コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第三回戦(戦姫)
ルーミーさんが加わり、みんなで話の花を咲かせる。
クロエさんはすっかり上機嫌になっていつもの口調も忘れているくらいだ。
「ねぇねぇ師匠!ここセパレティアは色んな面白い場所があるしご飯も美味しいんだよ!その、今度一緒に行こう?」
「うむ、それはいいね。クロエ、案内を頼めるかい?」
「なんかクロエ嬉しそうだね」
「ですね。あんなに素が出てるクロエさん久しぶりに見ました」
「なんか、いいですね。ああいうのって。私もおじいちゃんが恋しくなってきちゃいました」
テナちゃんの家族は眠ってるお母さんと街のギルドマスターのおじいちゃんだもんね。
お父さんは亡くなっちゃったっていうし。
「あたしにとっての家族は………リィアと神様ってことになるんだけど、あたし達はあんな感じとはちょっと違うもんね」
確かに仲はいいけど家族愛とは少し違うような気がする。
「どっちかっていうとクロエさんやサーティアさんですよね」
「そうだね。仲間のみんなが家族、みたいな」
「もちろん、テナちゃんもね」
「あ、ありがとうございます」
「ん!」
「レーズンも大事だよ」
この世界じゃ人と人との絆に種族も年齢も身分も関係ない。
そういうことを教えてくれる。
「みなさんおまたせしましたー!続いてはついに!我らが皇女様であらせらる。ネフィス様とその相方に恥じない活躍をしてきたエルフの剣士の登場です!!」
闘技場の方からものすごい歓声が沸きあがる。
「みなさんサーティアさんの出番ですよ!」
「ついに来たね!」
みんなで闘技場の中心に注目する。
サーティア視点
やっっっっと私達の出番が来たわ。途中で中断された時はびっくりしたけど、大会が続いてくれてよかったわ。じゃなかったら私だけ3回戦できなくて1番みんなより成績が低いことになっちゃう。
うぅ、久しぶりなこともあってものすごい歓声ね。
ネフィスはいつも通り堂々としてるし、ほんとに緊張しないのかしら?
「ネフィスはよくこんな期待されて緊張しないわね」
「小さい頃からこれだからな。嫌でも慣れるよ。といっても私も別に緊張しないわけじゃない。時に使命感や圧力に苦しむ時もある。だが期待に応えるのが皇族のつとめだ。そのための努力もしてきた。そんな自分を認めてやると自然と圧力はなくなる」
つまり、自分で自分を褒めるってことかしら?
「そういうものかしら?」
「そういうものだ。周りからの信用よりまずは自分自身を信じることが大事だからな。たとえ周りの期待通りにいかなかったとしても私は自分を責めることはしないよ」
考えがしっかりしてるわね。そういうところは見習いたいわ。
「ほんと、それだから人望があるのね。ネフィスは。さすがは皇女だわ」
「だからサーティアも緊張することはないよ」
「そうね。私は私にできることをするわ。誰になんて思われたって関係ないものね」
「そうだ。サーティアのことを信じてるからな」
どこまでもネフィスは完璧なのね。
弱点なんてあるのかしら?意外なことが苦手だったりすると面白いわね。
「それで、今回の対戦相手は……また個性的のが来たわね」
今回の対戦相手は見るからに強そうな男とか弱い女の子だ。
どういうこと?
ま、まぁリィアやルーナみたいに見た目はアレでも強いかもしれないから油断はしないんだけど、明らかにアンバランスな2人組だ。
「さて、博士、今回はどんな兵器があるんっすか?」
「ふむ、よくぞ聞いてくれたね助手くん!今回の相手はセパレティアが誇るあの皇女様だ当然下調べはしてある。隣のエルフも今までの戦いを見る限り脅威ではない」
女の子が余裕のある表情で私達を分析する。
博士と助手、ねぇ、嫌な予感しかしないわ。
「いくら魔封じの剣があろうともそれは科学の前には関係ない!」
「お!よくわかんねぇっすけど勝てそうな気がするっす!」
「ネフィス、気をつけた方がよさそうね。変なものが来そうだわ」
「私も同じ気持ちだ。だからこそあの怪しげな少女をなんとかせねばな」
なにかされる前に一気に攻撃するか、慎重に様子を見て相手の動きに対応しやすくするか。
「魔法と科学の融合。それこそが私の研究。助手君。とりあえず時間稼ぎをお願いするよ」
「承知っす!さて、皇女様、それと、よくわかんないエルフ。行くっすよ!!」
男が剣を抜いて私達に襲いかかる。
「サーティア、この男は私が相手しよう。怪しげの少女を頼んだ」
「わかったわ」
ネフィスがそう言って男の剣を受け止めようとした時。
がいいいいいいいいいん!!!
普通の剣同士じゃありえない音が鳴る。
「な、なんだこれは」
「どうっすか?もちろんこれも博士の改造によって強化されてるっすよ!」
勢いがものすごく、ネフィスは受け止めきれず体勢を崩してしまう。
私は急いでネフィスを庇う。
「させないわよ!ぐっ………」
な、何よこれ。
剣と剣がぶつかりあった瞬間、剣を掴んでる手にものすごい振動が伝わる。
「な、なかなかやるっすね」
「と、当然よ」
ネフィスは体勢を立て直して、振り出しに戻る。
「助手くんよくやってくれたね。さて、今日のアイテムはこれだよ!!」
女の子は怪しげな玉を取り出す。
「これはとぉっても危険!だけど命は絶対奪うことはないから安全!な爆弾だよ」
「は、博士、それって俺にとっても危険っすか?」
「助手くんには影響はないよ。私にはちょっと危険かなぁ」
そんなもの使って平気なの!?
「そうはさせない!」
「おおっと、ここは通さねぇっすよ」
「くっ」
男の注意はネフィスに向いている。今なら
「エアースラッシュ!!」
私は剣では届かないところにいる女の子に向かって撃つ。
「ちょっまっ!!あぁっ!!」
咄嗟に女の子が持っていた玉を投げつけて魔法と相殺する。
そして玉が弾け、近くにいた私達全員を包む煙が広がった。
クロエさんはすっかり上機嫌になっていつもの口調も忘れているくらいだ。
「ねぇねぇ師匠!ここセパレティアは色んな面白い場所があるしご飯も美味しいんだよ!その、今度一緒に行こう?」
「うむ、それはいいね。クロエ、案内を頼めるかい?」
「なんかクロエ嬉しそうだね」
「ですね。あんなに素が出てるクロエさん久しぶりに見ました」
「なんか、いいですね。ああいうのって。私もおじいちゃんが恋しくなってきちゃいました」
テナちゃんの家族は眠ってるお母さんと街のギルドマスターのおじいちゃんだもんね。
お父さんは亡くなっちゃったっていうし。
「あたしにとっての家族は………リィアと神様ってことになるんだけど、あたし達はあんな感じとはちょっと違うもんね」
確かに仲はいいけど家族愛とは少し違うような気がする。
「どっちかっていうとクロエさんやサーティアさんですよね」
「そうだね。仲間のみんなが家族、みたいな」
「もちろん、テナちゃんもね」
「あ、ありがとうございます」
「ん!」
「レーズンも大事だよ」
この世界じゃ人と人との絆に種族も年齢も身分も関係ない。
そういうことを教えてくれる。
「みなさんおまたせしましたー!続いてはついに!我らが皇女様であらせらる。ネフィス様とその相方に恥じない活躍をしてきたエルフの剣士の登場です!!」
闘技場の方からものすごい歓声が沸きあがる。
「みなさんサーティアさんの出番ですよ!」
「ついに来たね!」
みんなで闘技場の中心に注目する。
サーティア視点
やっっっっと私達の出番が来たわ。途中で中断された時はびっくりしたけど、大会が続いてくれてよかったわ。じゃなかったら私だけ3回戦できなくて1番みんなより成績が低いことになっちゃう。
うぅ、久しぶりなこともあってものすごい歓声ね。
ネフィスはいつも通り堂々としてるし、ほんとに緊張しないのかしら?
「ネフィスはよくこんな期待されて緊張しないわね」
「小さい頃からこれだからな。嫌でも慣れるよ。といっても私も別に緊張しないわけじゃない。時に使命感や圧力に苦しむ時もある。だが期待に応えるのが皇族のつとめだ。そのための努力もしてきた。そんな自分を認めてやると自然と圧力はなくなる」
つまり、自分で自分を褒めるってことかしら?
「そういうものかしら?」
「そういうものだ。周りからの信用よりまずは自分自身を信じることが大事だからな。たとえ周りの期待通りにいかなかったとしても私は自分を責めることはしないよ」
考えがしっかりしてるわね。そういうところは見習いたいわ。
「ほんと、それだから人望があるのね。ネフィスは。さすがは皇女だわ」
「だからサーティアも緊張することはないよ」
「そうね。私は私にできることをするわ。誰になんて思われたって関係ないものね」
「そうだ。サーティアのことを信じてるからな」
どこまでもネフィスは完璧なのね。
弱点なんてあるのかしら?意外なことが苦手だったりすると面白いわね。
「それで、今回の対戦相手は……また個性的のが来たわね」
今回の対戦相手は見るからに強そうな男とか弱い女の子だ。
どういうこと?
ま、まぁリィアやルーナみたいに見た目はアレでも強いかもしれないから油断はしないんだけど、明らかにアンバランスな2人組だ。
「さて、博士、今回はどんな兵器があるんっすか?」
「ふむ、よくぞ聞いてくれたね助手くん!今回の相手はセパレティアが誇るあの皇女様だ当然下調べはしてある。隣のエルフも今までの戦いを見る限り脅威ではない」
女の子が余裕のある表情で私達を分析する。
博士と助手、ねぇ、嫌な予感しかしないわ。
「いくら魔封じの剣があろうともそれは科学の前には関係ない!」
「お!よくわかんねぇっすけど勝てそうな気がするっす!」
「ネフィス、気をつけた方がよさそうね。変なものが来そうだわ」
「私も同じ気持ちだ。だからこそあの怪しげな少女をなんとかせねばな」
なにかされる前に一気に攻撃するか、慎重に様子を見て相手の動きに対応しやすくするか。
「魔法と科学の融合。それこそが私の研究。助手君。とりあえず時間稼ぎをお願いするよ」
「承知っす!さて、皇女様、それと、よくわかんないエルフ。行くっすよ!!」
男が剣を抜いて私達に襲いかかる。
「サーティア、この男は私が相手しよう。怪しげの少女を頼んだ」
「わかったわ」
ネフィスがそう言って男の剣を受け止めようとした時。
がいいいいいいいいいん!!!
普通の剣同士じゃありえない音が鳴る。
「な、なんだこれは」
「どうっすか?もちろんこれも博士の改造によって強化されてるっすよ!」
勢いがものすごく、ネフィスは受け止めきれず体勢を崩してしまう。
私は急いでネフィスを庇う。
「させないわよ!ぐっ………」
な、何よこれ。
剣と剣がぶつかりあった瞬間、剣を掴んでる手にものすごい振動が伝わる。
「な、なかなかやるっすね」
「と、当然よ」
ネフィスは体勢を立て直して、振り出しに戻る。
「助手くんよくやってくれたね。さて、今日のアイテムはこれだよ!!」
女の子は怪しげな玉を取り出す。
「これはとぉっても危険!だけど命は絶対奪うことはないから安全!な爆弾だよ」
「は、博士、それって俺にとっても危険っすか?」
「助手くんには影響はないよ。私にはちょっと危険かなぁ」
そんなもの使って平気なの!?
「そうはさせない!」
「おおっと、ここは通さねぇっすよ」
「くっ」
男の注意はネフィスに向いている。今なら
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