コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第四回戦(戦姫)続き
サーティア視点
普通、ネフィス相手に魔法使いは何も出来ない。攻撃魔法、状態異常魔法など、ネフィスに対する魔法は全て無効化される。
だけど、クロエのように自分自身にかける魔法や、物理的なものの生成はできる。
それと、私に対しても魔法は有効だ。
なので、この大会ルールにおいては魔法使いが全くの使い物にならないというわけではない。
当然私とネフィスもそのことを気にしてるから対魔法使いの練習もしている。
相手は対策してるって言ってるけど、それはこっちも同じ。
「ネフィス、頼むわよ」
「あぁ、任せろ」
相手は恐らく、魔法を私に集中してくるだろう。なら私とネフィスが近くにいればいい。これなら魔法は防げる。
仮に接近戦になっても私と寝フィスの2対1の構図になる。
そして、試合が始まった。
「フレアブラスト!!」
早速魔法を撃ってくる。
私目掛けて撃たれた魔法はネフィスによって無効化される。
「ネフィス様の後ろに隠れてないで出てきなさい!」
「そういう作戦なのよ」
私達は離れないようにして少しづつエカチェリーナに近づく。
「お嬢様」
「……あんまりあなたの力は借りたくなかったですわ。やってしまいなさい、ゼタ」
「承知いたしました」
最初は動かなかった執事が私達に向かって来る。そして携えていた剣を抜く。
やっぱりそっちが剣士なのね。
ネフィスに魔法への対策をしてもらうので、私が相手をする。
相手の剣は速くて力強いが、リィアとの打ち合いに慣れてる私にとってはいつものことだった。
リィアと比べたらそこまで辛くはないわね
あまりネフィスから距離を取らないことに意識しつつ相手をする。
「申し訳ありません、お嬢様、思ったより手強くて」
「ふむ、ゼタが苦戦する相手ですのね」
「いい師匠がいるからね。これくらいなら慣れてるわ」
「初耳だぞサーティア!師匠だと?」
「今そこ気にしなくていいから!戦いに集中しなさい!」
「くぅ、後で詳しく聞くからな!」
「それじゃあ早く終わらせてあげますわ。風よ、全てを吹き飛ばしなさい!ハリケーン!!」
……もうひとつの負ける方法を忘れていた。
それは場外へ押し出すこと。広い闘技場だが、その中で戦う場所は決められている。
それでもある程度は広いので場外というのはほとんどない。
だけど、、魔法で吹き飛ばされたらそのまま負けになる。
「サーティア!私につかまれ!」
ネフィスを対象とする魔法は無効化される。だけど、対象を選ばないほどの規模の魔法ならそういう訳にもいかない。
剣が受ける風は無効化されるが、私やネフィス自身が受ける風はそのままになる。
私はネフィスの言う通りにネフィスに抱きついた。
「絶対離すなよ?」
「わ、わかったわ」
ネフィスは剣を地面に突き立てて構える。
そしてエカチェリーナが放った魔法によってものすごい風を受ける。
私達を簡単に吹きとばせそうな勢いの風だったけど、なぜだか私達は飛ばされることがなかった。
「な、なんでですの!?」
「エカチェリーナ。成長してるのは君だけではないということだ。それに。私だって魔法を使う時くらいある」
「ぐぬぬぬ………ゼタ!わたくしに合わせなさい!」
「はっ!」
そこからは相性と実力の差が出始める。
エカチェリーナの魔法はネフィスに対処され、ゼタの素早い剣は私が対処できていた。
すぐに決着しなかったのはそれだけ彼女達の実力が高かったからだ。
魔法使い相手にも関わらず、ネフィスはエカチェリーナに攻めあぐねていた。
「はぁ………はぁ………さすがはネフィス様ですわ」
「申し訳ありません。お嬢様が頑張ってるというのに、私は……」
「そろそろ限界だろう?降参してはどうだ?」
「そう、ですわね。ですがその前に、ネフィス様に伝えないといけないことがありますわ」
「ん?」
勝負を諦めつつあったエカチェリーナ達がなにか言うことがあるみたい。
なにかしら?
「好きです。ずっと憧れでしたのよ?わたくしは魔法使いの家の生まれでしたが、ネフィス様のことを知ってからは剣の勉強も始めたりもしましたわ。いつかわたくしもネフィス様も結婚してずっとこの想いは叶わないまま。ならせめて伝えたいと思いました。本当ならこの大会を優勝してからいいたかったのですけど、ネフィス様に負けるなら仕方ありませんわ」
ド直球にエカチェリーナは告白する。
「………ありがとうエカチェリーナ。私は君の気持ちは嬉しい。私も君のことはよく聞いているよ。素晴らしい魔法使いとね」
「はい!」
最後にエカチェリーナが笑顔で返事をして、降参してくれた。
「エカチェリーナやサーティアと一緒に冒険出来たらどんなによかったかな」
「そういう世界もあったかもしれないわね」
もしストリーフ王国に冒険者学校がなかったらストリーフよりも近くにあるセパレティアで冒険者をしてたかもしれない。
「………約束、ですわよね?」
そしてあの後、普通にエカチェリーナが訪ねてきた。
「エカチェリーナ?」
「だから、ちゃんと説明してくれますわよね?そこのエルフとの馴れ初め」
「な、馴れ初め!?」
仲良くなったきっかけってことよね?
「わかった、ちゃんと話す。ここじゃなんだからお茶でも飲みながらゆっくり話さないか?サーティアもそれでいいか?」
「いいわよ」
疲れたし、休憩しながら話せばいいわよね?
リィア視点
おぉ〜!サーティアさん達勝った!これで準決勝に進んだのは私とルーナちゃん、龍斗くんとアイリス、サーティアさんとネフィス様、あと1組だね。
「ぐぬぬ、複雑な心境なのだ。勝てなかったのは我らだけ」
「まぁあれは仕方ないですよ。私からしたらクロエさん達の方が強かったですし!」
「えーっと、次のあたし達の相手は、残りの1組だね」
どんな相手なんだろう?ここまで勝ち上がってるってことは相当強いと思う。
まぁでもルーナちゃんも一緒だし、なんだかいけそうな気がしてきた!
普通、ネフィス相手に魔法使いは何も出来ない。攻撃魔法、状態異常魔法など、ネフィスに対する魔法は全て無効化される。
だけど、クロエのように自分自身にかける魔法や、物理的なものの生成はできる。
それと、私に対しても魔法は有効だ。
なので、この大会ルールにおいては魔法使いが全くの使い物にならないというわけではない。
当然私とネフィスもそのことを気にしてるから対魔法使いの練習もしている。
相手は対策してるって言ってるけど、それはこっちも同じ。
「ネフィス、頼むわよ」
「あぁ、任せろ」
相手は恐らく、魔法を私に集中してくるだろう。なら私とネフィスが近くにいればいい。これなら魔法は防げる。
仮に接近戦になっても私と寝フィスの2対1の構図になる。
そして、試合が始まった。
「フレアブラスト!!」
早速魔法を撃ってくる。
私目掛けて撃たれた魔法はネフィスによって無効化される。
「ネフィス様の後ろに隠れてないで出てきなさい!」
「そういう作戦なのよ」
私達は離れないようにして少しづつエカチェリーナに近づく。
「お嬢様」
「……あんまりあなたの力は借りたくなかったですわ。やってしまいなさい、ゼタ」
「承知いたしました」
最初は動かなかった執事が私達に向かって来る。そして携えていた剣を抜く。
やっぱりそっちが剣士なのね。
ネフィスに魔法への対策をしてもらうので、私が相手をする。
相手の剣は速くて力強いが、リィアとの打ち合いに慣れてる私にとってはいつものことだった。
リィアと比べたらそこまで辛くはないわね
あまりネフィスから距離を取らないことに意識しつつ相手をする。
「申し訳ありません、お嬢様、思ったより手強くて」
「ふむ、ゼタが苦戦する相手ですのね」
「いい師匠がいるからね。これくらいなら慣れてるわ」
「初耳だぞサーティア!師匠だと?」
「今そこ気にしなくていいから!戦いに集中しなさい!」
「くぅ、後で詳しく聞くからな!」
「それじゃあ早く終わらせてあげますわ。風よ、全てを吹き飛ばしなさい!ハリケーン!!」
……もうひとつの負ける方法を忘れていた。
それは場外へ押し出すこと。広い闘技場だが、その中で戦う場所は決められている。
それでもある程度は広いので場外というのはほとんどない。
だけど、、魔法で吹き飛ばされたらそのまま負けになる。
「サーティア!私につかまれ!」
ネフィスを対象とする魔法は無効化される。だけど、対象を選ばないほどの規模の魔法ならそういう訳にもいかない。
剣が受ける風は無効化されるが、私やネフィス自身が受ける風はそのままになる。
私はネフィスの言う通りにネフィスに抱きついた。
「絶対離すなよ?」
「わ、わかったわ」
ネフィスは剣を地面に突き立てて構える。
そしてエカチェリーナが放った魔法によってものすごい風を受ける。
私達を簡単に吹きとばせそうな勢いの風だったけど、なぜだか私達は飛ばされることがなかった。
「な、なんでですの!?」
「エカチェリーナ。成長してるのは君だけではないということだ。それに。私だって魔法を使う時くらいある」
「ぐぬぬぬ………ゼタ!わたくしに合わせなさい!」
「はっ!」
そこからは相性と実力の差が出始める。
エカチェリーナの魔法はネフィスに対処され、ゼタの素早い剣は私が対処できていた。
すぐに決着しなかったのはそれだけ彼女達の実力が高かったからだ。
魔法使い相手にも関わらず、ネフィスはエカチェリーナに攻めあぐねていた。
「はぁ………はぁ………さすがはネフィス様ですわ」
「申し訳ありません。お嬢様が頑張ってるというのに、私は……」
「そろそろ限界だろう?降参してはどうだ?」
「そう、ですわね。ですがその前に、ネフィス様に伝えないといけないことがありますわ」
「ん?」
勝負を諦めつつあったエカチェリーナ達がなにか言うことがあるみたい。
なにかしら?
「好きです。ずっと憧れでしたのよ?わたくしは魔法使いの家の生まれでしたが、ネフィス様のことを知ってからは剣の勉強も始めたりもしましたわ。いつかわたくしもネフィス様も結婚してずっとこの想いは叶わないまま。ならせめて伝えたいと思いました。本当ならこの大会を優勝してからいいたかったのですけど、ネフィス様に負けるなら仕方ありませんわ」
ド直球にエカチェリーナは告白する。
「………ありがとうエカチェリーナ。私は君の気持ちは嬉しい。私も君のことはよく聞いているよ。素晴らしい魔法使いとね」
「はい!」
最後にエカチェリーナが笑顔で返事をして、降参してくれた。
「エカチェリーナやサーティアと一緒に冒険出来たらどんなによかったかな」
「そういう世界もあったかもしれないわね」
もしストリーフ王国に冒険者学校がなかったらストリーフよりも近くにあるセパレティアで冒険者をしてたかもしれない。
「………約束、ですわよね?」
そしてあの後、普通にエカチェリーナが訪ねてきた。
「エカチェリーナ?」
「だから、ちゃんと説明してくれますわよね?そこのエルフとの馴れ初め」
「な、馴れ初め!?」
仲良くなったきっかけってことよね?
「わかった、ちゃんと話す。ここじゃなんだからお茶でも飲みながらゆっくり話さないか?サーティアもそれでいいか?」
「いいわよ」
疲れたし、休憩しながら話せばいいわよね?
リィア視点
おぉ〜!サーティアさん達勝った!これで準決勝に進んだのは私とルーナちゃん、龍斗くんとアイリス、サーティアさんとネフィス様、あと1組だね。
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