コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
決勝戦前の作戦会議
準決勝のあとすぐに決勝戦というわけではなく、次の日に決勝戦は行われるみたいだ。
というのも、皇女であるネフィスが勝ってしまったので、せっかくだから万全な状態で戦って欲しいという帝国民の願いで、大会運営もそれに従い、そういうことになった。
まぁ私としてもそれでいいかな?
サーティアさんとネフィス様は回復魔法のおかげもあり、しばらくしたら動けるまで回復した。
「サーティアさんはもう動いても平気ですか?」
「大丈夫よ。疲れきって倒れただけだから、食べて眠れば明日には全快になってると思うわ」
救護室で話したあとはそれぞれの部屋へと戻った。
私とルーナちゃんは明日のための作戦会議をすることにした。
「ルーナちゃん、明日どうしましょうか?」
「どうしようって、ここまで来たら勝つでしょ」
「それはそうなんですけど、どうやって勝とうかって話です」
「なるほどね?う〜ん、ネフィスの剣が厄介すぎるよね。あたしは魔法しか使えないからあれがあるとどうしようもないし」
だよね。2対2だから単純に私とルーナちゃんがそれぞれで戦ったら完全に不利になる。
「ルーナちゃんが足でまとい、とは言わないですけど、魔法が効かないってほんとにきついんですね」
この世界にきてからずっと使ってきてる魔法を封じられたら私やルーナちゃんはただの女の子になってしまう。
それほどまでに私達は魔法に頼りきってる。
「分かるのだ、我もサーティア達と戦っていたらほぼ勝ち目はなかったのだ」
「って!クロエさん!?」
いつの間にか私達の部屋に来ていたクロエさんが話に入ってくる。
「あ、でもやっぱり弱点はあるみたいですよ」
「テナちゃんまで」
「ん!」
「ついでにレーズンも」
「暇だから来てやったのだ。ちなみにサーティアはネフィスのところにいるのだ」
クロエさん達は私達のことを応援してるのかなとも思ったけど、単純に暇つぶしに来たっぽいね。
「それで、弱点っていうのは?」
「はい、戦いを見てて思ったんですけど、今回みたいな長期戦では決定打に困ってたみたいです」
なるほど、つまりネフィス様とサーティアさんは防御力には優れてるけど、攻撃力はそうでもないってこと?
「いやいや、あんな激しい戦いで攻撃力が弱点って、おかしいでしょ!」
「それに、サーティアもネフィスも戦いを通して息が合ってきているのだ」
龍斗くん達との戦いでは、ネフィス様の弱点を補うようにサーティアさんが立ち回っていた。
最後の方はお互いをかばい合いながらどうにか勝利していた。
「それほどまでに魔法を克服した剣士というのは厄介だということですね………正直勝てるかは微妙です」
「ここまで勝ち上がって来たのが仲間なら我は文句ないのだが、、我とテナもどうやったらサーティア達、リィア達を倒せるか考えてたから是非とも作戦を聞きたいのだ」
「なにか作戦があるんですか?リィアさん」
作戦という作戦は考えてないけど、色々勝てる方法は考えてみた。
「まず、ルーナちゃんの魔法を存分に使う方法です」
「あたしの?」
「魔法は無効化されてしまうのではないか?」
「はい、ネフィス様の剣の能力で魔法は無効化されちゃいますけど、ルーナちゃんは人ではなく場に向かって魔法を使うので大丈夫だと思うんです」
まず最初に思いついた方法はルーナちゃんを全力で守るという方法。
準決勝と同じやり方だけど、今回はそれを改良して、ルーナちゃんの魔法でルーナちゃんの周りを強力な酸かベトベトのやつで囲んで近づけないようにしてから飛んできた魔法は跳ね返すか相殺しつつサーティアさんに魔法を撃って私の援護をするというものだ。
「なるほど、明らかな弱点となるルーナを最初から固めて固定砲台にするのだな?」
「ま、まぁあたしは次の試合じゃ足でまといになっちゃうかもだから、それがいいかもね。近づかれたら何も出来ないわけじゃないけど、接近戦はできればやりたくないし」
「他にもあるんですか?」
「他には、私が超全力を出して一瞬で試合を終わらせることですね」
「超全力??なんなのだ?もしかして魔力解放のことか?」
「それもありますけど、神器には神器ということで私の剣の力を使うんですよ」
私の剣、しれっと神様からもらったから気づいてなかったけど、これもちゃんとチート装備だった。
ただ軽くて丈夫な使いやすい剣ではなく、ある動きをすることで力が解放され、なんでも切れてしまう剣になってしまう。
まだできるようになってからそこまで時間は経ってないから検証とかは進んでないけど、地面に簡単にさせたり、硬い物体がスパスパと切れたのであんまり例外はないみたい。
「あ〜、それがあれば確実に勝てるだろうけど」
「どう考えてもダメなのだ」
勝てるのはほぼ確実にはなるけど、一番の問題が、ネフィス様と戦えば神器が、サーティアさんと戦えばせっかく買った武器が折れてしまうということだ。
さすがにそんなことは出来ないので、この案は一応考えただけの没案となった。
「てことはやっぱりあたしを中心に戦うってことだよね。リィアは平気?」
サーティアさんもネフィス様も強い剣士だ。前で抑えるにはさすがに私でもきつい。
ただサーティアさんに関しては魔法で封じてしまえばそれを庇うネフィス様も同時に相手できるから、単純な2対1よりはやりやすいとは思う。
「ただしひとつ気になることがあったのだ」
「気になること?」
「さっきの準決勝の最後の方、おかしくはなかったか?」
というと、龍斗くんとアイリス、サーティアさんとネフィス様の試合だよね?
そんなにおかしなことはなかったと思ったけど
「ん〜、そうかなぁ」
「あの時ネフィス以外が魔法を使っていないのだ」
言われてみれば確かに
「みんな魔力切れしたんじゃないんですか?」
「我は戦ったからわかったのだが、やつらはあの程度では魔力切れはしないのだ。我が思うに、ネフィスの剣にはまだ秘密があると思うのだ。恐らくは魔力を封じる系統のなにかがあると思うのだ。リィアとルーナは気をつけた方がいい」
確かに、ネフィスの剣も本物の神器ならクロエの言う通りなにかあってもおかしくは無い。
「でもでも、もしそれが本当なら勝てなくないですか?」
「魔封じの恐ろしさだよね。リィアもわかるでしょ?」
確かに、私も魔封じを使うけど、相手に使われたらだいぶきつくなるね。
でも、私とルーナちゃんなら絶対なんとかなるはず!
というのも、皇女であるネフィスが勝ってしまったので、せっかくだから万全な状態で戦って欲しいという帝国民の願いで、大会運営もそれに従い、そういうことになった。
まぁ私としてもそれでいいかな?
サーティアさんとネフィス様は回復魔法のおかげもあり、しばらくしたら動けるまで回復した。
「サーティアさんはもう動いても平気ですか?」
「大丈夫よ。疲れきって倒れただけだから、食べて眠れば明日には全快になってると思うわ」
救護室で話したあとはそれぞれの部屋へと戻った。
私とルーナちゃんは明日のための作戦会議をすることにした。
「ルーナちゃん、明日どうしましょうか?」
「どうしようって、ここまで来たら勝つでしょ」
「それはそうなんですけど、どうやって勝とうかって話です」
「なるほどね?う〜ん、ネフィスの剣が厄介すぎるよね。あたしは魔法しか使えないからあれがあるとどうしようもないし」
だよね。2対2だから単純に私とルーナちゃんがそれぞれで戦ったら完全に不利になる。
「ルーナちゃんが足でまとい、とは言わないですけど、魔法が効かないってほんとにきついんですね」
この世界にきてからずっと使ってきてる魔法を封じられたら私やルーナちゃんはただの女の子になってしまう。
それほどまでに私達は魔法に頼りきってる。
「分かるのだ、我もサーティア達と戦っていたらほぼ勝ち目はなかったのだ」
「って!クロエさん!?」
いつの間にか私達の部屋に来ていたクロエさんが話に入ってくる。
「あ、でもやっぱり弱点はあるみたいですよ」
「テナちゃんまで」
「ん!」
「ついでにレーズンも」
「暇だから来てやったのだ。ちなみにサーティアはネフィスのところにいるのだ」
クロエさん達は私達のことを応援してるのかなとも思ったけど、単純に暇つぶしに来たっぽいね。
「それで、弱点っていうのは?」
「はい、戦いを見てて思ったんですけど、今回みたいな長期戦では決定打に困ってたみたいです」
なるほど、つまりネフィス様とサーティアさんは防御力には優れてるけど、攻撃力はそうでもないってこと?
「いやいや、あんな激しい戦いで攻撃力が弱点って、おかしいでしょ!」
「それに、サーティアもネフィスも戦いを通して息が合ってきているのだ」
龍斗くん達との戦いでは、ネフィス様の弱点を補うようにサーティアさんが立ち回っていた。
最後の方はお互いをかばい合いながらどうにか勝利していた。
「それほどまでに魔法を克服した剣士というのは厄介だということですね………正直勝てるかは微妙です」
「ここまで勝ち上がって来たのが仲間なら我は文句ないのだが、、我とテナもどうやったらサーティア達、リィア達を倒せるか考えてたから是非とも作戦を聞きたいのだ」
「なにか作戦があるんですか?リィアさん」
作戦という作戦は考えてないけど、色々勝てる方法は考えてみた。
「まず、ルーナちゃんの魔法を存分に使う方法です」
「あたしの?」
「魔法は無効化されてしまうのではないか?」
「はい、ネフィス様の剣の能力で魔法は無効化されちゃいますけど、ルーナちゃんは人ではなく場に向かって魔法を使うので大丈夫だと思うんです」
まず最初に思いついた方法はルーナちゃんを全力で守るという方法。
準決勝と同じやり方だけど、今回はそれを改良して、ルーナちゃんの魔法でルーナちゃんの周りを強力な酸かベトベトのやつで囲んで近づけないようにしてから飛んできた魔法は跳ね返すか相殺しつつサーティアさんに魔法を撃って私の援護をするというものだ。
「なるほど、明らかな弱点となるルーナを最初から固めて固定砲台にするのだな?」
「ま、まぁあたしは次の試合じゃ足でまといになっちゃうかもだから、それがいいかもね。近づかれたら何も出来ないわけじゃないけど、接近戦はできればやりたくないし」
「他にもあるんですか?」
「他には、私が超全力を出して一瞬で試合を終わらせることですね」
「超全力??なんなのだ?もしかして魔力解放のことか?」
「それもありますけど、神器には神器ということで私の剣の力を使うんですよ」
私の剣、しれっと神様からもらったから気づいてなかったけど、これもちゃんとチート装備だった。
ただ軽くて丈夫な使いやすい剣ではなく、ある動きをすることで力が解放され、なんでも切れてしまう剣になってしまう。
まだできるようになってからそこまで時間は経ってないから検証とかは進んでないけど、地面に簡単にさせたり、硬い物体がスパスパと切れたのであんまり例外はないみたい。
「あ〜、それがあれば確実に勝てるだろうけど」
「どう考えてもダメなのだ」
勝てるのはほぼ確実にはなるけど、一番の問題が、ネフィス様と戦えば神器が、サーティアさんと戦えばせっかく買った武器が折れてしまうということだ。
さすがにそんなことは出来ないので、この案は一応考えただけの没案となった。
「てことはやっぱりあたしを中心に戦うってことだよね。リィアは平気?」
サーティアさんもネフィス様も強い剣士だ。前で抑えるにはさすがに私でもきつい。
ただサーティアさんに関しては魔法で封じてしまえばそれを庇うネフィス様も同時に相手できるから、単純な2対1よりはやりやすいとは思う。
「ただしひとつ気になることがあったのだ」
「気になること?」
「さっきの準決勝の最後の方、おかしくはなかったか?」
というと、龍斗くんとアイリス、サーティアさんとネフィス様の試合だよね?
そんなにおかしなことはなかったと思ったけど
「ん〜、そうかなぁ」
「あの時ネフィス以外が魔法を使っていないのだ」
言われてみれば確かに
「みんな魔力切れしたんじゃないんですか?」
「我は戦ったからわかったのだが、やつらはあの程度では魔力切れはしないのだ。我が思うに、ネフィスの剣にはまだ秘密があると思うのだ。恐らくは魔力を封じる系統のなにかがあると思うのだ。リィアとルーナは気をつけた方がいい」
確かに、ネフィスの剣も本物の神器ならクロエの言う通りなにかあってもおかしくは無い。
「でもでも、もしそれが本当なら勝てなくないですか?」
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