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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

テナちゃんとレーズン

大会が終わって、帝国でやりたいこともできたのでそろそろ目的の国に行こうと考えてるんだけど、その前にテナちゃんとレーズンのことをちゃんと考えなくちゃいけない。
ちなみに、私達がまた旅に出るまで、お城の部屋を貸してくれるみたい。
普通なら宿代を払うんだけど、ネフィス様が厚意で無料でご飯も寝床も用意してもらってる。

「ということで、パーティ会議を開くのだ」

テナちゃんとレーズンに席を外してもらって、4人で話し合うことにした。

「テナはどうしたいって?」

「我らと共に旅をしたいと言ってたのだ。あとは、、魔王軍に興味あるみたいだったのだ」

テナちゃんは色んな世界を見てみたいらしい。
まぁ半分ドラゴンだし、私達と出会う前までは一人でそうしてきたみたいだからね。
どっちにしてもテナちゃんの唯一の家族の温泉の街のギルドマスターには話しておかないとね。

「仲間になるのは?みんな的にはどう思うの?」

「我はむしろ歓迎したいほどだが」

「私は……そうね、ちょっとまだ決めかねるわ」

「私もです。まぁでも、賑やかになるのは悪くないですけどね!」

「ふむ、まぁテナに関しては本人の意思とテナがいた街のギルマスの話によるとして……問題はレーズンなのだ」

レーズンは元々ドワーフの国の坑道奥に住んでる地龍で、たまたま住んでるところをドワーフが掘り出しちゃって、ドワーフの国としては排除するしかないみたいだったから私達がやむなく連れ出したんだよね。

帝国にいるうちは預かっておくつもりだったけど、この先もずっとお世話するのかどうかは……どうしよう?って感じ。

「冒険していく中ではちょっと危険、よね」

「面倒見きれないかもしれないからね」

「でも、連れ出した手前、無下にも出来ないわよね」

「そこも本人の意思を確認する必要があるのだ。我としてはセパレティア、もしくはアドレントに保護してもらうのがいいと思うのだ。人化してるとはいえ純血の龍、我らではちゃんと面倒を見れるか不安なのだ」

「それじゃあとりあえずクロエはルーミーさんに聞いてもらえるかしら?あの人ならアドレントでの話ができると思うし、、今はどこにいるのかしら?」

「師匠ならまだこの辺りにいるはずなのだ話を聞いておくのだ」

「残る私達はテナちゃんとレーズンの話を聞きましょうか」

「私は一応ネフィスにも相談してみるわね」

「わかりました。お願いします。サーティアさん」


ということで今は一旦解散して各自で話を聞いてからまた会議をすることにした。

「私とルーナちゃんでテナちゃん達と話しましょうか」

「そうだね」

クロエさんはルーミーさんを探しに行って、サーティアさんはネフィス様に話をしに行った。

「テナちゃんレーズン、いいですか?」

私達はテナちゃん達の部屋に入る。

「はーいどうぞ」

「ん!」

「あれ、リィアさんとルーナさんだけですか?」

「クロエさんとサーティアさんはまた別のところで話合ってるので今は私達と話しましょう」

「それで、話なんだけど、テナはこれからどうしたい?あたし達と一緒がいいの?それとも単純にどこか旅したいの?」

「ん〜、私は街に戻っても退屈になっちゃうのでまた龍の姿に戻って旅をしようと思ってるんです。もしくはみなさんと一緒に楽しく旅出来たらなぁって思ってます。でも、受け入れられないなら仕方ないです………あっあとクロエお姉ちゃんの師匠様のルーミーさんが言ってた魔王軍っていうのも気になりました」

なるほどね。テナちゃんは色々考えてるんだね。

「魔王軍についてはクロエが聞きにいってるから後で話してくれると思います」

「はい」


「あとは、レーズンのことなんですけど、、テナちゃん、レーズンにこれからの私達のこととこれからどうするかとか話してくれる?」

「はい。多分レーズンはよくわかってないと思うんですけど、話してみます」

テナちゃんはレーズンと話し始める。
言語チートで私もわかると思ったんだけど、なんでか分からないんだよね。多分言葉になってないとかそういうことなんだろうけど、、意思疎通が出来ないのは面倒だよね。

「ん〜、ん!」

「どうだった?」

「えっとですね。リィアさん達のことと、これからどうしたい?って聞いたんですけど、いっぱいご飯が食べれて暖かい寝床があればなんでもいいそうです。というかここに住み着きたいって言ってます」

わぁ、素直。

「私達と離れちゃうことについてはなにか言ってました?」

「それに関しては特に、、あ、美味しいご飯くれるならついて行くって言ってます」

寂しいとかそういう気持ちはないのかな?

「お母さんもそうですけど、ドラゴンって結構人間みたいに感情豊かじゃないんです。寿命も長いし、強さゆえにだと思うんですけどね。だから、レーズンは寂しいとか思ってる暇もなく食べ物のことを考えてると思います。私のお母さんもお父さんが亡くなった時そんなに悲しくなかったそうです。でも愛してるって気持ちは本当だったって言ってたので、多分ドラゴンは心も強いんだと思います」

なるほどね。強い魔物、賢い魔物がみんな人間みたいな考えや心の持ちようをしてるわけじゃないもんね。

「テナはどうなの?」

「私はハーフだから当然寂しい気持ちもありますよ!あの街で別れた時だって寂しかったですし!でも、またきっと会えると思ってました。こんなに早くだとは思いませんでしたけど」


ということでレーズンに関しては私達にこだわりはなく、美味しいご飯と寝床を用意すればいいらしい。

これは魔王軍か帝国に頼るのがいいよね。


それそれの話し合いが終わってまた集まることにした。今度はテナちゃんとレーズンも一緒だ。

「師匠と話してきたらそのままついてきたのだ」

「どうも〜、この前話してたドラゴニュートの子だね」

「は、はい」

「魔王軍については私から説明しておこうか」

「お願いします」

一旦テナちゃんのことはルーミーさんに任せて、レーズンについて話す。

「なるほどね、レーズンは私達よりも安定した食事と寝床ね。ネフィスに話したらできる限りのことは協力するって言ってたわ」

「でもこう見えても地龍だから正体バレちゃったら討伐されちゃわない?」

「それも説明すればなんとかなると思うわ。まぁ人間の手におえないってなったら魔王軍の方に引き取ってもらうのがいいわね」

「レーズンはここにいるのがいいんだよね?」

「んー!」

それじゃあできる限りはネフィス様に頼ることにしようか。

キッドくんにも懐いてるし、、なんでも言うこと聞いてくれるって言ってたし!


「なるほどなるほど、魔王軍は悪い人たちを懲らしめたり、国の平和を保ってるんですね!」

「まぁざっくりいえばそんな感じ。入りたいなら私の方から魔王様に直接話しておこう」

「はい、ありがとうございます」

テナちゃんも話がまとまりそうだね。

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