コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
大会再開です!
サーティアさんの言っていた通り、数日経ったら大会が再開することになった。
大会に出場する魔族やセパレティアにいる魔族は検査され、怪しい魔族達は捕まった。
ルーミーさんに頼まれるかと思ったけど、結局私達は何もしなかったなぁ。
「今日は最初に皇帝陛下から話があるみたいだわ」
ネフィス様じゃなくて皇帝?
「大会のことっていうより魔族に対してのことを話すのだろうな。偏見を取り除くための話ならありがたいのだが」
「お!みんな揃っているな」
「ネフィス!」
「今回はゴタゴタしてしまって申し訳ない。改めて父上からの話を聞いて欲しい」
会場では既に沢山の人がいた。
私達はネフィス様と一緒に観戦席についた。
ここからじゃ皇帝のことがよく見えないけど雰囲気強そう。
「んんっ、皆の者、よく聞いてくれ!!」
皇帝の一言で闘技場の中が静まり返る。
「今回、この闘技場で魔族が暴走するという事例が起きた。魔族の襲撃ととらえる者たちもいるだろう。だが調査の結果、一部の魔族が原因だったということがわかった。暴走した魔族は本人の意思と関係なかったということだ。魔族の元締めである魔国に確認をとったところ原因究明に急ぐとのことだ。詳しくは魔王軍幹部からの話を聞くといい」
皇帝の話の続きを前に出たルーミーさんが話す。
あれっ!?ルーミーさんこんなところにいたんだ?
「私は魔王軍四天王の1人、ルーミーだ。セパレティア皇帝に代わって説明させてもらう」
ルーミーさんは魔族達に争う気がないこと、魔王軍とは関係の無い団体が原因だということ、現在対処してる最中で、少なくとも大会中に同じことは起きないということを話した。
「ということだ。魔族への警戒はあると思うが全てではないということだ」
皇帝の話のあとは大会日程を改めて発表と現在のトーナメント表の結果が伝えられた。
「これで変に怪しまれなくて済むのだ。師匠にも感謝しなければならないのだ!」
「ですね!さすがは魔王軍。すごいです!」
「ん!」
うわぁすごいなぁ。私なら絶対無理だもん、あんな大勢の前で喋るなんて。
ひと段落ついたあと、ルーミーさんがこっちにきてくれた。
「師匠!」
「クロエ、もう大丈夫だよ。これで関係ない魔族達は変な目で見られなくて済む」
「よく、皇帝が言ってくれたね」
皇帝のことはよく知らないけど、魔族と仲良くはないと思うしわざわざ庇うようなこと言うのは少し意外だった。
「これも魔王様のおかげだよ。さすがにここには来れなかったみたいだから代わりに私が代表して言ったんだけどね〜。今魔王様は今回の原因の魔族達を調べてるところだよ。すぐとはいかなくてもなんとかなると思う」
「師匠、その、すぐ行っちゃうの?良かったらわたしが強くなったところ見て欲しいんだけど………」
「それはもちろん!何せ魔王様直々の命令だからね」
え!?てっきり帰っちゃうと思ってたんだけど
「お母さんが?」
「そう、娘の成長を見るのは親の義務なのじゃ!ってね。だから見させてもらうよ。クロエ」
「はい!」
「ルーミーさんは忙しくないの?魔王の手伝いとか」
ルーナちゃんの言う通り、忙しそうに感じるけど。
「さすがに魔王様もそこまで厳しくないよ。それに、魔王軍幹部は私だけじゃないからね。私の他にもちゃんと優秀な幹部がいるし」
キャリーさん、ニーティアさん、あとパルティナさんだったっけ?全員と戦ったことがあるから割と覚えてる。
「やった!私、魔王軍のこと気になってたんですよ!」
テナちゃんは魔王軍に興味があるらしい。
「お!確かドラゴニュートの子の……」
「テナです!」
「テナ、覚えたよ。クロエのことありがとうね」
「むしろこっちがみなさんに助けられてますから」
改めて思うけど、テナちゃんって小さいのにしっかりしてるよね〜。
半分ドラゴンだから実際の年齢は思ったよりあるのかな?
「テナはびっくりするくらいしっかりしてるのだ。師匠、テナとの出会いとも踏まえて話がしたい」
「大体のことは知ってるけど詳しく教えて欲しいね」
「ちょっと待ちなさい。聞いてなかったのかしら?これから第3回戦の続きをやるのよ!」
あ、そういえばそうだったっけ?
「サーティア達の番はいつなのだ?」
「確か、最後だったはずだ」
サーティアさんの代わりにネフィス様が答える。
「じゃあそれまで話しているのだ」
「まぁそれくらいならいいけど、ちゃんと見てなさいよね!」
「大丈夫ですよサーティアさん。出番がきたら私やルーナちゃんがちゃんと気づきますから」
「ほんとに頼んだわよ?それじゃあ私とネフィスは行くから、応援よろしく頼むわ」
「はーい」
「それでそれで?クロエ達の戦いっぷりはどうだった?」
ルーミーさんがクロエさん達のことを聞いてくる。
「そりゃあもう相手を一網打尽にしたのだ!」
あれ?そうだったっけ?
「あたし達から見たら結構苦戦してたと思うんだけど」
「よ、余計なことは言うなルーナ」
「でも実際対戦相手は強かったですからね〜私もこの状態で戦うの慣れてませんでしたし」
「でも、クロエとテナは勝ったんでしょ?」
「そうなんだよ師匠!今のところ我らは無敗なのだ!」
「さすがは私の弟子だ。ちなみにこの大会はレベルが高いのか?」
ルーミーさんはクロエさんではなく私に聞いてきた。
「え?私に聞くんですか?」
「この中で1番強いからね。リィアちゃんが苦戦するような相手がいなければその程度ってことになるから」
「ん〜、少なくとも私達が戦った相手はそこまで、でしたね。でも、2対2の形式や本格的な殺し合いとかではないのでそういう面で気を使わないといけないので戦うのが難しいですね」
実際戦って思ったけど、こんなに大勢の前で戦う状況もそうだし、対人戦だし、何もかもがいつもと違う。
「なるほどね〜アドレントとは違うんだ」
「なので魔法は威力よりも拘束力が大事になってきますね。剣も攻めより守りが重要になってきます」
「回復魔法はあんまり使えないし」
「なかなか面白そうなルールだね」
「帝国の闘技場はガチというよりお遊びよりなのだ。まぁそれはそれで競技性があるのだが」
「じゃあやっぱりクロエはすごいってことなんだ。えらいねクロエ。頑張ってるじゃない」
「え、えへへ、師匠どしたの?そんなに褒められても何ももってないよ」
「久しぶりにクロエに会えて私も嬉しいってことだよ」
そうだよね。師弟関係とは言っても、ルーミーさんはクロエさんの育ての親だ。
ルーミーさんからもクロエさんのことは大事に思ってるはず。
家族っていいね。
大会に出場する魔族やセパレティアにいる魔族は検査され、怪しい魔族達は捕まった。
ルーミーさんに頼まれるかと思ったけど、結局私達は何もしなかったなぁ。
「今日は最初に皇帝陛下から話があるみたいだわ」
ネフィス様じゃなくて皇帝?
「大会のことっていうより魔族に対してのことを話すのだろうな。偏見を取り除くための話ならありがたいのだが」
「お!みんな揃っているな」
「ネフィス!」
「今回はゴタゴタしてしまって申し訳ない。改めて父上からの話を聞いて欲しい」
会場では既に沢山の人がいた。
私達はネフィス様と一緒に観戦席についた。
ここからじゃ皇帝のことがよく見えないけど雰囲気強そう。
「んんっ、皆の者、よく聞いてくれ!!」
皇帝の一言で闘技場の中が静まり返る。
「今回、この闘技場で魔族が暴走するという事例が起きた。魔族の襲撃ととらえる者たちもいるだろう。だが調査の結果、一部の魔族が原因だったということがわかった。暴走した魔族は本人の意思と関係なかったということだ。魔族の元締めである魔国に確認をとったところ原因究明に急ぐとのことだ。詳しくは魔王軍幹部からの話を聞くといい」
皇帝の話の続きを前に出たルーミーさんが話す。
あれっ!?ルーミーさんこんなところにいたんだ?
「私は魔王軍四天王の1人、ルーミーだ。セパレティア皇帝に代わって説明させてもらう」
ルーミーさんは魔族達に争う気がないこと、魔王軍とは関係の無い団体が原因だということ、現在対処してる最中で、少なくとも大会中に同じことは起きないということを話した。
「ということだ。魔族への警戒はあると思うが全てではないということだ」
皇帝の話のあとは大会日程を改めて発表と現在のトーナメント表の結果が伝えられた。
「これで変に怪しまれなくて済むのだ。師匠にも感謝しなければならないのだ!」
「ですね!さすがは魔王軍。すごいです!」
「ん!」
うわぁすごいなぁ。私なら絶対無理だもん、あんな大勢の前で喋るなんて。
ひと段落ついたあと、ルーミーさんがこっちにきてくれた。
「師匠!」
「クロエ、もう大丈夫だよ。これで関係ない魔族達は変な目で見られなくて済む」
「よく、皇帝が言ってくれたね」
皇帝のことはよく知らないけど、魔族と仲良くはないと思うしわざわざ庇うようなこと言うのは少し意外だった。
「これも魔王様のおかげだよ。さすがにここには来れなかったみたいだから代わりに私が代表して言ったんだけどね〜。今魔王様は今回の原因の魔族達を調べてるところだよ。すぐとはいかなくてもなんとかなると思う」
「師匠、その、すぐ行っちゃうの?良かったらわたしが強くなったところ見て欲しいんだけど………」
「それはもちろん!何せ魔王様直々の命令だからね」
え!?てっきり帰っちゃうと思ってたんだけど
「お母さんが?」
「そう、娘の成長を見るのは親の義務なのじゃ!ってね。だから見させてもらうよ。クロエ」
「はい!」
「ルーミーさんは忙しくないの?魔王の手伝いとか」
ルーナちゃんの言う通り、忙しそうに感じるけど。
「さすがに魔王様もそこまで厳しくないよ。それに、魔王軍幹部は私だけじゃないからね。私の他にもちゃんと優秀な幹部がいるし」
キャリーさん、ニーティアさん、あとパルティナさんだったっけ?全員と戦ったことがあるから割と覚えてる。
「やった!私、魔王軍のこと気になってたんですよ!」
テナちゃんは魔王軍に興味があるらしい。
「お!確かドラゴニュートの子の……」
「テナです!」
「テナ、覚えたよ。クロエのことありがとうね」
「むしろこっちがみなさんに助けられてますから」
改めて思うけど、テナちゃんって小さいのにしっかりしてるよね〜。
半分ドラゴンだから実際の年齢は思ったよりあるのかな?
「テナはびっくりするくらいしっかりしてるのだ。師匠、テナとの出会いとも踏まえて話がしたい」
「大体のことは知ってるけど詳しく教えて欲しいね」
「ちょっと待ちなさい。聞いてなかったのかしら?これから第3回戦の続きをやるのよ!」
あ、そういえばそうだったっけ?
「サーティア達の番はいつなのだ?」
「確か、最後だったはずだ」
サーティアさんの代わりにネフィス様が答える。
「じゃあそれまで話しているのだ」
「まぁそれくらいならいいけど、ちゃんと見てなさいよね!」
「大丈夫ですよサーティアさん。出番がきたら私やルーナちゃんがちゃんと気づきますから」
「ほんとに頼んだわよ?それじゃあ私とネフィスは行くから、応援よろしく頼むわ」
「はーい」
「それでそれで?クロエ達の戦いっぷりはどうだった?」
ルーミーさんがクロエさん達のことを聞いてくる。
「そりゃあもう相手を一網打尽にしたのだ!」
あれ?そうだったっけ?
「あたし達から見たら結構苦戦してたと思うんだけど」
「よ、余計なことは言うなルーナ」
「でも実際対戦相手は強かったですからね〜私もこの状態で戦うの慣れてませんでしたし」
「でも、クロエとテナは勝ったんでしょ?」
「そうなんだよ師匠!今のところ我らは無敗なのだ!」
「さすがは私の弟子だ。ちなみにこの大会はレベルが高いのか?」
ルーミーさんはクロエさんではなく私に聞いてきた。
「え?私に聞くんですか?」
「この中で1番強いからね。リィアちゃんが苦戦するような相手がいなければその程度ってことになるから」
「ん〜、少なくとも私達が戦った相手はそこまで、でしたね。でも、2対2の形式や本格的な殺し合いとかではないのでそういう面で気を使わないといけないので戦うのが難しいですね」
実際戦って思ったけど、こんなに大勢の前で戦う状況もそうだし、対人戦だし、何もかもがいつもと違う。
「なるほどね〜アドレントとは違うんだ」
「なので魔法は威力よりも拘束力が大事になってきますね。剣も攻めより守りが重要になってきます」
「回復魔法はあんまり使えないし」
「なかなか面白そうなルールだね」
「帝国の闘技場はガチというよりお遊びよりなのだ。まぁそれはそれで競技性があるのだが」
「じゃあやっぱりクロエはすごいってことなんだ。えらいねクロエ。頑張ってるじゃない」
「え、えへへ、師匠どしたの?そんなに褒められても何ももってないよ」
「久しぶりにクロエに会えて私も嬉しいってことだよ」
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