コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
今は大人しくするしかなさそうです(出来ない)
大会は一旦中止になった次の日。
「私はネフィスに状況を聞いてくるわ、そのままネフィスの手伝いもするから一日いないと思っていいわよ」
サーティアさんはネフィス様と仲がいいからその方がよさそうだね。
「クロエさんとテナちゃんはどうしますか?私とルーナちゃんでついていきますよ?」
「ん〜、我は変に動かない方がいいと思うのだ。癪だが、しばらく大人しくしてるのだ……」
「ん〜、んー!」
「あっ、ちょっとレーズン!」
突然レーズンが部屋を抜け出して行ってしまった。
ここはお城の敷地内だからある程度安全だけど、何も知らないお城の人がレーズンを見たら侵入した魔族に思われちゃうかもしれない。
すぐ捕まえようと部屋を出ると、レーズンの姿はなかった。
「あの見た目によらず身体能力は高いのだ」
「ここは手分けした方がよさそうですね。とはいえクロエさんとテナちゃんは私かルーナちゃんと一緒にいた方がいいのでどっちかに別れましょう」
「わかった。それじゃああたしはテナと一緒に探してくる」
「お願いします」
「それじゃあ行きましょう!ルーナさん。捕まっててくださいね!」
おもむろにテナがルーナちゃんを抱き上げる。
「それじゃあそっちもお願いします」
そう言ってテナちゃんは行ってしまった。
「リィア、ボケっとしてないで我らも行くぞ!」
「あ、はい」
「まだ遠くには行ってないと思うのだ」
「ですね」
小さい身体なのに素早く、普通の人間とは比べ物にならないくらいは強いから危ないことにはならなそうなんだけど、隠れられたりしたら見つけるのが大変だ。
「っと、そうだった、探知魔法探知魔法」
「我も忘れてたのだ」
最近は使ってなかったから忘れてた。
これなら近くにいればわかる。
レーズンは変化の呪いの影響でドラゴンの時みたいな存在感はないけど、元々の魔力はあるので、区別はできる。
「お!嬢ちゃん達、どないしたん?今ネフィス様は忙しいんやけど」
宿舎を出てお城の方に入ると、ガーベラさんにであった。
「あの、私より小さい女の子見ませんでした?」
「ん〜、みとらんなぁ迷子かなんかなん?」
「そうなのだ。魔族と類似してるから誤解されるかもしれないのだ」
「ありゃ……そりゃあ大変やな。私も見かけたら保護しとくわ」
「ありがとうございます」
ん〜どこにいるんだろう?
「どこかレーズンが行きそうな場所は………」
「う〜む、あ、レーズンは食い意地がはってるから食料のある場所ではないか?」
「一応行ってみましょう!」
お城の人に聞いて、お城の台所まで来る。
「ここにはいなさそうですね」
「反応もないのだ」
「あれ?あなたは………」
「あ、もしかしてキッドくんのメイドさん?」
私を見て反応したメイドさんはキッドくんのお付のメイドさんだった。
「どうしたのですか?こんなところで?」
「あの、私より小さい女の子見てませんか?」
「小さい女の子、見てないですね。あの、もしよかったらキッド様とまた遊んであげてくださいこれから差し入れをしようと思ってたんですけど、一緒にどうですか?」
「リィア、我らにはそんな暇は………」
「待ってください。確かレーズンはキッドくんにすごい懐いてたするんです。もしかしたらいるかもしれません」
「わかったのだ。案内を頼めるか?」
「あ、あの……」
「あ、えと、こっちの子はクロエさんって言って、私の仲間なんです。こう見えて優しくてかわいい人なので安心してください」
「か、かわ!?やさしい!?な、何をいってる!?」
「あら本当、それなら大丈夫そうですね。キッド様はこちらです。どうぞ」
メイドさんについて行って、キッドくんの部屋へと向かう。
「キッド様、リィア様が来てらっしゃいますよ!」
「リィアお姉ちゃん!?会いに来てくれたの?」
「あはは………ま、まぁ、そんな感じ。あの、キッドくん。レーズン見てない?どこかに行っちゃって困ってるの」
「あのやたら僕に引っ付いてくるやつか。そんなの見てな………いや待てよ。確か見たような」
「本当!?どこで見たの?」
「教えて欲しかったら、僕と遊んで!」
「こやつ……さっさと教えるのだ!」
「なんだと!?それが人に頼む態度か?」
「まぁまぁ落ち着いてください」
危ない危ない、クロエさんならついうっかりで攻撃しかねないからびっくりした。
「知らないのに知ってるフリをしてる訳じゃないんですよね?嘘なら先に言っておいたほうがいいですよ?」
「僕は嘘はつかない」
本当に知ってるみたいだ。それならキッドくんに構ってあげて教えてもらう方がいいかもしれない。
「リィア、そやつに構ってる暇などないのだぞ?この間にもレーズンが危ない目にあってるかもしれないのだ」
「それはそうですけど闇雲に探すよりはいいと思うんです。それに、キッドくんだって、いじわるしたくてこうしてるわけじゃないですよね?」
「皇族たるもの、無条件の奉仕などはしない。常に上に立つべきであり、力を示す。これは父様からの教えだよ」
ただ偉そうにしてるだけに聞こえるけど、きっと大事なことなんだろう。
「僕はリィアお姉ちゃんと遊べる。リィアお姉ちゃんは欲しい情報を得られる。いい取引だと思うんだ」
「それで、どんなことして欲しいんですか?」
「またあの姿が見てみたい!あれは魔法?それともあれが本当の姿なの?リィアお姉ちゃん」
あの姿ってもしかして、天使の時のこと??
「えぇ〜、あれ、実は恥ずかしいんだよ?あの時はその、ちょっと抜け出すのに困ったからああいう風にしたんだけど」
まさか再会するとは思ってもみなかったから正直ちょっと気まづいんだよね。
「リィア、別に減るものでもないからいいんじゃないか?」
「クロエさんまで!?」
「それでこやつが満足するなら安いのだ」
ん〜〜あーもーしょうがないなぁ。
「恥ずかしいのでちょっと待っててください!」
私は近くの誰もいない部屋に行って変身する。
これ服を着ながらだとすごいことになっちゃうから上の服は脱がなくちゃいけないんだけど、この変身の時はなぜだか着てる服が変わるんだよね。某変身ヒロインみたいな感じの仕様になってる。
「ど、どうですか?」
「本当に天使様なんだ………すごい」
さすがにメイドさん達にも見せたら噂が広がるどころか色々騒ぎになりそうなのでキッドくんとクロエさんだけいるところで見せる。
「そういえばその姿だとしばらく元にもどれなかったのではないか?」
「あ………」
「私って見るからに人外だよね」
「見るからに天使様だよ?」
「うむ!まぁ魔族っぽくはなくもないかもしれないのだ」
「これじゃあせっかくクロエさんと一緒にいるのに意味ないですよね!?」
あーあーやっちゃった。
「ごめんなさい」
「キッドくんは悪くないんだけど……」
うぬぬ、こうなったら力技をするしかない!!
「僕ちゃんとあの子のこと話すから」
「あー、うん。ありがとう」
「私はネフィスに状況を聞いてくるわ、そのままネフィスの手伝いもするから一日いないと思っていいわよ」
サーティアさんはネフィス様と仲がいいからその方がよさそうだね。
「クロエさんとテナちゃんはどうしますか?私とルーナちゃんでついていきますよ?」
「ん〜、我は変に動かない方がいいと思うのだ。癪だが、しばらく大人しくしてるのだ……」
「ん〜、んー!」
「あっ、ちょっとレーズン!」
突然レーズンが部屋を抜け出して行ってしまった。
ここはお城の敷地内だからある程度安全だけど、何も知らないお城の人がレーズンを見たら侵入した魔族に思われちゃうかもしれない。
すぐ捕まえようと部屋を出ると、レーズンの姿はなかった。
「あの見た目によらず身体能力は高いのだ」
「ここは手分けした方がよさそうですね。とはいえクロエさんとテナちゃんは私かルーナちゃんと一緒にいた方がいいのでどっちかに別れましょう」
「わかった。それじゃああたしはテナと一緒に探してくる」
「お願いします」
「それじゃあ行きましょう!ルーナさん。捕まっててくださいね!」
おもむろにテナがルーナちゃんを抱き上げる。
「それじゃあそっちもお願いします」
そう言ってテナちゃんは行ってしまった。
「リィア、ボケっとしてないで我らも行くぞ!」
「あ、はい」
「まだ遠くには行ってないと思うのだ」
「ですね」
小さい身体なのに素早く、普通の人間とは比べ物にならないくらいは強いから危ないことにはならなそうなんだけど、隠れられたりしたら見つけるのが大変だ。
「っと、そうだった、探知魔法探知魔法」
「我も忘れてたのだ」
最近は使ってなかったから忘れてた。
これなら近くにいればわかる。
レーズンは変化の呪いの影響でドラゴンの時みたいな存在感はないけど、元々の魔力はあるので、区別はできる。
「お!嬢ちゃん達、どないしたん?今ネフィス様は忙しいんやけど」
宿舎を出てお城の方に入ると、ガーベラさんにであった。
「あの、私より小さい女の子見ませんでした?」
「ん〜、みとらんなぁ迷子かなんかなん?」
「そうなのだ。魔族と類似してるから誤解されるかもしれないのだ」
「ありゃ……そりゃあ大変やな。私も見かけたら保護しとくわ」
「ありがとうございます」
ん〜どこにいるんだろう?
「どこかレーズンが行きそうな場所は………」
「う〜む、あ、レーズンは食い意地がはってるから食料のある場所ではないか?」
「一応行ってみましょう!」
お城の人に聞いて、お城の台所まで来る。
「ここにはいなさそうですね」
「反応もないのだ」
「あれ?あなたは………」
「あ、もしかしてキッドくんのメイドさん?」
私を見て反応したメイドさんはキッドくんのお付のメイドさんだった。
「どうしたのですか?こんなところで?」
「あの、私より小さい女の子見てませんか?」
「小さい女の子、見てないですね。あの、もしよかったらキッド様とまた遊んであげてくださいこれから差し入れをしようと思ってたんですけど、一緒にどうですか?」
「リィア、我らにはそんな暇は………」
「待ってください。確かレーズンはキッドくんにすごい懐いてたするんです。もしかしたらいるかもしれません」
「わかったのだ。案内を頼めるか?」
「あ、あの……」
「あ、えと、こっちの子はクロエさんって言って、私の仲間なんです。こう見えて優しくてかわいい人なので安心してください」
「か、かわ!?やさしい!?な、何をいってる!?」
「あら本当、それなら大丈夫そうですね。キッド様はこちらです。どうぞ」
メイドさんについて行って、キッドくんの部屋へと向かう。
「キッド様、リィア様が来てらっしゃいますよ!」
「リィアお姉ちゃん!?会いに来てくれたの?」
「あはは………ま、まぁ、そんな感じ。あの、キッドくん。レーズン見てない?どこかに行っちゃって困ってるの」
「あのやたら僕に引っ付いてくるやつか。そんなの見てな………いや待てよ。確か見たような」
「本当!?どこで見たの?」
「教えて欲しかったら、僕と遊んで!」
「こやつ……さっさと教えるのだ!」
「なんだと!?それが人に頼む態度か?」
「まぁまぁ落ち着いてください」
危ない危ない、クロエさんならついうっかりで攻撃しかねないからびっくりした。
「知らないのに知ってるフリをしてる訳じゃないんですよね?嘘なら先に言っておいたほうがいいですよ?」
「僕は嘘はつかない」
本当に知ってるみたいだ。それならキッドくんに構ってあげて教えてもらう方がいいかもしれない。
「リィア、そやつに構ってる暇などないのだぞ?この間にもレーズンが危ない目にあってるかもしれないのだ」
「それはそうですけど闇雲に探すよりはいいと思うんです。それに、キッドくんだって、いじわるしたくてこうしてるわけじゃないですよね?」
「皇族たるもの、無条件の奉仕などはしない。常に上に立つべきであり、力を示す。これは父様からの教えだよ」
ただ偉そうにしてるだけに聞こえるけど、きっと大事なことなんだろう。
「僕はリィアお姉ちゃんと遊べる。リィアお姉ちゃんは欲しい情報を得られる。いい取引だと思うんだ」
「それで、どんなことして欲しいんですか?」
「またあの姿が見てみたい!あれは魔法?それともあれが本当の姿なの?リィアお姉ちゃん」
あの姿ってもしかして、天使の時のこと??
「えぇ〜、あれ、実は恥ずかしいんだよ?あの時はその、ちょっと抜け出すのに困ったからああいう風にしたんだけど」
まさか再会するとは思ってもみなかったから正直ちょっと気まづいんだよね。
「リィア、別に減るものでもないからいいんじゃないか?」
「クロエさんまで!?」
「それでこやつが満足するなら安いのだ」
ん〜〜あーもーしょうがないなぁ。
「恥ずかしいのでちょっと待っててください!」
私は近くの誰もいない部屋に行って変身する。
これ服を着ながらだとすごいことになっちゃうから上の服は脱がなくちゃいけないんだけど、この変身の時はなぜだか着てる服が変わるんだよね。某変身ヒロインみたいな感じの仕様になってる。
「ど、どうですか?」
「本当に天使様なんだ………すごい」
さすがにメイドさん達にも見せたら噂が広がるどころか色々騒ぎになりそうなのでキッドくんとクロエさんだけいるところで見せる。
「そういえばその姿だとしばらく元にもどれなかったのではないか?」
「あ………」
「私って見るからに人外だよね」
「見るからに天使様だよ?」
「うむ!まぁ魔族っぽくはなくもないかもしれないのだ」
「これじゃあせっかくクロエさんと一緒にいるのに意味ないですよね!?」
あーあーやっちゃった。
「ごめんなさい」
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