て楽しかったし」
「私もです。みなさんかわいくて強くて頼もしくて……最高ですよ!」
「私は途中から一緒になって、まだ短い間ですけど、これからのことを楽しみにしてますよ!」
「いい関係ですね。種族関係なくここまで信頼関係を築けるなんて、、とても尊いものです……今さらっと言いましたが、あなたは勇者の子なんですか?」
「魔王と勇者の子なのだ。神に何を言われようと産まれてきたことを否定される筋合いはないのだ!」
「いいえ、否定するつもりはありません。そもそも私は勇者に力を与えているわけではありませんからね。私は聖女にしか力を与えていないので」
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