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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

決勝戦2

サーティア視点
今日は早くに目が覚めた。っていうのも、昨日は疲れて早くに寝ちゃったからなんだけど、、せっかく早く起きたから日課の剣の手入れをしてから朝ごはんを食べて、準備運動をすることにした。

「んぁ〜」

そんなことを考えてるとクロエが起きた。

「クロエ、おはよう」

「おはようサーティア、もう行くのか?」

「まだ私も起きたばっかりよ。たまたま早く起きたから……」

「そうか、今日は決勝戦だが、体調は平気なのか?」

「おかげさまで全快よ。さすがはリィアとルーナよね。普通あんな回復魔法使えないわよ」

私達は見慣れてるけど、やっぱりリィアとルーナの魔法は強力だわ。
今日相手するって考えたら恐ろしいわね。

「我はどちらかを応援する気はない。だからお互いに助言するのだが、リィアもルーナも知っての通り強い。ネフィスがいようと2人の魔法はとても強力なのだ。特にリィアは……と、それくらいはサーティアでもわかるか」

「そうね。あの子達の強さは私もよく知ってるわ。普通に戦ったら絶対に勝てないけど、試合・・だからなんとかなるかもしれないわ」

リィアもルーナも強い。けど、今回は闘技場での試合。
私も少し難しかった手加減や、立ち回りがある。
特にリィアはそれによってだいぶ動きが悪くなってると思う。


「それじゃあクロエ、リィアとルーナによろしく言っておいて」

「それは我に頼むのではなく直接本人に言うのだ」

「……そうね。じゃあ行ってくるわ」


リィア視点

試合が始まると、すぐにルーナちゃんの魔法、そして私の魔法でルーナちゃんの周りをかためる。

ルーナちゃんに近づけなければ私達を崩すことはできなくなる。

というのも私が負けない前提だからなんだけど、、正直サーティアさんとネフィス様2人がかりはだいぶきついと思う。


さすがに剣士同士の戦いで神器の隠しコマンドを使う訳にもいかないし、特にネフィス様の剣を切っちゃったら絶対やばいもんね。

サーティアさんの剣も買ったばっかだし、さすがに可哀想すぎる。

なので単純な剣さばきで2人を相手しなくちゃいけない。

幸いネフィス様は動きが遅いからわかりやすいけど、斬撃を含めるとりーちが長いから気をつけないといけない。
サーティアさんは動きの速さと大胆な攻撃もしてくるから厄介だし、、


そんなことを考えながらも私の足は2人の方に向かっていた。

準決勝以降は広い闘技場のいっぱいを使えるので、体勢を立て直すために少し逃げることもできる。
だからこそ遠距離攻撃の魔法は強いんだけど、ネフィス様に無効化されるからなかなか辛い。

ルーナちゃんは私の回復、相手2人への牽制、私が戦いやすいように魔法を使ってくれる。

最初に接敵したのは当然だけどサーティアさんだった。

お互い慣れた相手だけど、私の方が余裕はないので全くの遠慮も躊躇もなく魔法を使う。

帝国に来てからなにかと使っているステルス魔法。
厳密にいえば光をねじ曲げて見えにくくしてるだけなんだけどね。
気配とか魔力反応は消すことが出来ない。

「!?」

サーティアさんは驚いたけど、音也気配だけで、私の位置を特定して対応してくる。

それでもちょっとは戦いにくそうだ。

少しサーティアさんに隙ができた瞬間に私は魔法で動けなくしようとしたら、ネフィス様が間に合ってしまった。

見えにくい私にまっすぐ向かって剣を振ってくる。

私は大きく避けて距離をとる。

近くならまだしも、少し離れちゃえば場所がさらにわかりにくくなるはず

ルーナちゃんの魔法の援護もあって簡単に離れることが出来た。

不意打ちに魔法を撃って見ようかと思ったけど、失敗したら位置がすぐにバレちゃうから剣で不意打ちをしようと思う。

まずは厄介なネフィス様から!

サーティアさんの方はルーナちゃんに任せることにする。

集中しているネフィス様には悪いけど、私は元々せこいゲームプレイヤーなんだよね。

状態異常を駆使して、不意打ちをして、アイテム屋スキル、装備を考えてソロでも複数人想定の敵を倒したこともある。
この世界に来てからはゲームと全然違うし仲間のこと優先に戦ってきたからあんまりしなくなったけどね。

私は容赦なく魔法で光を放って目を奪ったあと、ネフィス様の周りに石をばらまく

音に反応して後ろをむいたところで

「これで終わ………」

とどめに剣を突き立てようとした時、周りを薙ぎ払うように剣が振り回され、私は後ろに引かざるをえなかった。
いわゆる回転斬りってやつなんだけど、本当にやる人いるんだね。
今までやってる人なんていなかったから警戒してなかったけどこの場面においては効果てきめんだった。

「まだ私は負ける訳にはいかないからな。それにしてもこんな手を使ってくるなんて、意外と姑息なのだな」

褒め言葉として受け取っておこう。

「ありがとうございます。私は騎士でもなければ兵士でもないですよ?使える手は使います。例えば………」

私は片手に剣を持って切りかかる

剣がぶつかりあった瞬間にもう片方の手から魔法を放つ。

「パラライズ!」

魔法の無効化は神器のみだったはずだから本体には有効のはずだと思ったんだけど………

「はぁあ!!」

「くっ……」

全く効いてないわけではないけど、効き目は薄い。
もしかして神器関係なくネフィス様が単純に耐えてる可能性もあるけど。

「まだ勝負は始まったばかりだ。そう急ぐものじゃないだろう?」

「まだまだ見せてない手はあるので、どこまで耐えられますか?」

「リィア!」

ルーナちゃんの声が響いて咄嗟にその場を避ける。
サーティアさんに向かって放った魔法がそのまま私に流れてきたみたいだ。

サーティアさんの方はあんまり見てなかったけど、、ルーナちゃんといい勝負のようだ。

無理に近づこうとはせず、ゆっくりと好機を狙ってる。

素早い動きにルーナちゃんも手間取ってるみたい。


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