コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第一回戦(観戦中)
私達の戦いが終わって、次の日。
「みなさんも頑張ってくださいね!」
「無論なのだ!我らが負けるはずない」
「ですです!クロエお姉ちゃんと勝ってみせます!」
「やる気いっぱいだね」
「私もサラッと終わらせてくるわ」
「今日は私はいないが皇族の席で観戦しててもよいのだからな?」
「あ、ありがとうございます」
私とルーナちゃんも皇族の席で見てていいみたい。
ん?皇族………?なんか忘れてるような気がするけど、まぁいいや。
クロエさん達とは別れて召使いさん?に席へと案内される。
皇族の席だけあってめちゃくちゃ広いしここから会場の様子が一望できる。
皇帝陛下とかはいないのかとちょっと不安だったけど、さすがに暇な人ではないのでいなかった。
「レーズン。今日は私達が一緒だからね」
「ん♪」
レーズンは私と手を繋いで嬉しそうにしてる。
「あ、あたし達が本当にいいのかな?誰だ〜?って言われない?平気?」
「大丈夫ですって!いざという時はネフィス様に貰った物を見せれば平気ですから」
「あと、なんかマナーとか、変なことしちゃうかもしれないし?」
「それは少し心配ですけど、ちゃんと使いの人が見ててくれるので大丈夫ですって。ですよね?」
確認するように案内してくれた人に聞くとニッコリとしてうなづいてくれた。
「ほら、座りましょ?」
私を挟んでレーズンとルーナちゃんが隣に座った。
「ん〜!」
「どうしたの?レーズン」
「んへへ」
何が嬉しいのかわかんないけど、とっても機嫌がよさそうだ。
かわいい
「えへへ〜、かわいいですね。どうしたんですか?」
「最近はリィアと一緒にいれなかったからじゃない?」
そういえば、最近はレーズンとこうして一緒にいることが少なかったかもしれない。
「そうなんですか?」
「んー!」
私のおかげで嬉しそうにしてるってこっちまで嬉しくなってくる。
「む〜」
「ちょっ!?なんでルーナちゃんはご機嫌ななめになっちゃうんですか?」
「だって、ずっとレーズンの方ばっか見てるんだもん」
「か、かわいい嫉妬ですね。ぎゅーってしたくなっちゃいますよ」
さすがに人が見てるから無理だけど
そうこうしてるうちに、試合がはじまった。
クロエさん達とサーティアさん達の試合はもうちょっと先かな?
「昨日はあんまり見れなかったけど、結構みんな強いよね」
まだ一回戦だというのに、目の前の戦いは白熱していた。
前に闘技場で見た時より明らかに会場も盛り上がっている。
「ですね。クロエさん達やサーティアさん達なら大丈夫だと思いますけど、次からも私達は油断できないってことですね」
正直にいえば一回戦の時も少し焦った。
加減を考えずに無理やりってのもできたけど、勝つためには変に乱暴に出来なかった。
ルーナちゃんはあの時余裕を持って勝ってくれたけど、出来ればルーナちゃんは危険な目にあってほしくない。
でも、この気持ちはルーナちゃんも思ってくれてる……と思う。
「ん〜、思っていたよりもこの2人1組ルールって難しいですね」
「だね、魔物と違って容赦しない!ってほど本気にもなれないから余計に」
闘技場での戦いは別に殺し合いというわけじゃない。
もちろん武器はいつも通りのを使うから事故とかやむなくってこともあるんだろうけどね?
「ん〜!」
「どうしたの?レーズン」
突然立ち上がる。私もつられて立ち上がってレーズンを目で追う。
「む、今日もいるのか?………あっ」
「あっ」
………すっかり忘れてた。
ここが「皇族」の席だということを。
私とキッドくんは目が合った。
さ、さすがに、覚えて、るよね
まずい!どうしよう!!
「リィア?ん?この子は?」
「ど、どど、どうしてここに?もしかしてもう一度僕に会いにきて……?」
「は、初めまして!ですね?」
「無理があるでしょ、リィアお姉ちゃん」
だ、ダメだった。誤魔化せない!
どうにか穏便にできないかなぁ
「あ、あの、あのね?」
ぜんっぜん言葉が出てこない。
「よかった。夢でも、幻でもなかったんだね」
「ねぇリィア、この子は?」
もうごまかせないなら仕方ない。
大人しく説明しよう。
「えっと、この子はキッドくん」
「僕はキッド・セパレティア。君はリィアお姉ちゃんの護衛の人?」
「違うよ、あたしはリィアのかけがえのない仲間であり、その、大切な人ってところ」
最後のところは小さな声で照れなが言う。かわいい
「って!?セパレティアってことは……この子、皇族!?」
「そうですよ」
「し、失礼しましたぁー!」
「ううん、気にしなくていいよ。リィアお姉ちゃんの大切な人なら絶対信用できるからね。それに、お姉様の友達なんでしょ?」
「ん!」
レーズンがキッドくんの周りでウロウロしはじめる。
「あぁもう鬱陶しい」
「懐かれてるみたいだね」
レーズンがこんな様子なのは初めて見た。
「昨日暇つぶしで見に来たらお姉様達とこいつがいたんだ」
昨日もここに来てたんだね。
「ん!」
「レーズン。キッドくんが困ってるでしょ?」
「ん〜」
私はレーズンを捕まえて抱き寄せる。
「ごめんね?その、色々と……私」
さすがにあんな別れ方をしたら怒ってることだろう。
「いいんだ。僕はあの時誓ったんだ。いつか立派な君主になるんだって。お姉ちゃんは僕のことを祝福してくれる神の使い、なんでしょ?」
なんか色々変な解釈されてる!?
憧れからなんか信仰心に変わってない?
まぁ変なことにならないならいいか
「リィア、何があったの?」
「あはは……話せばちょっと長くなるんですけど」
「まぁ知り合い?なら気を使わなくていいんだよね?」
「あ、改めて。私はリィアです。あの、その、前のことはあんまり言わないでくれると」
「わかっている。もし言っても誰も信じてはくれないだろうからな」
「あたしはルーナ。よろしくね」
「それで、その、まとわりついてる子がレーズンですよ」
どうしてかレーズンはキッドくんに懐いているみたいだ。
「ん〜」
「レーズン。キッドくんが困ってるでしょ?」
「ん!」
ついにはキッドくんにくっついて離れようとしなくなってしまった。
「えぇ、どうしちゃったんだろ?」
「ご、ごめんね?キッドくん」
「い、いやまぁいいんだ。こいつ……いや、この子はもしかしてリィアお姉ちゃんの親戚かなにかだったりするの?よく見ると顔が似てる」
「あ〜まぁそんな感じかなぁ?」
さすがにレーズンがドラゴンって言ってもしょうがないから適当に誤魔化しておく。
「そ、そうだったんだ………それならそうと早く言え、まったく。お姉ちゃん、僕は気にしてないから、大丈夫だよ」
さっきっから鬱陶しそうにしてたけど急に態度が変わった。
もしかしなくても、私と関係のある子って言ったからだよね。
「ごめんね、ありがとう」
「あっ、リィアみてみて、次はクロエのところが見れるよ」
ルーナちゃんが次の対戦が書いてある所を指さす。
「ほんとですね。これは見逃せません!」
「みなさんも頑張ってくださいね!」
「無論なのだ!我らが負けるはずない」
「ですです!クロエお姉ちゃんと勝ってみせます!」
「やる気いっぱいだね」
「私もサラッと終わらせてくるわ」
「今日は私はいないが皇族の席で観戦しててもよいのだからな?」
「あ、ありがとうございます」
私とルーナちゃんも皇族の席で見てていいみたい。
ん?皇族………?なんか忘れてるような気がするけど、まぁいいや。
クロエさん達とは別れて召使いさん?に席へと案内される。
皇族の席だけあってめちゃくちゃ広いしここから会場の様子が一望できる。
皇帝陛下とかはいないのかとちょっと不安だったけど、さすがに暇な人ではないのでいなかった。
「レーズン。今日は私達が一緒だからね」
「ん♪」
レーズンは私と手を繋いで嬉しそうにしてる。
「あ、あたし達が本当にいいのかな?誰だ〜?って言われない?平気?」
「大丈夫ですって!いざという時はネフィス様に貰った物を見せれば平気ですから」
「あと、なんかマナーとか、変なことしちゃうかもしれないし?」
「それは少し心配ですけど、ちゃんと使いの人が見ててくれるので大丈夫ですって。ですよね?」
確認するように案内してくれた人に聞くとニッコリとしてうなづいてくれた。
「ほら、座りましょ?」
私を挟んでレーズンとルーナちゃんが隣に座った。
「ん〜!」
「どうしたの?レーズン」
「んへへ」
何が嬉しいのかわかんないけど、とっても機嫌がよさそうだ。
かわいい
「えへへ〜、かわいいですね。どうしたんですか?」
「最近はリィアと一緒にいれなかったからじゃない?」
そういえば、最近はレーズンとこうして一緒にいることが少なかったかもしれない。
「そうなんですか?」
「んー!」
私のおかげで嬉しそうにしてるってこっちまで嬉しくなってくる。
「む〜」
「ちょっ!?なんでルーナちゃんはご機嫌ななめになっちゃうんですか?」
「だって、ずっとレーズンの方ばっか見てるんだもん」
「か、かわいい嫉妬ですね。ぎゅーってしたくなっちゃいますよ」
さすがに人が見てるから無理だけど
そうこうしてるうちに、試合がはじまった。
クロエさん達とサーティアさん達の試合はもうちょっと先かな?
「昨日はあんまり見れなかったけど、結構みんな強いよね」
まだ一回戦だというのに、目の前の戦いは白熱していた。
前に闘技場で見た時より明らかに会場も盛り上がっている。
「ですね。クロエさん達やサーティアさん達なら大丈夫だと思いますけど、次からも私達は油断できないってことですね」
正直にいえば一回戦の時も少し焦った。
加減を考えずに無理やりってのもできたけど、勝つためには変に乱暴に出来なかった。
ルーナちゃんはあの時余裕を持って勝ってくれたけど、出来ればルーナちゃんは危険な目にあってほしくない。
でも、この気持ちはルーナちゃんも思ってくれてる……と思う。
「ん〜、思っていたよりもこの2人1組ルールって難しいですね」
「だね、魔物と違って容赦しない!ってほど本気にもなれないから余計に」
闘技場での戦いは別に殺し合いというわけじゃない。
もちろん武器はいつも通りのを使うから事故とかやむなくってこともあるんだろうけどね?
「ん〜!」
「どうしたの?レーズン」
突然立ち上がる。私もつられて立ち上がってレーズンを目で追う。
「む、今日もいるのか?………あっ」
「あっ」
………すっかり忘れてた。
ここが「皇族」の席だということを。
私とキッドくんは目が合った。
さ、さすがに、覚えて、るよね
まずい!どうしよう!!
「リィア?ん?この子は?」
「ど、どど、どうしてここに?もしかしてもう一度僕に会いにきて……?」
「は、初めまして!ですね?」
「無理があるでしょ、リィアお姉ちゃん」
だ、ダメだった。誤魔化せない!
どうにか穏便にできないかなぁ
「あ、あの、あのね?」
ぜんっぜん言葉が出てこない。
「よかった。夢でも、幻でもなかったんだね」
「ねぇリィア、この子は?」
もうごまかせないなら仕方ない。
大人しく説明しよう。
「えっと、この子はキッドくん」
「僕はキッド・セパレティア。君はリィアお姉ちゃんの護衛の人?」
「違うよ、あたしはリィアのかけがえのない仲間であり、その、大切な人ってところ」
最後のところは小さな声で照れなが言う。かわいい
「って!?セパレティアってことは……この子、皇族!?」
「そうですよ」
「し、失礼しましたぁー!」
「ううん、気にしなくていいよ。リィアお姉ちゃんの大切な人なら絶対信用できるからね。それに、お姉様の友達なんでしょ?」
「ん!」
レーズンがキッドくんの周りでウロウロしはじめる。
「あぁもう鬱陶しい」
「懐かれてるみたいだね」
レーズンがこんな様子なのは初めて見た。
「昨日暇つぶしで見に来たらお姉様達とこいつがいたんだ」
昨日もここに来てたんだね。
「ん!」
「レーズン。キッドくんが困ってるでしょ?」
「ん〜」
私はレーズンを捕まえて抱き寄せる。
「ごめんね?その、色々と……私」
さすがにあんな別れ方をしたら怒ってることだろう。
「いいんだ。僕はあの時誓ったんだ。いつか立派な君主になるんだって。お姉ちゃんは僕のことを祝福してくれる神の使い、なんでしょ?」
なんか色々変な解釈されてる!?
憧れからなんか信仰心に変わってない?
まぁ変なことにならないならいいか
「リィア、何があったの?」
「あはは……話せばちょっと長くなるんですけど」
「まぁ知り合い?なら気を使わなくていいんだよね?」
「あ、改めて。私はリィアです。あの、その、前のことはあんまり言わないでくれると」
「わかっている。もし言っても誰も信じてはくれないだろうからな」
「あたしはルーナ。よろしくね」
「それで、その、まとわりついてる子がレーズンですよ」
どうしてかレーズンはキッドくんに懐いているみたいだ。
「ん〜」
「レーズン。キッドくんが困ってるでしょ?」
「ん!」
ついにはキッドくんにくっついて離れようとしなくなってしまった。
「えぇ、どうしちゃったんだろ?」
「ご、ごめんね?キッドくん」
「い、いやまぁいいんだ。こいつ……いや、この子はもしかしてリィアお姉ちゃんの親戚かなにかだったりするの?よく見ると顔が似てる」
「あ〜まぁそんな感じかなぁ?」
さすがにレーズンがドラゴンって言ってもしょうがないから適当に誤魔化しておく。
「そ、そうだったんだ………それならそうと早く言え、まったく。お姉ちゃん、僕は気にしてないから、大丈夫だよ」
さっきっから鬱陶しそうにしてたけど急に態度が変わった。
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