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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

禁忌の魔女

棺の中には死体……ではなく人が入っていた。
明らか普通の人間じゃない………よね?
魔族で寿命が長いとか、吸血鬼とかリッチーみたいな寿命の概念がない系なのか……

私達は警戒しながら出てくるのを見守る。
正直不法侵入というか、勝手に入ってきたのは私達だから攻撃はするつもりないけど……

「ん〜!起きた〜!ってことは実験は成功?おぉ、ちゃんとピチピチの身体になってる!これであの忌々しい呪いからも解放されるよ……って!!いきなり囲まれてる!?ちょっ、どうやって入ってきたの!?」

「何を言っているのかさっぱりなのだ……」

「驚いてる?のかな?」

みんなには通じてないみたい。私は恐らく自動翻訳が聞いてるのか出てきた人が日本語で喋ってるかで理解できる。

誤解される前に話さないと!

「あ、あの!私達あなたを襲うとかそういうつもりはなくてですね、その、たまたま見つけて気になって入ってみたら、その」

「よく見たら美少女ばっかり……あいつらならもっとおぞましい者をよこしてきそうだし、そんな心配はなさそうだね。あ、そうだよ、忘れてた、ねぇそこのあなた、今は何年かわかる?」

え?今何年とか私も知らないんだけど、時間の概念はあるけど、日にちはあんまり気にしたことがない。

「え、えっと、、私達旅をしていて、あんまりそういうのはわからなくて」

「リィア、この人が言ってることわかるの?」

「あ、はい、今は何年?って聞いてます」

「今は魔王歴3016年くらいか」

「今年は精歴2843年よ」

「えっと……今は王歴何年だったっけ?覚えてない」

ダメだー!地域によって暦も違う!
ルーナちゃんに至っては覚えてない。
まぁそうだよね……私も全然知らなかったし

「えっと、今は魔王歴3016年で精歴2843年らしいです」

「もうそんなに経ってるの!?は〜、数百年も経ってたのね〜」

「あの……ところであなたは誰ですか?」

「それはこっちのセリフだよ。ここは私の研究室……じゃなくて監獄だった場所。まぁ私は出ることよりも生きることを考えた結果、こうして時を超えて生きながらえた訳だよ」

監獄!?てことは捕まってたってこと?

「えっと、私達は冒険者でたまたまここを通り過ぎようとしたら怪しい塔があったので調べて中に入ったらって感じです」

「へ〜、それはすごいね。この塔はそれこそ数百年経っても傷一つないほど頑丈なのに冒険者が簡単に入ってこれるなんて………おっと、これ以上詮索はしないよ、私だってこうして目覚めてさらに外にも出れるってことだからね。君たちには感謝しかないよ。私の名前はラキナ、かつて禁忌の魔女として人間魔族魔物達……それから神様にも恐れられていた存在だよ」

またとんでもない人に出くわしちゃったね

「ねー、リィア、この人結局なんなの?」

あ、そっかみんなにはラキナさんの言葉がわからないのか

「えっと、私はリィアって言います。えっと、他の私の仲間にはラキナさんの言葉がわからないみたいなのでその、、」

「君が分かるならいいじゃんというか普通はそんな種族バラバラな君達が言葉を理解し合ってる方がおかしいと思うんだけどね」

え?あぁまぁ確かにそうだけど!
私は翻訳チートがあるみたいだからその辺の事情はよく知らないんだよね。

「あ〜えっと、とりあえず危険な人ではなさそうですよ」

「そうなの?」

「はい」

「それにしても君もなかなかなことしてるね。この世界を楽しんでるかい?」

私以外の反応を見てからラキナさんは改めて私と目を合わせてくる

「きゅ、急にどうしたんですか?」

「君も転生者なんだろう?じゃないと1人だけ私の言語を理解できる状況はおかしい。それに、それならこの塔の中に入ってこれるのも納得できるし、私相手にもそんな余裕な態度でいられる。まぁ私も転生者だからね。それくらいはわかるよ」

そこまでわかりやすいかなぁ……確かに、転生者だとしたら納得いくことの方が多いもんね。私もラキナさんを転生者だって何となくわかってたし

「あはは……」

これで転生者に会うのは4人目だ。でも今回は数百年眠ってたっていうし、私の生きてる時代の人じゃないんだろうね。

「後でまた皆さんに教えるので少し話をしてきてもいいですか?」

「いいわよ、言葉がわからなきゃ大変だもの、いちいち通訳するのも大変でしょ?」

私は聞いたことをそのまま言葉にすればいいから通訳自体は楽なんだけどね。

「私は禁忌とされる魔法をいくつも研究してたの。今こうして私が目覚めている魔法もそのひとつ。回復魔法の最上級の蘇生魔法をさらに応用してみたんだ」

蘇生の魔法。ゲームじゃ回復魔法の最終系としてありがちだけど、この世界に来てからは見たことも聞いたこともなかった。

「蘇生魔法……ですか」

「蘇生魔法が使えれば擬似的に不老不死になれるからね。私は生命に関する魔法を研究してて、この身体も魔法で作られている人工生物みたいな感じなんだ」

まるで神様みたいなことをしてるけど、ほんとに人間にできることなんだ?
やっぱり転生者は特別な力をもらうのかな?

「神様みたいですね」

「そうでしょそうでしょ?私神様みたいでしょ?でもこの力は争いの種になるからって研究を禁止されてこの塔に封印されたの。こんなすごいことをしてるけど、万能ではないからね〜。魔法以外は特になにかできるわけでもないし」

この人は魔法でなんでもやってきたみたいだね。

「まぁ確かに、神様はもっとぶっとんでますからね」

気に入ったからって異世界に連れてくるとかチート能力と装備渡してきたり、監視するためにわざわざ天使作ったりしてくるし……いや、愛?ゆえなんだろうけど、、魔法があるとはいえやってることは人智を超えてるよね。

「神様と比べたら全然なんだけどね、蘇生魔法も転生魔法も膨大な魔力、環境、綿密な魔法陣が必要だし」

そうして私はラキナさんの話を聞かされることになった。
久しぶりに人と話す彼女は止まることなく自分語りを始めた。

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