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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

優勝しました!

あっけなく試合が終わったのが意外だったのか、闘技場の観客はざわざわしはじめた。

しばらくして、審判が結果をいい、改めて試合が終わった。

剣をしまって、ネフィス様を起こす。

「対戦ありがとうございました」

「……完敗だ。戦ってくれてありがとう」

悔しさがあまりないのか、それとも負けを認めて開き直ってるのか、ネフィス様の表情は明るかった。

「リィア〜!!」

いつの間にか動けなくなってたルーナちゃんが自分で抜け出して私の方に走ってくる。

「う、うぐ」

思いっきり抱きしめられて息苦しいけど、すごい嬉しそうだから何もいえない。

「おめでとう、リィア、ルーナ」

「あたし、なんもしてないよ」

「そんなことないですよ。サーティアさんの相手をしてくれただけで充分ですよ」

「そ、そう?」

「そうよ!まったく、、あぁまだベタつくわ」

「さて、優勝者はこの後少し忙しくなるぞ?いいか?」

そっか、優勝したから表彰とかあるのか。
ネフィス様がなんでも言うこと聞いてくれるって言ったからそっちに意識がいっちゃってたからちょっと忘れてた。

「あたし達はどうしたらいいの?」

「まぁとりあえず役員の指示に従ってくれればいい」

決勝戦が終わってすぐに、表彰式があった。

この大会では3位が2組いるので、3位の4人(ハトスケ、スーティア、龍斗、アイリス)から順に2位、1位と表彰された。

賞金と賞品そして、称号が送られることになった。

「セパレティア最強の2人だって、リィア」

「な、なんか照れくさいですね」

大人気な皇女様に勝ってしまったことで少しブーイングがあるんじゃないかなって思ったけど、そんなこともなく、会場は盛り上がっていた。

「これから大変だな。大会優勝者ともなれば名が知れるから色んなところから誘いが来るぞ」

「うわぁ、めんどうだね」

「……まぁその辺は私の方でなんとかしてみよう」

「ありがとうネフィス。助かるわ」


さっきっからハトスケさんや龍斗くんの方から視線を感じる………
あっ、目が合った。

ここの位置からじゃ少し離れてるから後でねとアイコンタクトを送る。
多分伝わったはず!

表彰式が終わって少し落ち着く。
ネフィス様とサーティアさんはすぐどっか行っちゃったので残ったみんなで話すことにした。

「愛理さ………リィアさん、優勝おめでとう」

「………ありがとう、まぁそっちも色々おめでとうだけどね」

「あ、あはは……それにしてもよく勝てたね。僕達でも勝てなかったのに」

「……ムカつく」

アイリスは私の子おライバル視してるからなのか態度悪いね

「それはもうゲームでやってきたからね!」

「げーむ?」

「なるほどね」

「おいおいちょっと待て!リィアちゃん、そっちのぼうずもこっちの人間なんか?」

しれっと聞いてたハトスケさんがつっこんできた。

「だ、誰?リィアさん」

「あー、えっとですね」

私が仲介になって龍斗くんとハトスケさんをお互いに紹介する。

「俺は錬金術師のハトスケだ。作れねぇものはねぇぞ」

「僕は龍斗っていいます。リィアさんとは友達です」

友達ってはっきり言われるとなんかゾワゾワというかむず痒いというか………ロミス様に友達になるような契約を結ばれたから間違ってはないけどね?

「アイリス、リュートになにかしたら許さないから」

「はっはっは、こっちの世界で嫁さん捕まえたんか、安心していい、わるいことはしねぇから」

「私はスーティアっていいます。ご主人様はとてもお優しい方なので心配しなくてもいいですよ」


「っと、リィアちゃん、まさか本当に優勝しちまうとはなぁ。まぁ俺に勝てる程だから当然か。その力を悪いことには使うんじゃねぇぞ?」

「わかりました」

確かに、私の力があればどんな酷いこともできちゃうもんね………
そんなことする気は全くないけど、力がありすぎるのもなんかね………


元日本人同士の話は他3人が分からないのであんまりしなかったけど、空気感が同郷なんだなって感じることができた。

少し懐かしい気持ちを思い出したところで別れることになった。

「それじゃあ、またね」

「うん、またね。いってて、アイリス、別に手を振るくらいいいでしょ?」

「おう!またな!」

「お元気で〜」

疲れたからそのまま部屋に戻ることにした。

「ふぅ〜、疲れた〜」

「ですね。でも、私達、ほんとに勝てちゃいましたね」

最後はちょっとずるいことしたけど、、勝ちは勝ちだし!

あ、そうだ。ネフィス様になんでも言うこと聞いてもらえるんだよね。
何にしようかなぁ〜

「リィア?聞いてる?」

「えっ!?なんですか?」

「もう!ちゃんと聞いてよね!」

「す、すみません。どうしたんですか?」

「今日は優勝したから………その………ご褒美に………うぅぁ」

最後は恥ずかしくなったのか、誤魔化すように私に抱きついてきた。

「ルーナちゃんも意外とえっちなんですね」

「それだけはリィアに言われたくないんだけど!」

「ま、まぁそれはあとの楽しみにしましょう?」

まだ夜じゃないし、クロエさんとかとも話したいからあとの楽しみにしよう。

「そうだね」


表彰式のあとの大会の閉会式も終わり、これで完全に終了した。

クロエさん達は表彰されなかったから観客席の方に居たみたいで、会うのは夜ご飯の時だった。
サーティアさんも戻ってきて、みんなでご飯を食べる。

「リィア!ルーナ!おめでとうなのだ!」

「おめでとうございます!」

「んー!」

「ありがとうございます」

「ありがとうみんな」

「サーティアも惜しかったのだ」

「そうね〜、まあでも、楽しかったわ」

「ぐぬぬ、我らも表彰台に立ちたかったのだ………」

「ですね。せっかくだからみんなで勝ちたかったです」

「まぁそればっかりは組み合わせ次第だったからね〜」

もしかしたら最初の方であたってたかもしれないからね。

まさか決勝まで当たらないとは思わなかったけど。

「大会が終わっちゃったってことはまた皆さんとお別れ……なんですか?」

テナちゃんが寂しそうにつぶやく

そうだよね。大会が終わったら私達はまた旅に出るつもりだから、テナちゃんとレーズンをどうするか考えないといけない。

「そうね、テナとレーズンをどうするか、考えなくちゃいけないわね」

「パーティ会議なのだ!」

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