コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
神様と魔法
見張りも付けず、ゆっくり休めたのは久しぶりなことだった。
「ん〜!久しぶりにぐっすり眠れた〜!」
「おはようリィア」
いつも通り私より先にサーティアさんが起きていて剣の手入れをしていた。
「一応周りを警戒してたけど、全然平気だったし、昨日の魔女?も塔からてできてなかったみたいよ」
「サーティアさんは寝てなかったんですか?」
「いきなりぐっすり眠れる方がすごいわよ。途中で起きる習慣ができちゃったみたいで起きたついでに見ただけよ」
あ〜、まぁ確かに、そういうことはあるかもしれない。
「結局あの後ラキナさんのことは見てないですよね?今も塔の中にいるのかな?」
数百年ぶりに目覚めたならお腹すいてるだろうし、身体もなまってると思うんだけど……あ〜でもロミス様があんなに怒るほどのことをした人みたいだから、関わらない方がいいのかな?
私にはどうしたらいいかわからないけど、様子を見に行くくらいならいいかな?
着替えてご飯の支度をしているとルーナちゃんが起きてくる
「おはよ〜ふぁ〜いっぱい寝ちゃった」
「おはようございます、ルーナちゃん。クロエさんとテナちゃんはまだ寝てますか?」
「あの二人は今もぐっすりだよ」
まぁご飯ができてから起こせばいいか。
「それじゃあ私はラキナさんの様子を見てきますね」
ご飯ができたのでそれを持ってラキナさんのところに持っていくことにした。
あとのことはルーナちゃんに任せておいたのでみんなを起こして食べてくれると思う。
改めて塔の中に入る。
「ラキナさーん?」
ロミス様の話を聞いて、少しの不安も感じたが、それよりも心配の方が大きかった。
地下の戸を開けるとラキナさんが倒れていた。
「ラキナさん!?」
寝ているだけかもしれないけど、とりあえずラキナさんに駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
「ん……うぅ…」
よかった、生きてる。
「こんなところで寝てたら危ないですよ」
「……うぅ……おなか、すいた……」
あれから何も食べていなかったみたい……昨日のうちに様子を見に行っておけばよかった。
「すみません、昨日は気にしてなくて……はい、これを食べてください」
私は持ってきた水と食べ物を渡す。
「ありがとう」
「……大丈夫ですか?」
「………数百年ぶりだよ食事をするのも。私は長い間眠っていたがその間に魔法の力を失ってしまったみたいだ。ただ魔力は感じることはできる。前はどのようにして魔法を使っていたかも思い出せない。転生魔法はちゃんとできていたはずなのに……身体にも特に異常はないのに……どうしてか魔法は使えなくなってしまった」
絶望するような表情のラキナさん。私はどう声をかければいいかわからなかった。
ロミス様が言うには禁忌を犯したことによって他の神々に嫌われ
守ってくれていた神様はラキナさんが眠っている間に消えてしまった。
そしてこの世界において魔法を使えるのは神を信じ神に認識され互いにその存在を認め合う者だけらしい。
「あの、ラキナさんは前にとても悪いことをしたんですか?」
「………今思えば倫理に欠ける実験をよくしていた。だが、探究心には抗えなかった。私はやりすぎてしまったのだ。誰も私を止めることは出来なかった」
懺悔するようにラキナさんは昔の過ちを語り始めた。
私にはよくわからない話からわかりたくないようなむごい話もあった。
「………ラキナさんは神様のことをどう思ってますか?」
「神か、もちろん神の存在は知っていたし、研究もしていた。魔法で色々したのも神を目指していたからだ。だが私には最後までその領域には到達出来なかった。いや、心のどこかで神様を近くに感じすぎて敬いが無くなっていたな」
自分に力がありすぎて神への信仰が薄れた結果なのかもしれないね。
「ラキナさんが魔法を使えなくなった原因が神様だとしたらどうしますか?」
「どうするって、どうもできないよ。所詮は精神世界の住人だ。私には祈り崇めるくらいしかすることができない」
祈る……か、祈る相手がいるならなんとかできないかな
(あの、ロミス様、ラキナさんを転生させた神様っていうのはなんで消えてしまったんですか?)
(探究の神、真実の神とも言われていた神様でそれなりに力のあった神様なんだけどね。人間達の求める真実の先に神が必要なくなってそのうちに信仰心も薄れたんだよ)
研究者達に信仰されていた神様なのだろうか。
信者達がだんだんと神に頼ることをしなくなってしまった。
そして消えてしまった。
「布教しましょう!」
「え?」
「私には神様が付いてるんです。ラキナさんにも神様はいたはずです。今は消えてしまったかもしれませんが、ちゃんと祈りを捧げ、そして多くの人に信じてもらえば神様も力を取り戻すはずです」
「何を言ってるの?」
おっと、、ラキナさんに全然説明してないのに話を進めようとしちゃった。
「実はですね………」
私はラキナさんがなぜ魔法を使えなくなったのか、そしてこれからどうすればいいかを話した。
「私、神様に嫌われてるんだ」
「そうみたいです。なので他に神様を信仰したところで無意味みたいですよ」
「それで私を転生させた神様を復活させるために布教するって訳ね」
「そういうことです。もちろん信じるだけじゃなくて崇拝することが大事ですよ」
「……魔法の研究はもう辞めることにしようかせっかく転生できた第2の人生は神様についての研究をしようと思う」
「そうですか」
「それで頼みがあるんだが……」
私はラキナさんの頼みを聞いてみんなのところに戻った。
「どうだった?リィア」
「ラキナさんは平気でしたよ。あと、途中までラキナさんもついて行きたいって」
「よろしく頼む!!」
ということで途中までラキナさんと一緒に行くことにした。
ラキナさんの頼みごとは塔の中も含めて完全に壊すこと。
それと街まで連れて行って欲しいこととお金を分けて欲しいことだった。
「私のできることがあれば何でもする。だからお願いだ!」
見事な土下座に私はびっくりしたけど私は快く引き受けた。
「その代わりちゃんと神様のためになることをしてあげてください」
「そんなことでいいのか?」
「神様からの許しは出ないかもしれませんが、これからの行いで変わるかもしれませんからね。頑張ってください」
「ありがとう……ありがとう」
「ん〜!久しぶりにぐっすり眠れた〜!」
「おはようリィア」
いつも通り私より先にサーティアさんが起きていて剣の手入れをしていた。
「一応周りを警戒してたけど、全然平気だったし、昨日の魔女?も塔からてできてなかったみたいよ」
「サーティアさんは寝てなかったんですか?」
「いきなりぐっすり眠れる方がすごいわよ。途中で起きる習慣ができちゃったみたいで起きたついでに見ただけよ」
あ〜、まぁ確かに、そういうことはあるかもしれない。
「結局あの後ラキナさんのことは見てないですよね?今も塔の中にいるのかな?」
数百年ぶりに目覚めたならお腹すいてるだろうし、身体もなまってると思うんだけど……あ〜でもロミス様があんなに怒るほどのことをした人みたいだから、関わらない方がいいのかな?
私にはどうしたらいいかわからないけど、様子を見に行くくらいならいいかな?
着替えてご飯の支度をしているとルーナちゃんが起きてくる
「おはよ〜ふぁ〜いっぱい寝ちゃった」
「おはようございます、ルーナちゃん。クロエさんとテナちゃんはまだ寝てますか?」
「あの二人は今もぐっすりだよ」
まぁご飯ができてから起こせばいいか。
「それじゃあ私はラキナさんの様子を見てきますね」
ご飯ができたのでそれを持ってラキナさんのところに持っていくことにした。
あとのことはルーナちゃんに任せておいたのでみんなを起こして食べてくれると思う。
改めて塔の中に入る。
「ラキナさーん?」
ロミス様の話を聞いて、少しの不安も感じたが、それよりも心配の方が大きかった。
地下の戸を開けるとラキナさんが倒れていた。
「ラキナさん!?」
寝ているだけかもしれないけど、とりあえずラキナさんに駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
「ん……うぅ…」
よかった、生きてる。
「こんなところで寝てたら危ないですよ」
「……うぅ……おなか、すいた……」
あれから何も食べていなかったみたい……昨日のうちに様子を見に行っておけばよかった。
「すみません、昨日は気にしてなくて……はい、これを食べてください」
私は持ってきた水と食べ物を渡す。
「ありがとう」
「……大丈夫ですか?」
「………数百年ぶりだよ食事をするのも。私は長い間眠っていたがその間に魔法の力を失ってしまったみたいだ。ただ魔力は感じることはできる。前はどのようにして魔法を使っていたかも思い出せない。転生魔法はちゃんとできていたはずなのに……身体にも特に異常はないのに……どうしてか魔法は使えなくなってしまった」
絶望するような表情のラキナさん。私はどう声をかければいいかわからなかった。
ロミス様が言うには禁忌を犯したことによって他の神々に嫌われ
守ってくれていた神様はラキナさんが眠っている間に消えてしまった。
そしてこの世界において魔法を使えるのは神を信じ神に認識され互いにその存在を認め合う者だけらしい。
「あの、ラキナさんは前にとても悪いことをしたんですか?」
「………今思えば倫理に欠ける実験をよくしていた。だが、探究心には抗えなかった。私はやりすぎてしまったのだ。誰も私を止めることは出来なかった」
懺悔するようにラキナさんは昔の過ちを語り始めた。
私にはよくわからない話からわかりたくないようなむごい話もあった。
「………ラキナさんは神様のことをどう思ってますか?」
「神か、もちろん神の存在は知っていたし、研究もしていた。魔法で色々したのも神を目指していたからだ。だが私には最後までその領域には到達出来なかった。いや、心のどこかで神様を近くに感じすぎて敬いが無くなっていたな」
自分に力がありすぎて神への信仰が薄れた結果なのかもしれないね。
「ラキナさんが魔法を使えなくなった原因が神様だとしたらどうしますか?」
「どうするって、どうもできないよ。所詮は精神世界の住人だ。私には祈り崇めるくらいしかすることができない」
祈る……か、祈る相手がいるならなんとかできないかな
(あの、ロミス様、ラキナさんを転生させた神様っていうのはなんで消えてしまったんですか?)
(探究の神、真実の神とも言われていた神様でそれなりに力のあった神様なんだけどね。人間達の求める真実の先に神が必要なくなってそのうちに信仰心も薄れたんだよ)
研究者達に信仰されていた神様なのだろうか。
信者達がだんだんと神に頼ることをしなくなってしまった。
そして消えてしまった。
「布教しましょう!」
「え?」
「私には神様が付いてるんです。ラキナさんにも神様はいたはずです。今は消えてしまったかもしれませんが、ちゃんと祈りを捧げ、そして多くの人に信じてもらえば神様も力を取り戻すはずです」
「何を言ってるの?」
おっと、、ラキナさんに全然説明してないのに話を進めようとしちゃった。
「実はですね………」
私はラキナさんがなぜ魔法を使えなくなったのか、そしてこれからどうすればいいかを話した。
「私、神様に嫌われてるんだ」
「そうみたいです。なので他に神様を信仰したところで無意味みたいですよ」
「それで私を転生させた神様を復活させるために布教するって訳ね」
「そういうことです。もちろん信じるだけじゃなくて崇拝することが大事ですよ」
「……魔法の研究はもう辞めることにしようかせっかく転生できた第2の人生は神様についての研究をしようと思う」
「そうですか」
「それで頼みがあるんだが……」
私はラキナさんの頼みを聞いてみんなのところに戻った。
「どうだった?リィア」
「ラキナさんは平気でしたよ。あと、途中までラキナさんもついて行きたいって」
「よろしく頼む!!」
ということで途中までラキナさんと一緒に行くことにした。
ラキナさんの頼みごとは塔の中も含めて完全に壊すこと。
それと街まで連れて行って欲しいこととお金を分けて欲しいことだった。
「私のできることがあれば何でもする。だからお願いだ!」
見事な土下座に私はびっくりしたけど私は快く引き受けた。
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