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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

聖都に到着です!

程よく魔物を退治しつつ聖都へと向かっていく。途中で寄っていく村や町の人と仲良くなりつつ順調にもうすぐ聖都に着くところまで来た。

「遠くに見えてるのが聖都ね」

遠くでも分かるくらい真っ白な都だ。中央に立派な建物らしきものも見える。

「帝都とはまた違った豪華さがあるのだ」

「クロエ大丈夫なの?あの中に入ったら浄化されて消えちゃうんじゃない?」

「我はアンデッドでも幽霊でもないのだ!それに聖なる力で浄化されるならリィアとルーナにとっくに浄化されているのだ」

「それもそっか」

魔王の娘と言っても光属性が弱点とかそういうのはないんだね。

まぁ私も闇属性が弱点とかはないしそれが普通なんだろうなぁ。

「あれだけ綺麗だと燃やしたくなりますね……[」

ドラゴンの思考ではそうなるのか……いや、テナちゃんが過激なだけなのかもしれない。

「それにしてもラキトピアは平和ですね。魔物もそんなに強いのは現れませんし、盗賊も居ないですから」

「そうだねぇ、何十年もこの仕事をやってるけど盗賊に襲われたことはないねぇ」

へぇ〜、そこまでいないんだ!
もしかして幸神教のおかげだったりする?
悪人が居ないことはないと思うけど、宗教によって盗賊とかが減るって考えるとほんとに宗教の力はすごいと思う。

(ちなみにロミス様の宗教ってどんな感じなんですか?)

これは天使が聞く質問じゃないけど、私ロミス様のこととか全然知らないんだよね。
契約の神様とか異世界に行き来してるとかしか知らない。

(ん〜、幸神教みたいにしっかりはしてないし信者の幅が広いから必ずしも神様=宗教ではないからね。ちなみに私の宗教は約神教といって主に魔族が信仰してるけど最近は人族も信仰するようになってるよ。まぁどちらかと言うと法律に近いものだから気になるなら今度教本をあげるよ)

どうやら難しめな宗教らしい………
せっかくロミス様を信仰してるから是非とも知りたいのでお願いしておく。


そんなこんなで何事もなく無事に聖都にたどり着いた。

「ここまでありがとうねぇぜひ帰りもお願いしたいよ」

「私たちは予定があるからできるかわからないけど、タイミングが合えばね」

「そうかい、それじゃ嬢ちゃん達も達者でなぁ〜」

ちゃんと依頼達成の紙を貰って依頼主のおじいさんおばあさんと別れる。

(あ〜、リィアちゃん。大丈夫だとは思うけど、気をつけてね)

(もしかしてこの前言ってた幸神教の神様ですか?)

聖都に来てこの忠告だからもしかしてと思ったけど、ロミス様の反応からして本当に神様らしい。

海の神様みたいに怒ってたりするわけじゃないから平気って言ってたからそんなに怖がってはないけど、、
一体どんな感じで来るんだ?

「まずはいつも通り宿をとってギルドに行くわよ」

今回は情報収集というよりも観光目当てなので宿もいいところにした。

Bランクということもあるけど、お金は沢山あるからできるだけゆったりできて美味しい料理が出てくるところがいいからね

「せっかくだから服屋さんとかも見ていきましょうよ!」

聖都ともなると幸神教の人も多く、色んなところで特有の衣装を着ている人がいる。
むしろ私達みたいな自由に服を着ている人の方が少ない。

「そうね」

「では恒例の街めぐりといくのだ!」

最近はやれてなかったので街を歩きながら良さそうなお店を回ることにした。

「なんですかそれ?楽しそうですね!」

宿で部屋をとって早速向かったのは冒険者ギルドだった。

「まぁ、まずは依頼の達成報告だからね。ついでに面白そうな依頼も探すわよ」

「それじゃあ私が列に並んでおきますね」

「じゃああたしも」

まだ混んでる時間だから私とルーナちゃんで並んで他のみんなで依頼ボードを見てもらうことにした。

やっぱりここの冒険者も幸神教なのかな?
シンボルのようなアクセサリーを付けている人が多い。
幸神教のシンボルはアステロイド(星芒形せいぼうけい)でこの国に来てからよく見るマークになっている。

「こうしてみると宗教って不思議ですよね。みんな当たり前のように決まったものを身につけて決まったことを行うなんて」

「それが信仰の証だからなんだろうけどね、あたし達は特にそういうことしてないけど、いいの?」

「なので今度教本をもらうことにしました。約神教は難しいらしいですよ」

「え、そうなの?」

法律に近いって、どんなことが書いてあるんだろう?
やっぱり難しい約束事のルールが細かく書いてあるのかな?
まぁでも人間の国でも教会があったりしたし、信者は多くいるって聞くから比較的わかりやすいものもあると思うんだよね。

「はい、こちらで依頼達成です。お疲れ様でした」

達成の報酬を受け取ってみんなを待つ。

やっぱりだけど、私達目立つんだよね。
美少女であることもなかなか生きづらいよ

「宗教国家だけあって聖職者が多いね」

いわゆるヒーラーと呼ばれる職業で、特徴として味方の援護や回復役をつとめる。
確かにルーナちゃんみたいな格好の人が多い。
普通は数が少なくて重宝されると思うんだけど、この国ではその逆なことが起きてるんだね。
戦士が少なくて前衛職が重宝されそうだ。

しばらくして、みんなが戻ってくる。

「戻ったのだ〜」

「いいのありました?」

「そうそう、それなのよ。どうやらラキトピアには有名なダンジョンがあるらしいわ」

ダンジョン、久しぶりに聞くね。ストリーフやアドレント、あと諸国連合にもあった魔物が自然発生し、中に宝箱やボスなどがいるところだ。

ダンジョンはあるだけで素材などが無限に手に入ることから冒険者が多く、大体は街か国が管理している。

「ダンジョンに入ったことないので私気になります!」

「我もそろそろ刺激が欲しいと思っていたのだ!」

「刺激って、この前クラーケンと戦ったばっかじゃん」

「まぁそこまで行きたいなら私は止めはしませんよ。その代わりちゃんと準備はしますけどね」

「やったのだ!」

「えぇー?リィア本気?」

今の私達の実力ならそこまで苦戦はしないと思うし別にダンジョンを踏破するわけじゃないなら腕試しにちょうどいいだろう。

「あ〜でも、優先順位は決めた方がいいわね。クロエのお父さんの居場所が分かるならそっちを優先した方がいいと思うわ。もしものことがあった場合後悔したくないでしょ?」

「何も情報がなさそうならダンジョン優先なのだ」

「クロエさんがそれでいいならそれでいいと思います」

というわけで、私達は聖都を出たあとの予定を決めた。

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