コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
色んなお店をまわります!(聖都編)続き
ラキトピアに来てから、何度かご飯は食べたけど、驚くような料理はなかった。
まぁ宿で出された料理だからだと思うけどね。
ちなみに港町の方では魚がメインの料理が出ていた。
聖都は内陸だからお肉とか穀物が主な食べ物になるのかな?
ひとつ気づいたことがあるとすれば、聖都には出店がなかった。ここまで来る途中で寄った町などには出店があったりしたのだが、聖都においてはそれがなかった。
「そういえば市場も見当たらないですね」
「そんなことは……確かにないね」
大体どの街にもある市場がない、服屋や魔道具、装備屋などそういったお店はあるみたいだけど、食べ物を売ってる店がない。
「飲食店はさすがにあるわよね?」
いつもなら気になったものを買って置いて後で料理してたけど
…………しばらく探したけど、飲食店らしきものもなく、結局宿に戻ることになった。
宿に戻って話を聞くと、聖都で普通に食べ物を買えないらしい。
聖都では、食べ物が一般家庭には人数によって配分される。
そしてそれは地位が高い人でも関係ないらしい。
食べ物の売買は農家と商人や宿といった特別な人にしかされなくて、一般の人が買うことは出来ない。
旅人は宿で出る料理を食べるか、売っている携帯食を食べるしかないとの事。
無駄な食料をなくし、平等に分ける仕組みになっている
「ま、聖都に限った話だからね、他にもこの制度を取り入れてる所もあるにはあるけど、ほとんどは自由に買えるから安心していいよ、それに食材を買う必要がないくらい宿の料理は保証するからね」
変わった制度に驚いたが、改めて考えてみると、これも幸神教の考えに則ってるからなんだろうね。
「目新しいものがなくて残念だけど、ちゃんと美味しいからいっか」
ルーナちゃんも納得したようだ。
お昼は仕方なく宿で済まして、次に向かったのは……
「武器屋に決まってるわよね!」
「いや別に決まってはないと思うのだが」
「いいえ、決まりよ!」
サーティアさんの強い意思決定により武器屋に行くことにした。
帝国近くのドワーフの国でいい装備を整えてるから今回は買うというよりも見て楽しみたいのだろう。
「思ってたより武器が少ないわね」
いや、あるにはあるのだが、ほとんど魔法使い用、特に回復役が使うような武具ばかりだった。
「そもそも武器屋自体も小さいのだ」
「聖職者が多いといっても魔物は普通にいたし、あたしだって武器や防具は持ってるのに、なんでだろうね」
「それだけ平和ってことなのでしょうか?これまで同族の気配はありませんでしたし、強い魔物もいませんでしたよ」
テナちゃんの言う通り、そこまで冒険者達が活躍することもないくらい平和な国なのかもしれないね。
一通りお店を見終わってしまった私達は改めて情報収集も兼ねて聖都で一番目立つ建物である大聖堂へと向かった。
もし中に入ることが出来なくても芸術的な建物を間近で見てみたい!
「観光地としても有名よね」
「かつては魔族と敵対していた幸神教の本拠地中心部………軍事的な役割でもその力を発揮しそうなのだ」
「こんなに神々しいと本当に神様が中にいそうだよね」
私も今ルーナちゃんと同じこと考えてた。
なんというか、オーラ?みたいな曖昧なものだけど、直感的にそう思った。
大聖堂に近づくにつれて人の数も多くなってくる。
そして、喧騒に紛れてよくないことをしてる人も現れる。
少し路地に入った目立たないところから女の子の悲鳴が聞こえた。
「っ!何をしているんですか!!」
男達が気がついた時にはもう既に私達の魔法は発動し、簡単に動きを封じてしまう。
「大丈夫?」
「はい、ありがとうございます。よかった、助けてもらえなかったら私………」
「一体どういうつもり?まさかこんなところでバレないとでも思ってたのかしら?」
「ち、違う、私達はそういうんじゃない!」
「何を言ってるのだ、そんな怪しい格好をして女の子を襲っていたらどう見ても不審者なのだ」
私とルーナちゃんで女の子を守り、クロエさんとサーティアさんとテナちゃんで怪しい男達を問い詰める。
「だから言ったじゃないですか、ルチア様」
「あなたがたが私を閉じ込めようとするのがいけないんですよ、さっさと戻ていてください」
「ですが、それでルチア様になにかあったら幸神教として絶対に許されないことなのです」
おや〜?なにか事情がありそうだね。
襲われていた女の子に頭を下げながら男達は懇願する
「なにか事情がありそうですね。何も無かったら燃やしちゃうところでしたけど……」
「あの、襲われてたんじゃないの?」
「え?あ〜、襲われていた訳ではないのですが、ずっと付きまとってきて鬱陶しかったので」
ストーカー!?
「どういうことなの?返答次第では役所に突き出すわよ」
「もしくはここで制裁を受けるのだ」
「話す、話しますから、ですからどうかご内密にお願いします」
言葉遣いといい態度といい、ただのチンピラとかではないようだ。
よく見てみると服もいいものを使っているし、顔を見ると思っていたよりも歳老いている人もいた。
貴族が気に入った女の子を閉じ込めてた……いやでもそうだったら男達が女の子に対しての対応がおかしい。それじゃお嬢様のお忍びについて行った護衛がバレてこうなってしまったとか?
それならしっくりくる。
「ここでは目立ちますし、向こうで話しましょう」
まだ信用出来ないので警戒しつつ、私達は助けた女の子と男達の話を聞くことにした。
まぁ宿で出された料理だからだと思うけどね。
ちなみに港町の方では魚がメインの料理が出ていた。
聖都は内陸だからお肉とか穀物が主な食べ物になるのかな?
ひとつ気づいたことがあるとすれば、聖都には出店がなかった。ここまで来る途中で寄った町などには出店があったりしたのだが、聖都においてはそれがなかった。
「そういえば市場も見当たらないですね」
「そんなことは……確かにないね」
大体どの街にもある市場がない、服屋や魔道具、装備屋などそういったお店はあるみたいだけど、食べ物を売ってる店がない。
「飲食店はさすがにあるわよね?」
いつもなら気になったものを買って置いて後で料理してたけど
…………しばらく探したけど、飲食店らしきものもなく、結局宿に戻ることになった。
宿に戻って話を聞くと、聖都で普通に食べ物を買えないらしい。
聖都では、食べ物が一般家庭には人数によって配分される。
そしてそれは地位が高い人でも関係ないらしい。
食べ物の売買は農家と商人や宿といった特別な人にしかされなくて、一般の人が買うことは出来ない。
旅人は宿で出る料理を食べるか、売っている携帯食を食べるしかないとの事。
無駄な食料をなくし、平等に分ける仕組みになっている
「ま、聖都に限った話だからね、他にもこの制度を取り入れてる所もあるにはあるけど、ほとんどは自由に買えるから安心していいよ、それに食材を買う必要がないくらい宿の料理は保証するからね」
変わった制度に驚いたが、改めて考えてみると、これも幸神教の考えに則ってるからなんだろうね。
「目新しいものがなくて残念だけど、ちゃんと美味しいからいっか」
ルーナちゃんも納得したようだ。
お昼は仕方なく宿で済まして、次に向かったのは……
「武器屋に決まってるわよね!」
「いや別に決まってはないと思うのだが」
「いいえ、決まりよ!」
サーティアさんの強い意思決定により武器屋に行くことにした。
帝国近くのドワーフの国でいい装備を整えてるから今回は買うというよりも見て楽しみたいのだろう。
「思ってたより武器が少ないわね」
いや、あるにはあるのだが、ほとんど魔法使い用、特に回復役が使うような武具ばかりだった。
「そもそも武器屋自体も小さいのだ」
「聖職者が多いといっても魔物は普通にいたし、あたしだって武器や防具は持ってるのに、なんでだろうね」
「それだけ平和ってことなのでしょうか?これまで同族の気配はありませんでしたし、強い魔物もいませんでしたよ」
テナちゃんの言う通り、そこまで冒険者達が活躍することもないくらい平和な国なのかもしれないね。
一通りお店を見終わってしまった私達は改めて情報収集も兼ねて聖都で一番目立つ建物である大聖堂へと向かった。
もし中に入ることが出来なくても芸術的な建物を間近で見てみたい!
「観光地としても有名よね」
「かつては魔族と敵対していた幸神教の本拠地中心部………軍事的な役割でもその力を発揮しそうなのだ」
「こんなに神々しいと本当に神様が中にいそうだよね」
私も今ルーナちゃんと同じこと考えてた。
なんというか、オーラ?みたいな曖昧なものだけど、直感的にそう思った。
大聖堂に近づくにつれて人の数も多くなってくる。
そして、喧騒に紛れてよくないことをしてる人も現れる。
少し路地に入った目立たないところから女の子の悲鳴が聞こえた。
「っ!何をしているんですか!!」
男達が気がついた時にはもう既に私達の魔法は発動し、簡単に動きを封じてしまう。
「大丈夫?」
「はい、ありがとうございます。よかった、助けてもらえなかったら私………」
「一体どういうつもり?まさかこんなところでバレないとでも思ってたのかしら?」
「ち、違う、私達はそういうんじゃない!」
「何を言ってるのだ、そんな怪しい格好をして女の子を襲っていたらどう見ても不審者なのだ」
私とルーナちゃんで女の子を守り、クロエさんとサーティアさんとテナちゃんで怪しい男達を問い詰める。
「だから言ったじゃないですか、ルチア様」
「あなたがたが私を閉じ込めようとするのがいけないんですよ、さっさと戻ていてください」
「ですが、それでルチア様になにかあったら幸神教として絶対に許されないことなのです」
おや〜?なにか事情がありそうだね。
襲われていた女の子に頭を下げながら男達は懇願する
「なにか事情がありそうですね。何も無かったら燃やしちゃうところでしたけど……」
「あの、襲われてたんじゃないの?」
「え?あ〜、襲われていた訳ではないのですが、ずっと付きまとってきて鬱陶しかったので」
ストーカー!?
「どういうことなの?返答次第では役所に突き出すわよ」
「もしくはここで制裁を受けるのだ」
「話す、話しますから、ですからどうかご内密にお願いします」
言葉遣いといい態度といい、ただのチンピラとかではないようだ。
よく見てみると服もいいものを使っているし、顔を見ると思っていたよりも歳老いている人もいた。
貴族が気に入った女の子を閉じ込めてた……いやでもそうだったら男達が女の子に対しての対応がおかしい。それじゃお嬢様のお忍びについて行った護衛がバレてこうなってしまったとか?
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