コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
聖女のお家はどこですか?
一晩休んで、早速聖女の家を探すことにした。
「私とルーナちゃんは教会の方に聞きに行きますね」
「それじゃあ私とクロエとテナはギルド中心に冒険者達に聞いてみるわ」
今日は普通の女の子の格好となって、街に出る。
憧れの聖女様について聞いてるんですけど〜的な感じでいけば答えてくれると思うんだよね。
「ねぇリィア、実はあたしとデートしたかったとか……?」
「え?あ、えっと、そ、そうですそうです!せっかく綺麗な街なので2人きりになれたらいいなと思ってました!」
全然考えてなかった。あ、危ない
「そ、そう。それじゃあ今日は一日一緒、だね」
かわいい、最近ルーナちゃんのデレが控えめというか私もみんなとの冒険のことで頭がいっぱいだったからこうして2人で雰囲気を楽しむのも久しぶりだ。
「せっかくなので手を繋いでもっとデートっぽくしますか?」
「そうだね」
ぎゅっと、ルーナちゃんの手を握る。こうして触れ合うのも久しぶりで、ドキドキしてくる。
「えへへ、照れちゃいますね」
「ほ、ほら行こ?教会の場所は宿で聞いてきたから」
教会は立派で他のと比べても芸術的な建物だった。
「わぁ〜、ステンドグラスですよ!きれいですね〜」
「ほんとにすごいね、ここで結婚式を挙げたら最高の思い出になりそう」
ルーナちゃんも目を輝かせている。
「やっぱり、有名な観光地なんでしょうね。人が多いです」
ゆっくり建物を見ていたかったけど、予定もあるし、人が多くて立ち止まってたら迷惑になってしまう。
いや、これ観光客というよりも信者達なのかもしれない。
礼拝を行ってるとか?
「とりあえずあたし達も中に入ろ?」
「そうですね」
人の流れにそって、私たちも教会の中に入る。
入口には聖職者の人が挨拶しながら人を中に引き入れていた。
「こんにちは〜今日も一日いい事があるといいですね〜」
「あ、こ、こんにちは」
「こんにちは」
すんなり入ることができた。
中はとっても広く、外から見えていたステンドグラスがさらに美しく光輝いていた。
礼拝とかをやるのかと思ってたけど、中の人達はそれぞれ自由にしてる。
「今日はどうされましたか?」
キョロキョロしてたせいか、教会の人に話しかけられる。
「あ、あの、今日初めて来たんですけど」
「もしかして幸神教に興味があってきました?いいですよ。たっぷりと魅力をお教えします!」
「えっと、それはもうわかってるの。今日は聖女様について聞きに来たの」
ありがとうルーナちゃん!私だけだったら絶対無理だった。
「聖女様、ですか。わかりました。それでは聖女様についてお話させてもらいますね」
幸神教の人は嬉々として聖女について語り出す。
「聖女様はこの国の象徴と、特異まれな能力を持っている方なんです。昔に勇者様と協力して強大な敵、邪龍を封印したのが最初の聖女様で、そこから代々このラキトピアの中で神様の御加護をもらった女の子が聖女となる決まりになってます。普段はこの国で活動をして幸神教を広めたり、幸せを人々にもたらしたりしていますが、ここ最近の聖女様は初代のように世界を旅しながら幸神教を広めているんですよ」
しばらく話が続く。
約20年前に起きたクロエさんのお母さん、現在の魔王との話もあった。
「先代聖女様は約20年前に起きた魔物の大量発生の異変を解決した一人なんですよ。勇者に選ばれた方と一緒に旅立たれて、魔王を打ち倒したとか……結局どうなったかはあんまり詳しくは知らないんですが、今は引退なされて2人でゆったりと過ごされてるみたいです。そして、その聖女様の娘であるジェシカ様が今の聖女なんですよ。とってもお美しい方で正義感も強く、今はラキトピアにはいらっしゃいませんが、旅をしながら幸神教を広め、色んな人を助けてるんです」
この国の聖女は国民から愛されてるみたいだね。てっきり旅に出てるジェシカさんは国から離れているから反感かってるのかと思ってたけど、宣教師みたいな扱いをされてるんだ。
それと、クロエさんのことや20年前のことは詳しく語られてないみたいだね。
まぁ多分クロエさんのことを知られてたらすっごい嫌われてるんじゃないかな………
クロエさんのお父さんに会っても平気かと心配になってくる。
何があっても私達はクロエさんの味方でいるつもりだ。
「へぇ〜、やっぱりすごい人なんだね」
「あの、私達聖女様に会ったことがあるんです」
「そうだったんですね!やっぱり聖女様は人々に幸せをもたらす存在なんですね〜」
「あの、それでその、さっき話にあった元聖女様と元勇者様についてなんだけど、どこに住んでるか知ってる?」
「知っていますが、会いに行くのはおすすめ出来ません」
「どういうことですか?」
「ラキトピア外れに住んでるといいましたが、そこには幽霊が沢山いる場所があるんです。魔物が出てきたりもするので基本的に人は近づきません。元聖女様が今も神様からの御加護による力で幽霊達を管理してるのでむやみに行ってはダメですよ?」
「なるほど、そうだったんだ。教えてくれてありがとう」
単純にスローライフを送っているわけではないんだね
「せっかくラキトピアに来てくれたんですから、ぜひ楽しんでってくださいね!それではあなた方に大いなる神の御加護があらんことを………お幸せに」
別れる時にニコッと笑って私達をお見送りしてくれた。
ついでに聖書ももらってしまった。
幸神教
1.自分の幸せを願い、神に祈る
2.他人の幸せを願い、幸せを広げる
3.神に感謝し、今の幸福を噛み締める
4.人の幸せを祝い、自分の幸せを分け与える
5.…………
思ってたよりちゃんとした宗教だ。
幸神教って結構名前からしても怪しい雰囲気があったけど、過激なことや変なルールとかもなかった。
基本は自分の幸せが大事だけど、それによって他人が不幸になることはしないとか、周りも大切にすることで自分の幸せに繋がるとか、当たり前だけど大事なことだったり、ためになる話とかも書いてあった。
こりゃあ人が好きそうなことばっかり書いてあるし人気なわけだよ
話を聞かせてくれた人もいい人みたいだったし
でも、目的の聖女様の家の場所は教えてくれなかったなぁ、なんか危険とかなんとかっていってたよね
「私とルーナちゃんは教会の方に聞きに行きますね」
「それじゃあ私とクロエとテナはギルド中心に冒険者達に聞いてみるわ」
今日は普通の女の子の格好となって、街に出る。
憧れの聖女様について聞いてるんですけど〜的な感じでいけば答えてくれると思うんだよね。
「ねぇリィア、実はあたしとデートしたかったとか……?」
「え?あ、えっと、そ、そうですそうです!せっかく綺麗な街なので2人きりになれたらいいなと思ってました!」
全然考えてなかった。あ、危ない
「そ、そう。それじゃあ今日は一日一緒、だね」
かわいい、最近ルーナちゃんのデレが控えめというか私もみんなとの冒険のことで頭がいっぱいだったからこうして2人で雰囲気を楽しむのも久しぶりだ。
「せっかくなので手を繋いでもっとデートっぽくしますか?」
「そうだね」
ぎゅっと、ルーナちゃんの手を握る。こうして触れ合うのも久しぶりで、ドキドキしてくる。
「えへへ、照れちゃいますね」
「ほ、ほら行こ?教会の場所は宿で聞いてきたから」
教会は立派で他のと比べても芸術的な建物だった。
「わぁ〜、ステンドグラスですよ!きれいですね〜」
「ほんとにすごいね、ここで結婚式を挙げたら最高の思い出になりそう」
ルーナちゃんも目を輝かせている。
「やっぱり、有名な観光地なんでしょうね。人が多いです」
ゆっくり建物を見ていたかったけど、予定もあるし、人が多くて立ち止まってたら迷惑になってしまう。
いや、これ観光客というよりも信者達なのかもしれない。
礼拝を行ってるとか?
「とりあえずあたし達も中に入ろ?」
「そうですね」
人の流れにそって、私たちも教会の中に入る。
入口には聖職者の人が挨拶しながら人を中に引き入れていた。
「こんにちは〜今日も一日いい事があるといいですね〜」
「あ、こ、こんにちは」
「こんにちは」
すんなり入ることができた。
中はとっても広く、外から見えていたステンドグラスがさらに美しく光輝いていた。
礼拝とかをやるのかと思ってたけど、中の人達はそれぞれ自由にしてる。
「今日はどうされましたか?」
キョロキョロしてたせいか、教会の人に話しかけられる。
「あ、あの、今日初めて来たんですけど」
「もしかして幸神教に興味があってきました?いいですよ。たっぷりと魅力をお教えします!」
「えっと、それはもうわかってるの。今日は聖女様について聞きに来たの」
ありがとうルーナちゃん!私だけだったら絶対無理だった。
「聖女様、ですか。わかりました。それでは聖女様についてお話させてもらいますね」
幸神教の人は嬉々として聖女について語り出す。
「聖女様はこの国の象徴と、特異まれな能力を持っている方なんです。昔に勇者様と協力して強大な敵、邪龍を封印したのが最初の聖女様で、そこから代々このラキトピアの中で神様の御加護をもらった女の子が聖女となる決まりになってます。普段はこの国で活動をして幸神教を広めたり、幸せを人々にもたらしたりしていますが、ここ最近の聖女様は初代のように世界を旅しながら幸神教を広めているんですよ」
しばらく話が続く。
約20年前に起きたクロエさんのお母さん、現在の魔王との話もあった。
「先代聖女様は約20年前に起きた魔物の大量発生の異変を解決した一人なんですよ。勇者に選ばれた方と一緒に旅立たれて、魔王を打ち倒したとか……結局どうなったかはあんまり詳しくは知らないんですが、今は引退なされて2人でゆったりと過ごされてるみたいです。そして、その聖女様の娘であるジェシカ様が今の聖女なんですよ。とってもお美しい方で正義感も強く、今はラキトピアにはいらっしゃいませんが、旅をしながら幸神教を広め、色んな人を助けてるんです」
この国の聖女は国民から愛されてるみたいだね。てっきり旅に出てるジェシカさんは国から離れているから反感かってるのかと思ってたけど、宣教師みたいな扱いをされてるんだ。
それと、クロエさんのことや20年前のことは詳しく語られてないみたいだね。
まぁ多分クロエさんのことを知られてたらすっごい嫌われてるんじゃないかな………
クロエさんのお父さんに会っても平気かと心配になってくる。
何があっても私達はクロエさんの味方でいるつもりだ。
「へぇ〜、やっぱりすごい人なんだね」
「あの、私達聖女様に会ったことがあるんです」
「そうだったんですね!やっぱり聖女様は人々に幸せをもたらす存在なんですね〜」
「あの、それでその、さっき話にあった元聖女様と元勇者様についてなんだけど、どこに住んでるか知ってる?」
「知っていますが、会いに行くのはおすすめ出来ません」
「どういうことですか?」
「ラキトピア外れに住んでるといいましたが、そこには幽霊が沢山いる場所があるんです。魔物が出てきたりもするので基本的に人は近づきません。元聖女様が今も神様からの御加護による力で幽霊達を管理してるのでむやみに行ってはダメですよ?」
「なるほど、そうだったんだ。教えてくれてありがとう」
単純にスローライフを送っているわけではないんだね
「せっかくラキトピアに来てくれたんですから、ぜひ楽しんでってくださいね!それではあなた方に大いなる神の御加護があらんことを………お幸せに」
別れる時にニコッと笑って私達をお見送りしてくれた。
ついでに聖書ももらってしまった。
幸神教
1.自分の幸せを願い、神に祈る
2.他人の幸せを願い、幸せを広げる
3.神に感謝し、今の幸福を噛み締める
4.人の幸せを祝い、自分の幸せを分け与える
5.…………
思ってたよりちゃんとした宗教だ。
幸神教って結構名前からしても怪しい雰囲気があったけど、過激なことや変なルールとかもなかった。
基本は自分の幸せが大事だけど、それによって他人が不幸になることはしないとか、周りも大切にすることで自分の幸せに繋がるとか、当たり前だけど大事なことだったり、ためになる話とかも書いてあった。
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