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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

準決勝

今日はいよいよ準決勝。これに勝って決勝戦でそれに勝ったら優勝だ。

「今日は絶対勝たないとね」

「ですね!でも私達ならきっと大丈夫ですよ」

「うん!」

ここまでサーティアさんとネフィス様も勝ち上がってるけど、そっちは対戦相手が龍斗くんとアイリスの2人になる。

もし負けた時の保険……とかも考えたけど、いいのが思いつかない。
やっぱ私達が優勝するのが1番だよね。

さすがにもう慣れてきたけど、闘技場の盛り上がりがすごいね。

今頃クロエさん達は応援してくれてるかな?

「さすがにジェシカさんとフェノアさん程の強い相手じゃないと思うんですけど、今回も全力で頑張りましょうね」

今回の相手の情報がない。
ん〜、観客席にいる時もサーティアさんやクロエさん達以外はよく見てなかったからなぁ。どんな戦いをして勝ってきたのかとか見てればよかった。


先に相手が闘技場の戦場に出てくる。
今回からは決められた戦場ではなく闘技場全体をめいっぱい使える。
っていっても逃げ回ったりはしちゃダメだと思うから結局中心で戦うことになりそうだけどね。

相手の2人はエルフっぽい女の子と男の人だった。

「って、女の子の方に首輪ついてない?」

もしかして、奴隷?

「また不思議な組み合わせの2人がきましたね」

私達も司会の紹介の後に闘技場に出ていく。

「どんなのが相手かと思ってたが、幼女2人?」

幼女って、もしかしなくても私達のこと言ってる?

「確かに小さいかもしれないけど、失礼だね。今に痛い目みるんだから」

「いや、別に下に見てるわけじゃない。幼女2人がどうやってここまで勝ってきたのかが興味深いんだよ」

「ご主人様のロリコン。どうせかわいいから見てるだけでしょ?」

「まぁまぁそういうなって。せっかくここまできたんだから楽しもうぜもう賞金は確定してるんだし」

「私達は優勝するつもりなので、本気でいかせてもらいますよ」

「俺らは別に優勝しなくてもいいから気楽に挑んできていいよ。その代わりちょっと頼み事を受けてもらおうかなぁ」

「そんなことしなくても、あたし達は勝つから」

「ふ〜ん、どこからそんな自信が出てくるんだ?」

妙に余裕があるのが怖いけど、相手は優勝する気はないらしい。

「ご主人様、私のこと無視しないでください」

「ごめんごめん、これが終わったらちゃんと構ってやるから。っと、ちなみにいいこと教えてあげようか?実は優勝賞品を提供したのは俺なんだよね」

「………は?」

じゃ、じゃあ神器はこいつが?

「聞いた事くらいあるだろ?アルケミストあらゆる物を生成できちゃうってわけ。あの指輪はただの複製さ」

てことは、神器でもなんでもないってこと?

「それじゃあ効力は嘘なの?」

「複製って言っても俺特性だからな。もちろん能力も本物だ」

「本物の神器は………」

「………お前ら本当に何者だ?俺はあれが神器だって一言も言ってねぇぞ」

「………」

「ご、ご主人様、もしかしてあの人たちってやばい?」

「やばいかもしれない。が、まぁチート転生した俺なら問題ないよ」

「まぁご主人様ですもんね。どんなやつが相手でも一瞬ですもんね」

チート……転生……もしかしなくても相手、転生者!?どおりであんなに強気な訳だ。
この世界にいる転生者はいずれも神様に気に入られている存在といっていい。
つまり通常よりも強い力を持ってるってこと。

さっきアルケミストって言ってたってことは並外れて地属性の魔法が強いのだろう。

「何言ってるの?」

「意味わかんないならいいよ。だけど訳わかんねぇやつにあれは渡せないな。だからここで負けてもらわなくちゃいけない」

準決勝の相手としてはふさわしい……のかな?幸いもう1人の女の子の方はあんまり強そうじゃない。

「ルーナちゃんは、攻撃に徹してください。手加減はしなくてもいいです」

本当は私が攻撃をしなくちゃいけないのかもしれないけど、防御に徹しないとルーナちゃんを守れないかもしれない。

「今回も見てるだけでいいんですか?ご主人様」

「そりゃあな、守っておくから大人しく見てろ」

「はい」

本当にもう1人の女の子は戦わないみたいで、男の魔法で閉じ込められる。
一瞬にして頑丈そうな部屋を作るってことはその力は本物みたいだね。

私達の勝ち筋としてはまずあの女の子を狙うこと。
明らかに戦力外っぽいし、、その分あの頑丈そうな部屋を壊さないといけないけどね。

無理じゃないかもしれないけど、時間かかるしやっぱりもうひとつの方法しかないか。

もうひとつは男の方と真正面から戦うこと。
それはそれで大変そう。
私はともかくルーナちゃんが怖い。けど一対一ってのはさすがにさせてくれないよね。
だから私は守りにてっしないと。

「よし、そろそろ準備はいいか?」

自分から2対1の状況を作り出しておいて、余裕な感じだ。

これまで転生者に会ったのは2回。セーハさんと龍斗くんだ。
龍斗くんはここまで勝ち上がってきてるし、あの人のことだからなんでもそつなくこなしちゃうだろうね。どんなチート能力を持ってるかはわからないけど、何かしらあるとは思う。
セーハさんはそもそも種族が違うけどその力は異常だ。
それこそ魔族やエルフ、人間達にも影響を与えている。
戦闘能力がどれほどなのかはわからないけど、それでも強いはず。

って、転生者と戦ったことないからわかんないじゃん!セーハさんとは戦いっていうかじゃれ合い?みたいな感じだったし、、

「ルーナちゃんはできる限りの魔法を準備してください。その間は私が絶対守ります」

「わかった。ほんとに全力でいいんだよね?」

「はい」

手加減したら危ない。闘技場の戦いとはいえ油断したらどうなるかわからない

出場してから少し長い間があったけど、ようやく開始となった。


「はい、これで終わりだな」

その瞬間、私達の目の前がまっくらになった。

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