コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第四回戦(戦姫)
リィア視点
クロエさんの試合が終わった。最後に大きな爆発があって、決着がついたみたい。
どっちが勝ったんだろう?
「すごかったね……クロエってあんなに魔法連発できたっけ?」
「私達が知らないだけで成長したんでしょうね」
クロエさんもサーティアさんもこの大会を通して強くなってると思う。
「ん!」
「どうしたのレーズン」
レーズンの方を見るとキッドくんがいた。
「リィアお姉ちゃん、お姉様が!」
お姉様ってことはネフィス様?
「どうしたの?」
昨日の今日だからまだ調子が悪いとか?
「お姉様が部屋から出てくれないんだ」
「どこか悪いとかそういう感じ?」
「と、とにかく来て!」
ということでキッドくんについて行って、ネフィス様の部屋の前まで来る。
「リィア、ルーナ、どうしたの?」
「あ、サーティア」
「キッドくんに呼ばれて来たんですけど、ネフィス様がどうかしたんですか?」
「リィア達も聞いてきたのね?そうなのよ、全然部屋から出てくれなくて。まぁ昨日私と同じ状態なら仕方ないかもしれないけど、それにしても心配だわ」
とりあえず探知魔法で中にいるのかを調べる。
「………中にはいますね」
私達以外にも、心配してメイドさん達が来ていた。
「昨日のことがあったので起きるのが遅いのかなと思ってたんですけど、それにしても遅いので心配してるんです。気がついたら鍵もかけられていて」
「仕方がないですね。ルーナちゃん」
「え?もしかしてまたやるの?」
「このままじゃ大会が中断になっちゃいますよ?最悪棄権扱いになるかもしれません。そうなったらサーティアさんが可哀想です」
「リィア、何をするの?」
「ほら、昨日サーティアさんも部屋の鍵を閉めてましたよね?それを開けたのは私たちなんです」
「え??開けたって……じゃあもしかして…………み、み、見たの、かしら」
「あ〜、いや、あの。る、ルーナちゃんほらやりますよ!」
誤魔化すように魔法を使って鍵を作る。
今度は前よりもすんなりできた。
「わわっそんなことができるんですね」
「防犯についてもう少し考えないといけないかもしれませんね」
メイドさん達に見られながらだからちょっとまずいかもと思ったけど、緊急事態なので許してもらえた。
「ネフィス?大丈夫?」
部屋に入っても一瞬ネフィス様を見つけられなかったけどよく見たら部屋のすみっこでうずくまっていた。
「わ、私はなんてことを………殺してくれ、こんな恥ずかしい私を………」
昨日のことで身体よりも精神的なものが不安定なのかもしれない。
「ネフィス大丈夫よ」
そんなネフィス様を見て、サーティアさんがぎゅっと抱きしめる。
「何も恥ずかしいなんてことはないわ。あの時は正気じゃなかったんだし、仕方ないわよ。誰もネフィスに失望したりしないわ」
「そうですよ!私たちはこんなことでネフィス様に失望するわけないです」
メイドさん達もネフィス様の周りに集まる。
「……うん、みんな、ありがとう」
いつもキリッとしているネフィス様がこんなに弱ってるってすごいギャップだね。
「ほら、いつまでも落ち込んでないで、せっかく勝ったんだから次も頑張るわよ!」
「うん」
立ち直ったネフィス様の準備をメイドさん達が急いで終わらせる。
「助かったわ。リィア、ルーナ」
「いえいえ、私達は部屋を開けただけですから」
「本当に恥ずかしい所を見られてしまったな………」
「皇族も大変そうだね。立ち直ってよかったよ」
「サーティアには感謝してもしきれない。後で絶対お礼させてもらう」
「お礼は戦いで見せなさい」
「任せろ。アレのせいもあって妙にすっきりしてるからな」
あ、あはは………
ということで少し予定よりも遅れたけど、最終試合が始まることになった。
大会主催ということもあってそこは少し寛容な対応になったみたい。
ネフィス様は少しくらいのことじゃ揺るがないあつい人望があるからね。本当にすごい。
サーティア視点
急いで準備を終えたネフィスと控え室で待っている。
「迷惑かけてほんとに申し訳なかった」
昨日のことはよく覚えてないみたいで私がネフィスに気づかったことを冗談交じりに話したら真剣な顔で謝られてしまった。
「いいのよ、気にしなくて。私も昨日はネフィスと同じだったし、お互い様よ。それより今日はもう平気そうかしら?」
「それは問題ない。よく眠れたおかげですこぶる快調だ。ただ昨日のことを思い出すと恥ずかしすぎていなくなりたくなる」
「まぁそういうのは今日の相手にぶつければいいわ」
「相手には悪いが、忘れるためにも全力でぶつかろう」
そして、会場から出場の合図があり、闘技場へと出た。
いつも通りの大歓声。相変わらずネフィスは人気のようだ。
ネフィスも手を挙げて観客に応えている。
「うぅ、注目されるのって案外恥ずかしいものだな」
「あれ?慣れてるんじゃないの?」
「昨日のことがあってなんだか恥ずかしくなってきたんだ」
「それじゃあ今日は私と一緒ね」
と、そんなことをしているうちに反対側から対戦相手が出てくる。
「対戦相手は………また随分と派手なのが来たわね」
いかにもな執事とお嬢様が出てきた。
「帝国の地方貴族のエカチェリーナ・ミストマーレ。彼女の家は優秀な魔法使いの血筋で、エカチェリーナ本人はその中でも随一の魔法の才能を持っていると帝国でも有名だ隣にいる執事も優秀と思っていい」
現にここまで勝ち上がってるんだからその実力は本物ってことね。
「あらあら、ネフィス皇女殿下。お久しぶりですわ!こんなところで会えるなんて光栄ですわね」
「そうだな、私が帰ってきた時のパーティには来てなかったから留学前に会った以来だな」
「どこぞのエルフと組んだって聞いた時はびっくりしましたわ。わたくしの方がネフィス様の相方としてふさわしいと思い、大会の話を聞いた時にはすぐに帝都に向かってましたわ。なのに………」
エカチェリーナは私の方をにらみつける。
もしかして彼女はネフィスのことが……?
「そうにらまないで欲しい。彼女は私の命の恩人なんだよ」
「そ、そうでしたの!?」
「あぁ、無事に帝都に帰ってこれたのも彼女のおかげなんだ」
「ぐぬぬぬ、、あなたばかりネフィス様にいいところを見せて………こうなったらここで負けてもらいますわ!そしてわたくしの方があなたよりネフィス様にふさわしいということを証明しますわ!」
魔法使いってことはネフィスの神器が有効ということになる。
「でも、魔法はネフィスには効かないわよ?どうやって戦うのかしら?」
「ふっ、そんなのわかっていますわ。ですが今回は2対2、対策してない訳ないですわ」
「それは楽しみだエカチェリーナの成長を見届けるとしよう。だが、私達も負けるつもりはない」
クロエさんの試合が終わった。最後に大きな爆発があって、決着がついたみたい。
どっちが勝ったんだろう?
「すごかったね……クロエってあんなに魔法連発できたっけ?」
「私達が知らないだけで成長したんでしょうね」
クロエさんもサーティアさんもこの大会を通して強くなってると思う。
「ん!」
「どうしたのレーズン」
レーズンの方を見るとキッドくんがいた。
「リィアお姉ちゃん、お姉様が!」
お姉様ってことはネフィス様?
「どうしたの?」
昨日の今日だからまだ調子が悪いとか?
「お姉様が部屋から出てくれないんだ」
「どこか悪いとかそういう感じ?」
「と、とにかく来て!」
ということでキッドくんについて行って、ネフィス様の部屋の前まで来る。
「リィア、ルーナ、どうしたの?」
「あ、サーティア」
「キッドくんに呼ばれて来たんですけど、ネフィス様がどうかしたんですか?」
「リィア達も聞いてきたのね?そうなのよ、全然部屋から出てくれなくて。まぁ昨日私と同じ状態なら仕方ないかもしれないけど、それにしても心配だわ」
とりあえず探知魔法で中にいるのかを調べる。
「………中にはいますね」
私達以外にも、心配してメイドさん達が来ていた。
「昨日のことがあったので起きるのが遅いのかなと思ってたんですけど、それにしても遅いので心配してるんです。気がついたら鍵もかけられていて」
「仕方がないですね。ルーナちゃん」
「え?もしかしてまたやるの?」
「このままじゃ大会が中断になっちゃいますよ?最悪棄権扱いになるかもしれません。そうなったらサーティアさんが可哀想です」
「リィア、何をするの?」
「ほら、昨日サーティアさんも部屋の鍵を閉めてましたよね?それを開けたのは私たちなんです」
「え??開けたって……じゃあもしかして…………み、み、見たの、かしら」
「あ〜、いや、あの。る、ルーナちゃんほらやりますよ!」
誤魔化すように魔法を使って鍵を作る。
今度は前よりもすんなりできた。
「わわっそんなことができるんですね」
「防犯についてもう少し考えないといけないかもしれませんね」
メイドさん達に見られながらだからちょっとまずいかもと思ったけど、緊急事態なので許してもらえた。
「ネフィス?大丈夫?」
部屋に入っても一瞬ネフィス様を見つけられなかったけどよく見たら部屋のすみっこでうずくまっていた。
「わ、私はなんてことを………殺してくれ、こんな恥ずかしい私を………」
昨日のことで身体よりも精神的なものが不安定なのかもしれない。
「ネフィス大丈夫よ」
そんなネフィス様を見て、サーティアさんがぎゅっと抱きしめる。
「何も恥ずかしいなんてことはないわ。あの時は正気じゃなかったんだし、仕方ないわよ。誰もネフィスに失望したりしないわ」
「そうですよ!私たちはこんなことでネフィス様に失望するわけないです」
メイドさん達もネフィス様の周りに集まる。
「……うん、みんな、ありがとう」
いつもキリッとしているネフィス様がこんなに弱ってるってすごいギャップだね。
「ほら、いつまでも落ち込んでないで、せっかく勝ったんだから次も頑張るわよ!」
「うん」
立ち直ったネフィス様の準備をメイドさん達が急いで終わらせる。
「助かったわ。リィア、ルーナ」
「いえいえ、私達は部屋を開けただけですから」
「本当に恥ずかしい所を見られてしまったな………」
「皇族も大変そうだね。立ち直ってよかったよ」
「サーティアには感謝してもしきれない。後で絶対お礼させてもらう」
「お礼は戦いで見せなさい」
「任せろ。アレのせいもあって妙にすっきりしてるからな」
あ、あはは………
ということで少し予定よりも遅れたけど、最終試合が始まることになった。
大会主催ということもあってそこは少し寛容な対応になったみたい。
ネフィス様は少しくらいのことじゃ揺るがないあつい人望があるからね。本当にすごい。
サーティア視点
急いで準備を終えたネフィスと控え室で待っている。
「迷惑かけてほんとに申し訳なかった」
昨日のことはよく覚えてないみたいで私がネフィスに気づかったことを冗談交じりに話したら真剣な顔で謝られてしまった。
「いいのよ、気にしなくて。私も昨日はネフィスと同じだったし、お互い様よ。それより今日はもう平気そうかしら?」
「それは問題ない。よく眠れたおかげですこぶる快調だ。ただ昨日のことを思い出すと恥ずかしすぎていなくなりたくなる」
「まぁそういうのは今日の相手にぶつければいいわ」
「相手には悪いが、忘れるためにも全力でぶつかろう」
そして、会場から出場の合図があり、闘技場へと出た。
いつも通りの大歓声。相変わらずネフィスは人気のようだ。
ネフィスも手を挙げて観客に応えている。
「うぅ、注目されるのって案外恥ずかしいものだな」
「あれ?慣れてるんじゃないの?」
「昨日のことがあってなんだか恥ずかしくなってきたんだ」
「それじゃあ今日は私と一緒ね」
と、そんなことをしているうちに反対側から対戦相手が出てくる。
「対戦相手は………また随分と派手なのが来たわね」
いかにもな執事とお嬢様が出てきた。
「帝国の地方貴族のエカチェリーナ・ミストマーレ。彼女の家は優秀な魔法使いの血筋で、エカチェリーナ本人はその中でも随一の魔法の才能を持っていると帝国でも有名だ隣にいる執事も優秀と思っていい」
現にここまで勝ち上がってるんだからその実力は本物ってことね。
「あらあら、ネフィス皇女殿下。お久しぶりですわ!こんなところで会えるなんて光栄ですわね」
「そうだな、私が帰ってきた時のパーティには来てなかったから留学前に会った以来だな」
「どこぞのエルフと組んだって聞いた時はびっくりしましたわ。わたくしの方がネフィス様の相方としてふさわしいと思い、大会の話を聞いた時にはすぐに帝都に向かってましたわ。なのに………」
エカチェリーナは私の方をにらみつける。
もしかして彼女はネフィスのことが……?
「そうにらまないで欲しい。彼女は私の命の恩人なんだよ」
「そ、そうでしたの!?」
「あぁ、無事に帝都に帰ってこれたのも彼女のおかげなんだ」
「ぐぬぬぬ、、あなたばかりネフィス様にいいところを見せて………こうなったらここで負けてもらいますわ!そしてわたくしの方があなたよりネフィス様にふさわしいということを証明しますわ!」
魔法使いってことはネフィスの神器が有効ということになる。
「でも、魔法はネフィスには効かないわよ?どうやって戦うのかしら?」
「ふっ、そんなのわかっていますわ。ですが今回は2対2、対策してない訳ないですわ」
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