コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第二回戦(黒炎の龍)
私達の出番が終わって観客席の方に戻る。
クロエさんとテナちゃんは試合の準備でいない。
「お疲れ様、リィア、ルーナ。余裕で勝てたわね」
「試合には勝ったんですけど、ちょっと気まづかったですね」
「相手が昔学校で一緒だった人だったの」
「あ、やっぱりそうだったのね?見たことある顔だと思ってたのよ」
「はい、聖なる剣のファクトさんとアイディルさんの2人でした」
「あ〜、あの2人ね。どう?イチャイチャしてて鬱陶しかった?」
「………うん」
あれでまだ完全にくっついてなさそうだったもんね。
「となると他にも知り合いがいるかもしれないわね」
「ん!」
話しているうちに、レーズンが闘技場の中の方を指さす。
「あ、クロエさんとテナちゃんの出番ですね」
「まぁクロエ達なら大丈夫よ」
「そうだといいけど、この大会というか、この国のレベルは高いからね。何が起こるかわからないよ?」
クロエ視点
2回目の我らの相手は騎士のような格好をしていた。
重そうな鎧を身にまとっている。
「我々の鎧はドワーフに作らせた一級品、並の攻撃じゃビクともしない」
防御力には自信があるらしいが、我らは攻撃力には自信がある。
「テナ、火属性だ。魔法であの鎧を脱がせるのだ」
「わかりました!」
耐火の施しがなければこれで相手は鎧を着ていられなくなる。
試合開始の合図と同時に魔法を唱える。
「ダークフレイム!」
「やぁあ!」
テナはいわゆる無詠唱魔法を使う。というかそれしかできないという。
恐らくは元々はドラゴンの姿でしかほとんど魔法を使ってないから、それに慣れてしまっているからなのだという。
全身鎧の相手は当然ながら避ける言葉できず、そのままわたし達の魔法を受ける。
「「ぐあぁぁああああ!!」」
めちゃくちゃ効いてしまった。
「テナ!あんまりやりすぎないようにするのだ」
「う、うん」
ここまで効果てきめんだとは思わなかった。
「あっつ!あっつい!!」
「あちちちちちちちよ、鎧が熱くなってる!?」
あ、どうやら無事だったようだ。
「ふん、そろそろ降参するか?」
「我々をなめてもらってはこまるなぁ……あっつ」
「そうだ、我々の力は鎧だけではない!あちちちち」
鎧を脱ぐのに手こずりながらも降参しない姿勢を示してくる。
「テナ」
「えっと、どうしたらいいんでしょう?」
「様子を見た方がいい、変に近づいて不意打ちを受けるほうが面倒なのだ」
「わかりました。警戒しておきます」
しばらく警戒して待つと、鎧の中から人が見えてきた。
「あっっつい!うへぇ、汗やばいよ」
「あちちち、蒸し焼きにされるところだった」
声からして察してはいたが、2人は女だった。
「クロエお姉ちゃん、どうしますか?」
「………特に問題がないならさっさと終わらせるのだ」
「わかりました!」
テナは剣を抜いて2人を制圧しに行く。
「デビルズランス!!」
わたしもテナに続くようにして魔法を撃った。
「はぁあ!」
「てや!」
1人はわたしの魔法を剣でいなし、もう1人はテナ相手に互角以上の戦いをしていた。
「な!?」
「うぐぐ意外に強いですね」
「なんてったって我々はネフィス様直属の部下、このくらいは造作もない」
「ネフィス様にみっちり鍛えてもらっているからな、普段は鎧が重くてこんなに動けないが、鎧がない今我々はあの重さから解放されているというわけだ」
思ったのだが、こいつら鎧ないほうが強いのではないか?
「テナ、油断はせず、全力で相手をするのだ!」
テナ1人では2人を相手に出来ない。
わたしの魔法は避けられるかいなされてしまうため、直接戦うことにした。
強化魔法を使い、生成魔法で武器を作る。
「我も戦う」
「お、お願いします」
2人相手に結構辛そうに戦っていたテナに加わり戦う。
「我、は、魔法だけじゃない!」
我が目指すのはお母さんのような絶対的強さ、そこに魔法や物理は関係ない。
両方の頂点にならなければ意味が無い。
「やぁあ!」
余裕のできたテナが一人を倒す。
わたしはなんとか互角に戦っていたが、テナのおかげで終わらせることができた。
「………降参だ」
「やりましたよ!!クロエお姉ちゃん!」
「よくやったのだ!」
わたしの力はまだまだだけど、今は素直に勝てたことが嬉しい。
魔法だけでなくもっと近接方面でも強くならなければ……
少し苦しい戦いだったが、勝つことができた。
リィア達に会うことはせずそのままわたし達は休むことにした。
試合の感想とかはまた明日でいいだろう。
「テナ、今日は本当に助かったのだ」
「私もクロエお姉ちゃんのおかげで勝てました」
「そういえばどうだ?その姿での戦いは慣れたか?」
「はい!だいぶ、でもちょっと力加減が難しいのと、面倒になってドラゴンの姿になりそうなんですよね」
「そうなれば大問題になって試合どころじゃなくなるからやめて欲しいのだ」
テナと今日の試合についての反省会をする。
「まさか相手が装備を外した方が強いとは思わなかったのだ」
「ですね」
「鎧を着ていても強いということは外したらその分足が速くなって面倒になるということを知れたのだ」
「脱いでる時に攻撃してたら簡単に終わっていたような………」
「そ、それは悪かったのだ!正直にいえば少し油断していたのだ」
「まぁ勝てたのでいいですよ」
トーナメント表的にはまだリィアやサーティアとは当たることはないが、いずれは当たることは確実といっていい。
「テナ、反省会は終わりなのだ!次はリィアとサーティアのところをもう一度考えるのだ」
この大会が始まったときからテナと何度もシュミレーションして考えた。
が、何度話し合ってもなかなかいい案は思いつかない。
単純の力の差は恐らくリィア達よりは低く、サーティアのところはネフィスのあの剣によって相当きついものになっている。
「ん〜、なにかいい案……弱点でもあればいいんですけどね」
弱点、弱点かぁ。
強いていえばリィアとルーナを比べるといくらかルーナの方がやりやすい。
とはいえ実力でいえばわたしと同等程度はあるが。
「なんとかテナがリィアを抑えて我がルーナと一騎打ちに勝つもしくは我がリィアを抑えてテナがルーナを……という感じになるしかないか」
2人で同時に戦うとなると、出会って間もないわたし達は分が悪い。
「なるほど、リィアさんを倒すことは無理、ですよね」
「ほぼ不可能なのだ。テナだから話すが………」
わたしはリィアが本気を出せば魔王四天王相手に勝てること、わたし、ルーナ、サーティアよりも強いことを教えた。
「え!?そんなに強いんですか!?」
「しかも最近また強くなってるのだ」
よく分からないがわたしの真似をして魔力の解放して天使のような姿にもなれる。
「絶対勝てないじゃないですか!!」
「だが向こうも我らと同じように手加減はしなくてはならない。我らリィアに勝つというよりリィアに負けないようにするのが大事なのだ」
「なるほどぉ〜。ちなみにルーナさんは」
「我と同等レベルで強い」
「えぇ〜」
「だがルーナの弱点としては強力な攻撃魔法はあまり使ってはこないことと、近接戦闘は出来ないことだ」
ルーナはそもそもサポートや回復がメインの魔法使い。
そして今回のルール上あの全てを溶かすような魔法とかは使えない。使うとしても動きを封じてくる魔法だろう。
「わかりました!」
「続いてサーティアとネフィスだが、奴らには魔法がほとんど効かない。というのもネフィスの剣が魔法を吸収する能力を持っているのだ」
「なるほど」
「サーティアには効くが、サーティアはなんといっても速いからそもそも当たらないのだ」
対魔法に優れてる2人の剣士ほど厄介な相手はいない。
「ということは……どうすればいいんですか?」
「近接戦闘で勝つしかないのだ」
「えぇ!?さすがに私でも勝てませんよ!」
「こればかりは相性が悪いのだ」
変に魔法を使うよりも近接戦闘に集中した方がまだ勝ち目はある。
「うぅ、これからが大変ですね」
「だが、我らが負けるつもりはないのだ!」
「ですね!」
クロエさんとテナちゃんは試合の準備でいない。
「お疲れ様、リィア、ルーナ。余裕で勝てたわね」
「試合には勝ったんですけど、ちょっと気まづかったですね」
「相手が昔学校で一緒だった人だったの」
「あ、やっぱりそうだったのね?見たことある顔だと思ってたのよ」
「はい、聖なる剣のファクトさんとアイディルさんの2人でした」
「あ〜、あの2人ね。どう?イチャイチャしてて鬱陶しかった?」
「………うん」
あれでまだ完全にくっついてなさそうだったもんね。
「となると他にも知り合いがいるかもしれないわね」
「ん!」
話しているうちに、レーズンが闘技場の中の方を指さす。
「あ、クロエさんとテナちゃんの出番ですね」
「まぁクロエ達なら大丈夫よ」
「そうだといいけど、この大会というか、この国のレベルは高いからね。何が起こるかわからないよ?」
クロエ視点
2回目の我らの相手は騎士のような格好をしていた。
重そうな鎧を身にまとっている。
「我々の鎧はドワーフに作らせた一級品、並の攻撃じゃビクともしない」
防御力には自信があるらしいが、我らは攻撃力には自信がある。
「テナ、火属性だ。魔法であの鎧を脱がせるのだ」
「わかりました!」
耐火の施しがなければこれで相手は鎧を着ていられなくなる。
試合開始の合図と同時に魔法を唱える。
「ダークフレイム!」
「やぁあ!」
テナはいわゆる無詠唱魔法を使う。というかそれしかできないという。
恐らくは元々はドラゴンの姿でしかほとんど魔法を使ってないから、それに慣れてしまっているからなのだという。
全身鎧の相手は当然ながら避ける言葉できず、そのままわたし達の魔法を受ける。
「「ぐあぁぁああああ!!」」
めちゃくちゃ効いてしまった。
「テナ!あんまりやりすぎないようにするのだ」
「う、うん」
ここまで効果てきめんだとは思わなかった。
「あっつ!あっつい!!」
「あちちちちちちちよ、鎧が熱くなってる!?」
あ、どうやら無事だったようだ。
「ふん、そろそろ降参するか?」
「我々をなめてもらってはこまるなぁ……あっつ」
「そうだ、我々の力は鎧だけではない!あちちちち」
鎧を脱ぐのに手こずりながらも降参しない姿勢を示してくる。
「テナ」
「えっと、どうしたらいいんでしょう?」
「様子を見た方がいい、変に近づいて不意打ちを受けるほうが面倒なのだ」
「わかりました。警戒しておきます」
しばらく警戒して待つと、鎧の中から人が見えてきた。
「あっっつい!うへぇ、汗やばいよ」
「あちちち、蒸し焼きにされるところだった」
声からして察してはいたが、2人は女だった。
「クロエお姉ちゃん、どうしますか?」
「………特に問題がないならさっさと終わらせるのだ」
「わかりました!」
テナは剣を抜いて2人を制圧しに行く。
「デビルズランス!!」
わたしもテナに続くようにして魔法を撃った。
「はぁあ!」
「てや!」
1人はわたしの魔法を剣でいなし、もう1人はテナ相手に互角以上の戦いをしていた。
「な!?」
「うぐぐ意外に強いですね」
「なんてったって我々はネフィス様直属の部下、このくらいは造作もない」
「ネフィス様にみっちり鍛えてもらっているからな、普段は鎧が重くてこんなに動けないが、鎧がない今我々はあの重さから解放されているというわけだ」
思ったのだが、こいつら鎧ないほうが強いのではないか?
「テナ、油断はせず、全力で相手をするのだ!」
テナ1人では2人を相手に出来ない。
わたしの魔法は避けられるかいなされてしまうため、直接戦うことにした。
強化魔法を使い、生成魔法で武器を作る。
「我も戦う」
「お、お願いします」
2人相手に結構辛そうに戦っていたテナに加わり戦う。
「我、は、魔法だけじゃない!」
我が目指すのはお母さんのような絶対的強さ、そこに魔法や物理は関係ない。
両方の頂点にならなければ意味が無い。
「やぁあ!」
余裕のできたテナが一人を倒す。
わたしはなんとか互角に戦っていたが、テナのおかげで終わらせることができた。
「………降参だ」
「やりましたよ!!クロエお姉ちゃん!」
「よくやったのだ!」
わたしの力はまだまだだけど、今は素直に勝てたことが嬉しい。
魔法だけでなくもっと近接方面でも強くならなければ……
少し苦しい戦いだったが、勝つことができた。
リィア達に会うことはせずそのままわたし達は休むことにした。
試合の感想とかはまた明日でいいだろう。
「テナ、今日は本当に助かったのだ」
「私もクロエお姉ちゃんのおかげで勝てました」
「そういえばどうだ?その姿での戦いは慣れたか?」
「はい!だいぶ、でもちょっと力加減が難しいのと、面倒になってドラゴンの姿になりそうなんですよね」
「そうなれば大問題になって試合どころじゃなくなるからやめて欲しいのだ」
テナと今日の試合についての反省会をする。
「まさか相手が装備を外した方が強いとは思わなかったのだ」
「ですね」
「鎧を着ていても強いということは外したらその分足が速くなって面倒になるということを知れたのだ」
「脱いでる時に攻撃してたら簡単に終わっていたような………」
「そ、それは悪かったのだ!正直にいえば少し油断していたのだ」
「まぁ勝てたのでいいですよ」
トーナメント表的にはまだリィアやサーティアとは当たることはないが、いずれは当たることは確実といっていい。
「テナ、反省会は終わりなのだ!次はリィアとサーティアのところをもう一度考えるのだ」
この大会が始まったときからテナと何度もシュミレーションして考えた。
が、何度話し合ってもなかなかいい案は思いつかない。
単純の力の差は恐らくリィア達よりは低く、サーティアのところはネフィスのあの剣によって相当きついものになっている。
「ん〜、なにかいい案……弱点でもあればいいんですけどね」
弱点、弱点かぁ。
強いていえばリィアとルーナを比べるといくらかルーナの方がやりやすい。
とはいえ実力でいえばわたしと同等程度はあるが。
「なんとかテナがリィアを抑えて我がルーナと一騎打ちに勝つもしくは我がリィアを抑えてテナがルーナを……という感じになるしかないか」
2人で同時に戦うとなると、出会って間もないわたし達は分が悪い。
「なるほど、リィアさんを倒すことは無理、ですよね」
「ほぼ不可能なのだ。テナだから話すが………」
わたしはリィアが本気を出せば魔王四天王相手に勝てること、わたし、ルーナ、サーティアよりも強いことを教えた。
「え!?そんなに強いんですか!?」
「しかも最近また強くなってるのだ」
よく分からないがわたしの真似をして魔力の解放して天使のような姿にもなれる。
「絶対勝てないじゃないですか!!」
「だが向こうも我らと同じように手加減はしなくてはならない。我らリィアに勝つというよりリィアに負けないようにするのが大事なのだ」
「なるほどぉ〜。ちなみにルーナさんは」
「我と同等レベルで強い」
「えぇ〜」
「だがルーナの弱点としては強力な攻撃魔法はあまり使ってはこないことと、近接戦闘は出来ないことだ」
ルーナはそもそもサポートや回復がメインの魔法使い。
そして今回のルール上あの全てを溶かすような魔法とかは使えない。使うとしても動きを封じてくる魔法だろう。
「わかりました!」
「続いてサーティアとネフィスだが、奴らには魔法がほとんど効かない。というのもネフィスの剣が魔法を吸収する能力を持っているのだ」
「なるほど」
「サーティアには効くが、サーティアはなんといっても速いからそもそも当たらないのだ」
対魔法に優れてる2人の剣士ほど厄介な相手はいない。
「ということは……どうすればいいんですか?」
「近接戦闘で勝つしかないのだ」
「えぇ!?さすがに私でも勝てませんよ!」
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