コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
教皇には会えないようです
次の日、私達は早速大聖堂へと向かうことにした、のだけど
「我らもついていかないとダメなのだ?」
「私やクロエ、テナは明らかに人ではないからあんまり歓迎されないんじゃないかなって思うんだけど」
「入ってみたいですが、ちょっと怖いです」
「私は強制しませんよ、ですが誰か一人でもついてきて欲しいです」
「私がついて行きますよ、ルーナちゃんも平気ですか?」
「うん、それじゃあサーティア達は来ないってことでいい?」
「そうしてくれると助かるわ。こっちは依頼したり観光したりしてるから。お昼には宿に戻るから帰ってきたら宿にいてくれればいいわ」
「わかりました」
聖都に来る時に幸神教は昔人間至上主義だった名残でエルフやドワーフを含め人間以外を軽視する風潮があったことを思い出した。
「悲しいものですね。今でこそそういう差別はなくなりつつありますが、少し前までは本当に起きていたことですから。神としてなにもできなかったことが悔しく思います」
ルチアさんも悩んでたことだったらしい。
「でも、どうやってそんな差別がなくなったんでしょうか?」
神でも出来なかったことを誰かがやってのけたんだろうけど
「それは先代聖女のおかげなんです」
「ってことは今の聖女のお母さんってこと?」
クロエさんの義理のお母さんでもあるのかな?ジェシカさんのお母さんだ。
「はい。20年という短い間に幸神教の考えを大きく変えてくれました。もちろん聖女だけでなくその仲間である勇者にも功績があるんですが」
そして当然出てくる勇者。クロエさんのお父さんは魔国…アドレントで今の魔王を救ったという。
一体どんな人達なんだろうね
ということで私とルーナちゃんとルチアさんで教皇様の元へ向かうことになった。
もしなんかあっても私とルーナちゃんなら大抵何とかできる。
なんならロミス様もきっと助けてくれるからね。
というかルチアさんの言うことならなんでも聞いてくれる人達みたいだし、心配することはないと思うけど。
「改めて見ても立派な建物ですよね」
「ええ、信仰心を感じます」
「うぅ、今からこの中に入るのってちょっと緊張するね」
入口に到着すると、大司教と名乗っていた人が待っていた。
「お待ちしておりました。昨日より人数がいないようですが?」
「他の仲間は別の用事、今回はあたし達だけなんだけど、問題ないよね?」
「ええ、大丈夫です。ではこちらへ」
大司教に案内されるまま教皇の元へ進む。
中もとても神秘的で思わず見上げていた。
「改めて見てもすごいですね。どのくらいかけて建てたんですか?」
ルチアさんは大司教にこの聖堂のことを聞く。
「ここは数百年前の戦争時代よりももっと前からハピネ様への信仰を示すために建てられました。記録によれば100年以上かけたとあります。今でもこうして綺麗に保たれているのは、高度な魔術と建築技術の融合によるものです。何度か改築もしましたが大まかな部分は当時から変わっていません」
そ、そんなにすごいんだね。絶対その辺のお城よりも立派だよね。
「もちろんハピネ様がご降臨された場合も想定されているのでいつでも………」
「…………」
ルチアさんの無言の圧力で黙ってしまった。
そして教皇様のいる部屋までやってくる。
「ここから先はルチア様のみでお願いしたいのですがよろしいでしょうか?」
「この方々が幸神教ではないからですか?」
「はい、教皇様がおっしゃっていました。私もここから先は幸神教の神聖な場所なので控えて欲しいと思っています」
「………わかりました。ただし私や彼女達に変なことをしたら許しませんからね」
「神に誓ってそんなことはいたしません」
その神様目の前にいるんだけどね。
私達はまた別の部屋に案内された。
「仕方ないですね。現に私達は幸神教ではないですからね」
「それでもちょっと心配かも」
「さすがに神様相手に手荒なマネはしないと思いますよ。そんなの本末転倒じゃないですか」
「確かに」
しばらく2人で待っていると勢いよく部屋の扉が開けられる。
「お、お、お待たせしましたー!あ、あれ?」
入ってきたのは明らか見習いの聖職者だった。
 
「どうしたの?」
「いえ、この部屋に呼び出されたのでてっきりまたお説教だと思ったのですが……あなた方は?」
「あたし達は教皇に呼ばれた人の付き添いで来たんだけど、さすがに教皇の部屋には行けないみたいだからここで待たされてるの」
「んー、部屋を間違えたわけではないんですけど………あ、失礼しました!私はシロルと言います。ここで見習いシスターをしています」
「あたしはルーナ、冒険者だよ」
「わ、私はリィアっていいます。あの、本当にここに呼ばれたんですか?」
「はい」
「呼んだのは誰なの?」
「大司教のディーダム様です」
シロルさんが言うには本当に呼ばれた部屋を間違えてはいないという。
呼んだのが大司教ならルチアさんのお付としてとか?ならわざわざこんな見習いを呼ぶのかな?
「特に何も話は聞いてないんだよね……なら待てば分かるかな?」
 
「あ、あの!あなた方は幸神教をご存知ですか?」
「そりゃあね。でも信者じゃないよ」
「私達は他の神様を信仰しているので勧誘は受けませんよ」
「そうですか………」
「あたし達は聖女様と知り合ってそれで元聖女様のところに行ってみたくてこの国に来たの」
「そうなんですか!?私は聖女様と少ししか会ったことがありません。私と違ってとても立派な方で今は他国で幸神教を広めているところなんですけど」
「あの、元聖女様がいる場所を知っていませんか?」
「すみません。とても危険なところということしか知りません」
残念、ルチアさんとかにはまだ聞いてなかったから後で聞いてみようかな?
シロルさんとしゃべりながら待っているとルチアさんが戻ってきた。
無事だったようだ。
「我らもついていかないとダメなのだ?」
「私やクロエ、テナは明らかに人ではないからあんまり歓迎されないんじゃないかなって思うんだけど」
「入ってみたいですが、ちょっと怖いです」
「私は強制しませんよ、ですが誰か一人でもついてきて欲しいです」
「私がついて行きますよ、ルーナちゃんも平気ですか?」
「うん、それじゃあサーティア達は来ないってことでいい?」
「そうしてくれると助かるわ。こっちは依頼したり観光したりしてるから。お昼には宿に戻るから帰ってきたら宿にいてくれればいいわ」
「わかりました」
聖都に来る時に幸神教は昔人間至上主義だった名残でエルフやドワーフを含め人間以外を軽視する風潮があったことを思い出した。
「悲しいものですね。今でこそそういう差別はなくなりつつありますが、少し前までは本当に起きていたことですから。神としてなにもできなかったことが悔しく思います」
ルチアさんも悩んでたことだったらしい。
「でも、どうやってそんな差別がなくなったんでしょうか?」
神でも出来なかったことを誰かがやってのけたんだろうけど
「それは先代聖女のおかげなんです」
「ってことは今の聖女のお母さんってこと?」
クロエさんの義理のお母さんでもあるのかな?ジェシカさんのお母さんだ。
「はい。20年という短い間に幸神教の考えを大きく変えてくれました。もちろん聖女だけでなくその仲間である勇者にも功績があるんですが」
そして当然出てくる勇者。クロエさんのお父さんは魔国…アドレントで今の魔王を救ったという。
一体どんな人達なんだろうね
ということで私とルーナちゃんとルチアさんで教皇様の元へ向かうことになった。
もしなんかあっても私とルーナちゃんなら大抵何とかできる。
なんならロミス様もきっと助けてくれるからね。
というかルチアさんの言うことならなんでも聞いてくれる人達みたいだし、心配することはないと思うけど。
「改めて見ても立派な建物ですよね」
「ええ、信仰心を感じます」
「うぅ、今からこの中に入るのってちょっと緊張するね」
入口に到着すると、大司教と名乗っていた人が待っていた。
「お待ちしておりました。昨日より人数がいないようですが?」
「他の仲間は別の用事、今回はあたし達だけなんだけど、問題ないよね?」
「ええ、大丈夫です。ではこちらへ」
大司教に案内されるまま教皇の元へ進む。
中もとても神秘的で思わず見上げていた。
「改めて見てもすごいですね。どのくらいかけて建てたんですか?」
ルチアさんは大司教にこの聖堂のことを聞く。
「ここは数百年前の戦争時代よりももっと前からハピネ様への信仰を示すために建てられました。記録によれば100年以上かけたとあります。今でもこうして綺麗に保たれているのは、高度な魔術と建築技術の融合によるものです。何度か改築もしましたが大まかな部分は当時から変わっていません」
そ、そんなにすごいんだね。絶対その辺のお城よりも立派だよね。
「もちろんハピネ様がご降臨された場合も想定されているのでいつでも………」
「…………」
ルチアさんの無言の圧力で黙ってしまった。
そして教皇様のいる部屋までやってくる。
「ここから先はルチア様のみでお願いしたいのですがよろしいでしょうか?」
「この方々が幸神教ではないからですか?」
「はい、教皇様がおっしゃっていました。私もここから先は幸神教の神聖な場所なので控えて欲しいと思っています」
「………わかりました。ただし私や彼女達に変なことをしたら許しませんからね」
「神に誓ってそんなことはいたしません」
その神様目の前にいるんだけどね。
私達はまた別の部屋に案内された。
「仕方ないですね。現に私達は幸神教ではないですからね」
「それでもちょっと心配かも」
「さすがに神様相手に手荒なマネはしないと思いますよ。そんなの本末転倒じゃないですか」
「確かに」
しばらく2人で待っていると勢いよく部屋の扉が開けられる。
「お、お、お待たせしましたー!あ、あれ?」
入ってきたのは明らか見習いの聖職者だった。
 
「どうしたの?」
「いえ、この部屋に呼び出されたのでてっきりまたお説教だと思ったのですが……あなた方は?」
「あたし達は教皇に呼ばれた人の付き添いで来たんだけど、さすがに教皇の部屋には行けないみたいだからここで待たされてるの」
「んー、部屋を間違えたわけではないんですけど………あ、失礼しました!私はシロルと言います。ここで見習いシスターをしています」
「あたしはルーナ、冒険者だよ」
「わ、私はリィアっていいます。あの、本当にここに呼ばれたんですか?」
「はい」
「呼んだのは誰なの?」
「大司教のディーダム様です」
シロルさんが言うには本当に呼ばれた部屋を間違えてはいないという。
呼んだのが大司教ならルチアさんのお付としてとか?ならわざわざこんな見習いを呼ぶのかな?
「特に何も話は聞いてないんだよね……なら待てば分かるかな?」
 
「あ、あの!あなた方は幸神教をご存知ですか?」
「そりゃあね。でも信者じゃないよ」
「私達は他の神様を信仰しているので勧誘は受けませんよ」
「そうですか………」
「あたし達は聖女様と知り合ってそれで元聖女様のところに行ってみたくてこの国に来たの」
「そうなんですか!?私は聖女様と少ししか会ったことがありません。私と違ってとても立派な方で今は他国で幸神教を広めているところなんですけど」
「あの、元聖女様がいる場所を知っていませんか?」
「すみません。とても危険なところということしか知りません」
残念、ルチアさんとかにはまだ聞いてなかったから後で聞いてみようかな?
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